富岡小学校

施設長寿命化基本方針

富岡小学校施設長寿命化基本方針を策定しました

富岡小学校施設長寿命化の背景及び目的

本市の学校施設は、昭和40年から昭和50年代の児童生徒数の増加を受けて、昭和50年代を中心に建設されました。近い将来、こうした学校施設の多くが耐用年数を迎え、改修や更新が必要となります。富岡小学校においても、校舎、屋内運動場共に建設から40年以上が経過し、外壁、内装など、施設の老朽化が顕著に表れています。

本基本方針策定の目的は、富岡小学校施設の長寿命化改修にあたり、施設の抱えるさまざまな課題や児童生徒数の推移、学校の再編など情勢の変化を踏まえ、本市が目指すべき教育環境とするための施設整備の基本となる方向性を定め、今後改修工事に係る、「基本設計業務」及び「実施設計業務」を行うにあたっての基本となる事項を定めることにあります。

施設の長寿命化とは

学校施設の老朽化対策を効率的、効果的に進めるための改修方法です。大きく分けて以下の2種類の工事を実施します。

建物の耐久性を高める工事

① 劣化したコンクリートや鉄筋の保護

② 耐久性に優れた仕上げ材への取り替え

③ 水道、電気、ガスなどのライフラインの更新


建物の機能や性能を向上させるための工事

① 非構造部材の耐震対策、防犯対策等、安全安心な施設環境の確保

② 多様な学習活動の実現、ユニバーサルデザイン化等、教育環境の質的向上

③ 地域コミュニティの拠点形成を図るもの

また、適切なタイミング(概ね築後45年程度まで)で長寿命化改修工事を行うことで、改修後30年以上建物の寿命を延ばすことができます。

さらに、長寿命化改修工事には以下のようなメリットがあります。

(ア) 建替えと比べて、構造体工事の減少による費用の縮減と工期の短縮を図ることができます。

(イ) 建替えと比べて、構造躯体を再利用するため、環境負荷量(廃棄物排出量や二酸化炭素発生量)を削減させることができます。

(ウ) 施設全体の改修となり、外観や内装が一新されるため、建替えと同等の効果が期待できます。

基本的な方針

安全安心で快適な生活環境の実現と、地域に開かれた学校としての機能の確保を図り、児童が、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた「生きる力」を身に付けることができるようにするため、新しい時代の学びを支える環境整備、児童の多様性に配慮した環境・施設整備、安全安心な生活環境の確保等を基本とした工事を行います。

長寿命化改修工事の実施計画

事業スケジュールは、既存学校施設を利用しながらの改修となるため、複数年にかけて施工する計画としています。令和6年度から改修を行い、完成した棟から供用開始を目指し、以下のスケジュールを予定しています。