心理学は、人間の「こころ」 を科学的アプローチから探究する学問です。実践心理コースでは、心理学理論の基礎と応用を幅広く体系的に学びながら、社会のさまざまな領域において役立つ実践的な心理的支援のアプローチを学修します。同時に、2017年に国家資格として誕生した公認心理師の養成を目指します。公認心理師は、保健医療、福祉、教育、司法、産業の分野で、心理学に関する専門的知識・技術をもって心理的支援を要する人の問題把握と分析、相談や助言、指導などの援助を行う心理の専門職です。また、心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報提供といった役割も担います。ストレス社会といわれる現代において、人々が心や社会の諸問題によりよく対処し、身体的、精神的、社会的に良好な状態を維持し、充実した生活を営むための支援ができる専門性の高い人材の育成を目指しています。
実践心理コースでは、心理学の基礎をなす 「心理学概論」 「心理学統計法Ⅰ・Ⅱ」や 「心理学研究法」 などの 「基礎系科目」から 「健康・医療心理学」「福祉心理学」「心理学的支援法」といった 「発展系科目(応用・実践)」 へと積み上げ式で学修し、心理学の専門性を身につけるためのカリキュラムが設定されています。理論の学習はもちろん、実験やロールプレイなどいろいろな方法を用いてスキルを獲得できるように工夫されています。学修過程が進むと演習や実習の授業も加わり、体系的に学ぶことができます。公認心理師を目指す場合は、3年次、4年次に必修となる 「心理演習」 「心理実習」 を含めた所定の27科目56単位を修得することで、学士課程における要件を満たすことができます。また、所定の単位を修得し、学会への申請手続きを行うことで 、認定心理士、認定健康心理士の資格取得も可能です。
なお、次に示す実践心理コース科目は、公認心理師になるために大学において履修が必要な科目とは異なるため、注意してください。
メジャー
「精神保健学A」「精神保健学B」各2単位計4単位、学群共通科目、ガイダンス科目から16単位(「心理学概論」2単位は必修、「精神保健学A」「精神保健学B」を除く)、実践心理コース科目より38単位(方法論科目である「心理学統計法Ⅰ」または「心理学研究法」のいずれか2単位は必修)、合計58単位以上修得してください。
マイナー
「心理学概論」(学群共通科目)2単位、実践心理コース科目より22単位(方法論科目である「心理学統計法Ⅰ」または「心理学研究法」のいずれか2単位は必修)、合計24単位以上修得してください。