現代社会では、少子高齢化、親子関係の多様化、外国籍の家庭の増加など、子どもをとりまく状況が大きく変化し、このような社会の変化に対して柔軟に対応できる保育士の養成が求められています。
保育コースでは、最短2年間とされる保育士養成プログラムを4年と捉え、乳幼児の健康や発達に関する知識にとどまらず、社会福祉、精神保健福祉、健康科学といった隣接領域の学びを通して、子どもが置かれているさまざまな状況への理解を深めるためのカウンセリング能力、外国籍の子どもや保護者とのコミュニケーション能力などを養うことで、幅広い知識を身につけた質の高い保育士の養成を目指します。また講義だけでなく、保育実習やフィールドワークなどの現場体験を通じて、児童福祉専門職としての基礎的な経験を積み重ねます。
こうした学びを通じて、精神と健康の両面から子どもをしっかりとサポートできる保育士の養成を目的とします。さらに、幼稚園教諭を目指す学生に対しては、幼稚園教諭1種免許状取得のための教職課程が用意されています。
保育士資格取得の科目
保育コースでは、保育士資格を取得するために必要な科目を設置しています。本学授業科目より指定された単位数を修得し、なおかつ卒業要件を満たすことにより保育士資格が取得できます。
保育の多様なニーズに応える科目
保育士として福祉を学ぶための基礎学修である「社会福祉とマネージメント」「健康科学論」「老年学」「社会学」「法学」「今日の健康と福祉」「人間関係論」「健康心理学概論」が選択必修として設定されています。また、子育て支援や国際化に応えるために、「子ども家庭支援論」「教育相談(子育て支援を含む)」や「児童英語教育入門」「保育の英語」などの科目も設定されています。
幅広い視点で健康や福祉などに関する知識、技能を身に付ける科目
福祉のエキスパートを養成するために、「地域福祉論」「学校ソーシャルワーク論」「健康心理カウンセリング概論」など広範囲に科目が設定されています。また、自由選択において、全学の科目から学びたい科目を履修することで、深い教養と豊かな人間性を培います。
メジャー
「保育学」4単位、学群共通科目、ガイダンス科目から16単位(「保育学」を除く)、保育専修科目より38単位、合計58単位以上修得してください。
その他、各実習の事前指導では、実習前の学生が不安や心配を解消できるよう、保育所や幼稚園、児童福祉施設での勤務経験を持つ教員が丁寧な指導を行っています。