SS課題研究Ⅱ 

(K10班〜K17班)

第59回生 理数科

理10班-わかめを用いた受精過程の研究.pdf

K10.ワカメの生殖活動における精子と卵の謎に迫る

わかめの生殖活動には原因が解明されていない現象が多く存在する。その中でも私達は、精子が卵よりも早く水中に放出される理由に焦点を当てて研究を行っている。受精のメカニズムを解明することで、迫りくる食糧危機の解決に貢献できると考えている。メカニズム解明のために受精の様子を観察すべく、鳴門産・歌津産の雌雄配偶体を用いて、実験を行った。受精させる際に、雌雄配偶体を出会わせるタイミングをずらして比較実験を行った。実験を繰り返す中で、雌配偶体に精子が誘引されている様子が顕微鏡上で確認できた。

理11班-プラナリアの個体崩壊と原因.pdf

K11.プラナリアの個体崩壊の過程と原因

私達はザリガニが植物を食べ、胃液中と中腸腺中にセルラーゼを分泌する細菌が存在し、さらに中腸腺でセルラーゼが合成されている可能性があることに注目した。そこで中腸腺でセルラーゼが合成されていることを明らかにし、胃液中と中腸腺中から分泌されるセルラーゼの働きを定量的に調べて比べることを研究の目的とした。

理12班-クラゲのGFPの光の強さの違い.pdf

K12.クラゲのGFPの光の強さの違い

刺胞動物門に属するいくつかのクラゲは、GFPと呼ばれる紫外線及びブルーライトを当てると蛍光するタンパク質を持っている。先輩たちのGFPの研究にて、同種のクラゲでも光の強さに違いがあることが示されており、そこに注目して研究を行った。我々は体長、餌の有無、温度に着目した。実験には、エダアシクラゲとカギノテクラゲを用いて同時期に観察を行った。はじめに体長においては、傘高0.9mmから1.6mmまでは体長が大きければ大きいほど光強度が高い正の相関が見られた。次に餌の有無については、餌を与えたクラゲのほうが光強度が高かった。明確な餌の量は、計測していなかったため客観性に欠ける。温度の実験は、クラゲの生死や時間の都合により行えなかった。

理13班-仙台西部 戸神山における地質構造の検討.pdf

K13.仙台西部 戸神山に見られる異常堆積構造の検討

仙台西部地域に位置する戸神山において野外調査を行い、凝灰質シルト岩の層に礫岩、砂岩などの砕屑岩が異常堆積している露頭を発見した。岩石のサンプリングを行い、岩石の鉱物組成を観察した結果、母岩の凝灰質シルト岩の層を組成の異なる砕屑岩が上下に移動してできた岩脈状の構造であることが分かった。露頭の位置する地層の上位にある層と露頭内の砕屑岩の鉱物組成に類似点が見られなかったため、砕屑岩が上位の地層から供給された可能性は低いと考えられる。これより、戸神山で発見した露頭の構造は下からの貫入砕屑岩脈であると考えられる。

理14班.pdf

K14.立体四目ならべの性質

立体四目並べの性質であるが、先行研究を調べると、複雑な特性を持っていることが分かった。研究するにあたって、その身近なゲームが難しい問題となっていることに興味を惹かれた。このゲームは数学的に二人零和有限確定完全情報ゲームに分類され、必勝法が存在することが明らかになっている。そこで、その解明を試みたが、研究が進むほどに必勝法の発見がいかに不可能に近いのかを知ることとなった。しかし、必勝法を発見しようと研究する過程で、このゲームにおいて多くの性質を新たに発見することができた。

理15班-ゴブレットゴブラーズの必勝法.pdf

K15.ゴブレットゴブラーズの必勝法

ゴブレットゴブラーズという、三目並べにサイズの要素を加え、より複雑になった二人用のボードゲームの必勝法を、プログラムを活用して解析しました。通常の解析方法では、解析に無限に時間がかかってしまう種類のゲームですが、後退解析と呼ばれるアルゴリズムや3進数の考え方を使ったデータ管理法を用いることにより、10分以内に解析を終わらせることに成功し、このゲームは先手必勝であることがわかりました。

理16班−わかめを世界に広げるために.pptx.pdf

K16.ワカメを世界に広めるために

わかめは現在一部の国では食べられているが、普及していない国も多い。しかし、わかめは健康に良く、不足しやすい栄養素であるカルシウムやビタミンを補うことができることがわかっている。また私達はアミノ酸価が高くグルテンフリーでほとんどの人が食べれる米粉にも注目し、わかめを食べる文化を広げていきたいと考える。わかめと米粉を使用した「わかめ米粉麺」を制作し、それをもとに世界に向けわかめ文化を広げていった。「わかめ米粉麺」の製作にあたり、わかめの配分やその他の材料の配分の実験、調整を行い、米粉麺の製造会社にアドバイスを受け、実験した。

理17班-枝豆の鞘の有効利用法の探索と提案.pdf

K17.枝豆の鞘の有効利用法の探索と提案

枝豆は古くより食用として栽培され、日本でよく食べられている。しかし、その鞘は有効な活用法は見出されず、ほとんどすべてが廃棄されている。本研究では枝豆の鞘の有効活用法を模索し廃棄量を減らす手段を見つけることを目標とした。特に鞘の豊富な栄養素に着目し手軽で食べやすい調理法を見つけ、広めることとした。手始めに鞘を揚げて作る鞘チップスを作り、その評価をアンケートでまとめた。すると味だけでなく枝豆の鞘の現状について知り、廃棄を減らそうという意識を持つことでも回答が大きく変化することがわかった。