”ダイバーシティ”とミュージアムの学び研究室
”ダイバーシティ”とミュージアムの学び研究室
ダイバーシティ(多様性)や社会的包摂ということばを最近、ミュージアム内外できく機会が増えつつあります(例えば、UNESCOやICOM、SDGs・・・)。
本研究室では、ダイバーシティ(多様性)や社会的包摂について「根っこ」から(ラディカルに)かんがえることを大事にしたい、とかんがえます。具体的には、
①現在、ひろくしられている「ダイバーシティ」概念への内在的理解を深めながらも、その概念をこえていくこと、
②当事者と専門家の垣根をこえた知見の創発、
③ミュージアムという場を大切にした実践的考察とともに、「社会と博物館」の視点に立った理論的考察をおこなってまいります。
2025年1月26日(月)開催、2025年度総会報告書 クリックで展開 ⇨
「”ダイバーシティ”とミュージアムの学び研究室」報告
文責:鬼頭孝佳
1.2024年度活動について
2024年度は、比較マイノリティ論(特にジェンダー/セクシュアリティ論/障害学)を専門とする鬼頭孝佳が発起人となり、「”ダイバーシティ”とミュージアムの学び研究室」を発足しました。現時点でのメンバーは私と小笠原さんのみの小所帯の研究室です。
今年度は
鬼頭の単著連載「残念な博物館図鑑(仮)」シリーズを引き続き書き進めるとともに、
鬼頭が代表を務めますMLA+研究所と共同で、
①
手法としての対話ではなく、「物」を通じた人間の相互理解を深める対話の意義を確認する場として
「ミュージアムと対話、その「根っこ」をさぐる」
7月22日 (月) 19:30~21:30@オンライン
ゲスト:越川さくらさん・西田喜一さん ◎案内人:鬼頭孝佳(となりむらのたぬきさん)を開催
②
アウトリーチ活動の一環として、音声配信活動を開始(アーカイブあり)
※特にwaveとXスペースにて、となりむらのたぬきさん名義で、10月15日より、ほぼ毎週火曜日「ぶら博」(東海・関西地方を中心にミュージアム・ギャラリー・アートを紹介する、ミュージアムをぶらぶらする枠)の配信
③
非専門家の報告を交えながら、二次元表象から学校教育やMLA、ダイバーシティ等のイメージをつかむ取り組みとして、
11月23日に日本科学者会議(JSA)第25回総合学術研究集会「G2 二次元から「世相」をつむぐ」部会@オンラインを開催
※JILIMからは鬼頭が参加し、類縁機関である図書館をメインに報告
④
社会教育において音声配信アプリや音声配信者とコラボレーションする意義を実践的に深める取り組みとして、音声配信者のゲストを招聘し、
(関連事業)MLA+研究所創立10周年記念行事
10日金21時~ 2時間程度 10年の歴史をふりかえりつつ、哲学的お雑談
14日火20時~ 3時間程度 うたてつ
20日月14時~ たぬきコラボwith悪魔のたぬきさん 劇・雑談
22日水21時~ 声劇であそぼうwithオレンジさん 劇
28日火21時~ 2時間程度 声劇で遊ぶてつたぬ
30日木21時~ やや本格てつたぬwithひかみさん
テーマ:数字、時間、暦、60進法
⑤ ローカリティ促進の観点から
参宮ブランド疑革紙の会が作成予定の「伊勢擬革紙」紙芝居のテクストへのアドバイスと読み聞かせ録音
https://www.pref.mie.lg.jp/BUNKA/HP/m0054400371.htm(三重まちかど博物館)
を行いました。
2.2025年度活動予定について
① 研究室のミーティングの定例化
② 対話型鑑賞法を理論的に深める、H.G.ガダマーの読書会の開催
③ ダイバーシティ概念について検討するオンライン研究会の開催
④ 音声配信者とミュージアムとのコラボレーション可能性の模索
⑤ MLA+研究所と共同で前年度から継続する音声配信(特に「ぶら博」)・「残念な博物館
図鑑(仮)」連載の継続
※清澤満之記念館・参宮ブランド擬革紙の会作成の紙芝居朗読
⑥ 他の研究室等との交流
⑦ 従来のミュージアム像を再考するに寄与するミュージアムの見学会(東海地方中心)
⑧ その他
以上
”ダイバーシティ”とミュージアムの学び研究室”からの2つのお知らせ クリックで展開 ⇨
ダイバーシティ”とミュージアムの学び研究室主宰、MLA+研究所代表の鬼頭孝佳です。(あくまでも西暦・新暦での新年ではありますが)、本年も宜しくお願い致します。
あまり活動が活発とは言い難い本研究室を主宰する私から、2つご案内を致します。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は下記の名義で音声配信活動を行っております。
・wave となりむらのたぬきさん名義
