2025/9/19(金)開催!「アジャイル変革をどのように始めるか?」事例ワークショップを体験しよう
概要:https://techplay.jp/event/985811
運営の西山です。
9月19日に【「アジャイル変革をどのように始めるか?」事例ワークショップを体験しよう】と題したイベントを開催しました。
会場は日本アイ・ビー・エム株式会社様にご提供いただきました。運営を代表して感謝申し上げます。
前回のLeSS' Morningでは、LeSSの文脈における変革の進め方をはじめ、グローバルLeSSカンファレンスへの登壇経験もお持ちのアジャイル/組織コーチである、Sofia Pelzl氏の豊富なご経験から得られた知見、変革を阻む課題とその乗り越え方など、多岐にわたるテーマでお話しいただきました。
今回は、その講演で共有いただいた事例をもとに、以下を順番に探求しました。
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組織内でのボランティア活動
どういう種類のボランティアが良いか
それは一人か複数でやるのがよいか
効果の持続性はどうか
チーム横断コラボレーションのためのコミュニティ
どういう種類のコミュニティが良いか
それはどれぐらいの人数がよいか
効果の持続性はどうか
ステークホルダーとの密な連携
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議論をグループで重ねる中で、組織の現状を変え、成果を上げていくための「ボランティア活動」や「コミュニティ運営」に関する重要なポイントが見えてきました。
ボランティア活動の捉え方:負担と学びのバランス
ボランティア活動は「一人でやるもの」ではなく、「一人に負担が集中しがち」な構造を持ちます。
多くの人が参加する一方で、企画や運営の負担が特定の人に偏る傾向があり、これが活動の継続性を妨げる大きな要因となります。
この課題を解決するためには、「負担の平準化」が鍵となります。しかし、それ以上に重要なのは、ボランティア活動を「失敗できる安全な環境」として捉えることです。
実際のプロジェクトでは失敗が許されにくい環境でも、ボランティアとして新しいアイデアやアプローチを試すことで、学びを得ることができます。
そして、そこで得た学びを実際のプロジェクトに活かすことこそ、ボランティア活動の真の価値と言えるでしょう。
成果を生むコミュニティ運営の条件
・「終わり方」から考える
コミュニティを始める際、ただ「続けること」を目標にするのではなく、「何を達成したら終わりとするか」を事前に定義することが重要です。
この「終わり」は、単なる時間的な区切りではなく、例えば「LeSSの考え方がプロジェクト内で活かされ、新しいアクションが生まれたとき」など、具体的な変化や成果が生まれた時点とすることができます。
多くのボランティアが次々と生まれるコミュニティこそが、健全な組織の姿かもしれません。
・「ペイン」とコミュニティの関係
チームや個人が抱える課題(ペイン)はそれぞれ異なります。
そのため、一つの巨大なコミュニティで全ての課題を解決しようとするのではなく、「ペインの数だけコミュニティが存在する」という考え方が現実的です。
ただし、「ペインがなくなったら終了」という終了条件は、簡単な課題ばかりを選んでしまう危険性をはらんでいます。
コミュニティの真の価値は、課題を解決することだけでなく、新しい挑戦や失敗を許容できる場所であることであり、投資対効果だけで価値を測るべきではありません。
「小さく始める」ことのパラドックス
変革は「小さく始めること」が必須ですが、ただ小さく始めると、スケールアップする際に「部分最適」に陥ったり、同じ説明を何度も繰り返す煩わしさが発生したりします。
この課題の解決策として、議論では「サイロ化を完全に防ぐことは諦める」という、興味深い視点が提示されました。
チームがそれぞれ専門性を高めてサイロ化することは、決して悪いことではありません。
むしろ、サイロ化した後に問題が発生した際に、他のグループと「一緒に考える機会のパーセンテージを増やす」ことこそが重要であり、これこそが全体の最適化につながるという考え方です。
イベント実施後のアンケート結果
今回の講演でどのような気づきや学びが得られましたか
前回の自分の質問がテーマになっていて、とても充実
ボランティアの効果と意義が、深掘りできました
サイロ化自体を課題と捉え過ぎない
コミュニティ活動の重要性
知らなかったコミュニティの役割や特性
プロダクト開発とボランティアで置く目的や価値が異なる、試すこと重要
製品化とコミュニティでは重視するポイントが違う
ステークホルダーとの関わり方について学びがありました。自分たちの状況を共有しがちだったのですが、ステークホルダーがFBをくれるということ自体がボランティアに近く、どうやったらそこのFB得られるかという視点を得ることができました。
また、コミュニティやボランティアは漠然と継続することが重要だと考えがちですが、終了して新しく発生するということも悪いことではないという学びがありました。
他の人達を巻き込むために効果的な方法について、文字や理屈で伝えようとして失敗することが多いので「価値ではない基準に着目する」と言うのは新鮮でした。
LeSS' Morning(コミュニティ)またはLeSSの夜明け(カンファレンス)についてのご要望があればご記入ください
曜日が金曜以外もあるとうれしい
開催ありがとうございます
次回の夜明けを楽しみに来ています!そしてトレーニングでとても迷っています
色んな人と話すように、今回のようにメンバー変わってのワーク楽しかったです。
AlexeyさんのC-OTCコースを開催して欲しい
いつもありがとうございます
勉強会の開始は19時以後のままでお願いしまーす
ワークショップ面白かったです!また参加したいです!
良かったです。毎回、楽しみにしています!
いつもアンケートに協力いただきありがとうございます!いただいたフィードバックは今後の参考にさせていただきます。