4年目を迎えるタイムベースドメディア（TBM）プロジェクトでは、時間芸術に着目した表現研究を進めています。その一環として、IAMAS OPENHOUSE 2021にて「ライブ配信」による作品発表を試みました。

作品はTBMプロジェクトや所属するメンバーの活動紹介を主軸とし、twitterやzoom、YouTube liveなどさまざまなツールを利用して制作しました。

IAMAS OPENHOUSE 2021はオンライン開催で、独自に開発されたプラットフォーム「i.frame」を通して参加するイベントです。

「i.frame」内にTBMポータルサイトを入れ込み、ポータルサイトには3画面のYouTube liveを配置しました。3画面のうち、ひとつは公演ディレクターによるtwitterポストを表示し、「全画面表示にしてください」など作品の見かたについての指示を鑑賞者に出しました。その他の2画面は会場で行うパフォーマンスや事前収録映像を織り交ぜながら表示しました。

今年度のTBMプロジェクトメンバー イム・ヒョンムックによる＜aphasia 失語症 (2010) / Mark Applebaum＞のパフォーマンス、奇しくもオリンピック開会式当日に東京に行ったメンバーとのテレビ電話、ジェネラティブ・ストリーミング作品の紹介などを盛り込みました。その後、ポータルサイトからzoomに移動したのち、三輪眞弘教授と直接対話ができる構成にしました。

宮﨑那奈子