(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wave.waveradio&hl=ja)/(https://apps.apple.com/jp/app/wave-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%96-%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%AE%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1461728388)
・ピカピカ(https://pikapika.live/) 隣村狸名義
・ポケカラ(https://apps.apple.com/jp/app/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%82%AB%E3%83%A9-pokekara-%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E6%8E%A1%E7%82%B9%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1435435090) 隣村のたぬき
・Xのスペース(https://x.com/mlaplus?t=Y02jcCMc0s2LWBMT8l2UTA&s=09) MLA+研究所名義
※音声配信を始めた経緯については、MLA+研究所Note連載「屋根のない社会「教育」」をご参照ください(https://note.com/mlaplus2024/m/m41d5a94fd084)
なお、この活動は私の専門である哲学/思想史や、朗読・演劇・歌のアート活動も含みますので、必ずしも全てが直接、ミュージアムに関係する訳ではありません
1つ目
毎週火曜に、wave・Xの同時配信にて、「ぶら博」という番組を生配信しております(アーカイブもお聞きになれます)
waveを聞くにはスマートフォンアプリのDLが必要となるため、バックアップのため、Xのスペースでも同時配信を行っておりますが、音質はWAVEの方が優れております。
「ぶら博」とは、ぶらぶら博物館、東海地方が中心となりますが、ミュージアム・ギャラリー・アート紹介番組で、30~60分ほどです。
放送時間は夜20時頃が多いですが、詳しくはXのスペース(https://x.com/mlaplus?t=Y02jcCMc0s2LWBMT8l2UTA&s=09)での、配信予定告知をご覧ください。
waveという媒体は必ずしも、ミュージアムに来る層が多いわけではなく、いわゆるアウトリーチ活動として行っているものです。
2つ目は「museum2015」での報告において、所属先が無かった方のために創設した、前身の旧MLA+研究所から通算して、MLA+研究所は本年1月中旬で創立10年を迎えます。
その創立を記念した行事をwaveで行うというお知らせです。
今週金曜の第1弾は、対談枠のなかで研究所の歴史の振り返りについてお話するという意味で、若干ミュージアムのお話をしますが、第2弾・第3弾は対話型鑑賞にも通じる哲学対話を、社会教育活動の一環として実施するものです。
第2弾は、「歌」と朗読と哲学のコラボ、第3弾は「劇」と哲学のコラボとなります。
と言っても、私が教育者としてそこに赴いて何かを提供するというよりは、私も学び手となり、他の配信者さんを巻き込んで、コラボレーションして頂く、という感じですが…。
このポスターには記載をしておりませんが、関連企画と致しまして
20日月14時~ たぬきコラボwith悪魔のたぬきさん 劇・雑談
22日水21時~ 声劇であそぼうwithオレンジさん 劇
30日木21時~ やや本格てつたぬwithひかみさん テーマ:数字、時間、暦、60進法 哲学対話
なお、このポスターの企画に関しましては、waveオンリーとなります。
ご留意事項:
1.waveを含む音声アプリに関しましては、仮名でのご登録をお勧め致します。
2.私の枠ではどちらでも構いませんが、枠(≒番組)に入退室する際には、入室のご挨拶を行い、操作に不慣れな初心者であることを枠主にお伝えすることをおススメ致します。配信画面上部に細長い配信告知というものがあり、各枠のルールはそちらに大抵書かれています。
3.私の枠は比較的治安が良い方ですが、匿名の空間であり、様々な職種、思想・信条・信仰、属性の方がいらっしゃいます。アカデミック・ワールドにおける、「ハラスメント」等の、いわゆるポリティカリー・コレクトが通じる空間ではない、ということを予めご理解のうえ、ご入室ください。多様性を寿ぐ言説の美辞麗句とは異なり、「多様性」の現実というのはそんなものですし、ミュージアムの「ミュ」の字にも興味がない世界線をご覧頂いて、「ミュージアム」に興味がない層、「多様性」それ自体を再考する場としてご活用ください。あるいは、ミュージアムで音声配信を活用するには?という観点から、ご参加頂くのも良いでしょう。