グローバル化する現代社会では、保育に対するニーズは増加するだけでなく、多様化し、これまでの保育者のあり方も問われています。本専修では、4年間の少人数教育を中心とした学生一人ひとりへのきめ細かい指導を通じて、保育の本質や目的、保育の対象となる子ども、保育の内容・方法についての知識・技能を修得します。さらに海外での保育体験プログラムに参加すれば、保育のあり方は一つではないことをより理解できます。また、学群共通科目・他専修科目等を履修することで、保育領域に限定されない幅広い専門性と、精神面・健康面から子ども・保護者をサポートできる視野の広さを獲得できます。これらを通じて、自らの保育実践を振り返り、社会の変化にも対応しつつ、よりよい実践を追求できる、「自ら考え、社会に貢献する保育者」の育成を目指します。
「基礎教育科目」(20単位必修)は、本学学生として「卒業認定・学位授与の方針」に則った学修成果をあげるための基礎知識や技能を身につけるための「コア科目」(16単位)と、入学直後の1年次春学期に履修し、保育者としてのあり方について基本的な指摘を養う「保育学」(学群ガイダンス科目4単位)から成ります。
「専攻科目」(54単位)は、「学群共通科目」(16単位必修)と、「専修科目」(38単位必修)から成ります。「専修科目」では、保育の本質や目的、保育の対象となる子ども、保育の内容・方法についての知識・理解を深め、人々の健康と福祉に寄与できる技能や、論理的思考力を修得します。また、「学群共通科目」を学ぶことで、保育領域に限定されない幅広い専門性と、精神面・健康面から子ども・保護者をサポートできる視野の広さを獲得できます。
本専修学生は、保育士および幼稚園教諭免許取得を目指して学びをすすめるため、「保育専修科目」群から「専修科目」としての38単位にとどまらない単位数(科目数)を修得します。38単位を超えた単位数については、「自由選択」の学修区分の単位数として換算されます。「自由選択」は、学生の多様な関心や目的を達成するために学生が自ら計画し、学内外の授業科目の中から自由に選択履修することも可能です。
正課外カリキュラムとして、保育専修導入基礎プログラムが1年次から2年次前半に設定され、必ず学生全員が参加します。本プログラムでは、自ら考え、行動できる保育者の養成を目指して、学生自らが季節行事や地域交流等を踏まえた企画・運営を行います。授業での知識・技能を実際に活用することで、知識・理解を深めるとともに、問題発見・解決能力を修得します。また、本プログラムでは1年生、2年生の交流があるため、異学年の学生が交流することで、カウンセリング・マインドやチームワーク等の能力を身につけます。
さらに保育のあり方は一つではないことをより理解できるよう、海外での保育体験プログラムに参加することで、グローバル化にも対応したコミュニケーション能力を修得することができます。
本専修は、1学年50人の少人数教育が特徴です。「保育専修科目」群では、各授業とも50人以下の履修者数が原則となっており、学生の主体的・能動的な学び(アクティブ・ラーニング)が促進されやすい学修環境を維持し、志向性・積極性を身につけます。少人数による対話的授業を通じて、学生自らが考える機会を尊重し、保育の知識・理解を深めるだけでなく、コミュニケーション能力、論理的思考力といった力を修得します。
本専修では保育士および幼稚園教諭免許(一種)の取得が可能であり、そのため、保育現場(フィールド)での学びの機会である「実習」(保育実習Ⅰ(保育所)、保育実習Ⅰ(施設)、保育実習Ⅱまたは保育実習Ⅲ、教育実習)が4年間で4期間設定されています。これら実習における教育では、問題発見・解決能力を修得するとともに、カウンセリング・マインドと常識とモラル、自己管理能力を身につけます。
「卒業認定・学位授与の方針」に定められた資質・能力が、カリキュラム・マップに示されるように各教科に割 り振られています。各科目のシラバスには、割り振られた資質・能力が学生自身にどの程度身についたかを評価す るための具体的な方法を記載しています。