健康科学コースでは、幼児から高齢者まで幅広い年齢層の「からだの健康」を探求し、よりよく生きるための “ 生活の質 ”(Quality of Life : QOL)を追究します。そして、総合的に、健康と運動・スポーツをはじめとする身体活動との関係を、「からだ」と「こころ」の両面から理論的に理解することを目的とします。さらに、体育・スポーツ現場や児童厚生施設、高齢者福祉施設、障がい者福祉施設をはじめとする福祉現場などにおいて応用できるスポーツ科学やスポーツ実技を学び、現場で実践するための技量を養います。また、社会福祉、精神保健福祉、保育などの関連分野と連携することで、障がい者・高齢者福祉、幼児・児童に関心をもつことによる「Sports for All」の実現と、心のケアもできる “ カウンセリング・マインド ” をもった保健体育科教員、健康運動実践指導者、初級障がい者スポーツ指導員、インストラクター、コーチ、トレーナーなどになることも期待されます。加えて、所定の単位を修得し、学会への申請手続きを行うことで認定心理士、健康心理士の資格取得も可能です。
健康科学コースでは、「健康科学」や「スポーツ科学」について、体系的に学ぶためのカリキュラムを設定しています。まず、「健康科学論」を履修し、健康、体のしくみと働き、スポーツ傷害・救急処置法など健康科学に必要な基礎知識を学修します。そして、将来の目的や進路に応じ、基礎科目(「生理学」「運動学」「栄養学」各種スポーツ実技など)、専門科目(「スポーツ生理学」「スポーツコーチ学」「スポーツ栄養学」「スポーツ心理学」「体力測定評価演習」「スポーツ経営学」各種スポーツ指導法など)を履修します。また、健康の観点からは、「ストレスマネジメント」「ヘルスカウンセリング」などを学ぶことができます。さらに専攻科目を深く学ぶために、3年次から専攻演習(ゼミ)があります。ここでは、各自が関心を持つテーマでゼミ論文を作成します。また、これをさらに発展させ、卒業論文を作成することもできます。
メジャー
「健康科学論」4単位、学群共通科目、ガイダンス科目から16単位(「健康科学論」を除く)、健康科学専修科目より38単位、合計58単位以上修得してください。
マイナー
「健康科学論」4単位、健康科学専修科目より20単位、合計24単位以上修得してください。