第10回HTⅠ研究活動
10月25日(金)5・6校時、1年生普通科の課題研究活動「北斗タイムⅠ(HTⅠ)」が行われました。研究が本格化して実験準備や話し合いが進み、活動教室は生徒たちの活気に包まれました。この日も北見NPOサポートセンターの谷井貞夫理事長と本校を卒業したTA(Teaching Assistant)の大学生1名が進捗の聞き取りや、難航しているグループの話し合いに加わり別の観点からの提案をするなどの支援をしました。
実験を行っていた2つのグループの様子を紹介します。
土壌中の微生物による発電がテーマのグループでは学校敷地内の北斗の杜から採取した土を4つの容器に分け、加水量により発電量に違いがあるのかを調べる準備をしていました。容器に水を加えたところ、中からダンゴムシが現れて容器内を動き回り驚きましたが、採取した土には微生物が間違いなく存在していると確信できる出来事でもありました。
炭化した野菜を用いた浄水について調べているグループでは北見NPOサポートセンターから炭化野菜と竹炭の提供を受け、ペットボトルに石やコットンなどと共に順番に詰め、数種類の浄水装置を作成していました。作業は分担して手際よく進められ、メンバー間の協力関係が感じられました。
野菜を炭化させ、ろ材として浄水できるのかの実験準備中。
ろ材の組み合わせや量を変化させていた。
谷井理事長も浄水装置を見に来ました。
各グループをまわっていた谷井理事長やTAからは次のような助言がありました。
・資料・写真・動画、小さなことでも記録をとって保存すること。
・論理的に思考すること。
・調査や実験は「とりあえずやってみた」にはならぬよう、自分たちの目的に合っているのかを考える=仮説を検証するものであること。
・現象に関する研究は、その原理を理解して実験内容を考えること。
調査や実験で期待通りの結果が得られずに再考するなどの一進一退もありますが、これからの時期は進捗管理をしっかりと行い、グループで自由闊達に話し合って情報を共有し、時には助言を仰ぎながら一つずつ前に進めていくことが求められるでしょう。
次回は11月1日(金)、引き続き研究活動を進めます。
コーディネーターと一緒にアリを捕獲。
TAの大学生が助言。
植物から色料を作成。記録をしっかりととっていた。
肥料の成分を変化させて準備中。
コーディネーターに相談。