Deep Learningではなくオーセンティックラーニングを文科省は用いているとのことであった。
「オーセンティック・ラーニング(Authentic Learning)」とは、実社会における課題や文脈と結びついた、本物の学びを意味する教育のアプローチです。日本語では「本物の学習」「本質的な学び」「真正な学び」とも訳されます。
◆ 特徴
現実世界の課題に基づく
学校の外の実社会に存在する課題や問いを題材にすることで、学習が「実感を伴う」ものになります。
文脈に根ざした学び
知識やスキルを「どのように使うか」を重視し、単なる知識の習得ではなく、その応用・活用が重視されます。
協働的な活動
プロジェクトやグループ活動などを通じて、生徒は他者と協力しながら、問題を解決したり、成果物を創り上げたりします。
自己調整・自己主導型の学び
学習者自身が目標を設定し、情報を収集し、試行錯誤を重ねながら進めていく、主体的な学びが求められます。
評価も本物志向
成果物や発表、ポートフォリオなどを用いた、パフォーマンス評価が行われることが多く、プロセスや成長も評価対象になります。
◆ 具体例(数学教育の場合)
「町の統計データを分析して提案資料を作る」
「地元の交通量から効率的な信号配置をシミュレーションする」
「円周率を実際に測って求め、理論と比較する」など
(→ユーザーが実践された「直径7mの円を描いて円周率を求める授業」は、まさにオーセンティック・ラーニングの好例です)
◆ 背景と理論的根拠
**構成主義的学習理論(Constructivism)**に基づいており、「知識は学習者が自らの経験を通して構築するもの」とする立場です。
近年の教育改革(例:アクティブ・ラーニングや探究的な学び)とも強く関連しています。
◆ 参考文献(例)
Herrington, J., & Oliver, R. (2000). An instructional design framework for authentic learning environments.
佐伯胖(2001)『「わかる」ということの意味』岩波書店
文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説』各教科編
舟橋先生から教えていただいたこと。2025年7月17日