獣医って、微生物って、生命科学って、どんなものなの?それって面白いの?
発育鶏卵に強い光を当てると浮かび上がる血管に動く胚。
赤と青に綺麗に染め分けられた骨が透けて見える標本。
ひとたび顕微鏡を覗けば、そこはまるで小宇宙。
実習形式で、研究者がわかりやすく説明します。
虜になること間違いありません。
松ぼっくりや小枝など身近な材料を使って小鳥が喜ぶおもちゃを 作ることで、小鳥の習性を理解し、環境への理解を深めました。コザクラインコの脚や嘴の観察を元に小鳥のおもちゃ作製の計画 を立てながら、小鳥には鉛が禁忌であること、初めてのおもちゃを与 えた際には安全のために観察すること、拾った材料は外部寄生虫防止のた めに煮沸することなどを学んでもらいました。ケヤキの枝、松ぼっく りなど農工大府中キャンパスで採取した材料と、殻付きクルミやワイ ンコルク、カラフルなビーズなどを用いて小鳥のおもちゃを生徒さん の自由な発想で作成しました。 次に小鳥の暇つぶしとなるフォージング(餌の探索)の要素を取り 入れた小物の作成を行い、おもちゃへと組み込みました。また、鶏の 雛の透明標本やアオメキバタンの観察も行いました講座の様子は科学博物館ニュース速報No.56号に掲載予定。
発育鶏卵と透明標本観察を通して、動物の体の発達過程や機能を学びました。
卵の中の小鳥さんは、基本的には無菌です。小鳥さんは孵化して初めて微生物に出会い、微生物を体表や消化管内に住まわせ、微生物と共に生きていきます。小鳥さんをとりまく微生物は、小鳥さんにどんなことをしているのでしょう?実は詳しいことは分かっていないのです。どんな微生物が小鳥さんと共にいるのか調べてみましょう!今回は、鳥が卵の中で発達する様子を観察し、小鳥の体表や消化管内容物から培養した微生物を染色して顕微鏡で観察しました。
小鳥のペットとしての歴史は古く、江戸時代には大名がフィンチを輸入して飼養したことが知られています。近年ではオウムやフクロウが人気のペットであり、さらには小鳥カフェやフクロウカフェも大盛況です。こんなにも人間を虜にしてしまう愛らしい小鳥さん達は、生物学的に哺乳類と異なる特徴がたくさんあります。どんな特徴が思い浮かびますか?「羽がある」「嘴がある」。他には?今回は小鳥(ジュウシマツとオカメインコ)の外貌の観察から始め、小鳥の赤血球の観察と、卵内での鶏雛の発育を観察しました。
「獣医さん」と聞くと、皆さんはどんなお仕事を思い浮かべるでしょうか?動物病院のワンちゃん猫ちゃんの獣医師を思い浮かべる人がほとんどだと思います。鳥やエキゾチック動物専門の獣医師や、動物園の獣医師を想像する人もいるかもしれませんね。しかしながら、獣医師の仕事は実は多岐に渡っています。牛や馬などの大動物を診る獣医師、外国から輸入する動物の感染症を監視する獣医師、皆さんの食卓にのぼるお肉が安全であることを確認する獣医師、飲食店や美容院の営業許可に携わる獣医師、新型コロナウイルス感染症対策に従事する獣医師など、様々な獣医師がいます。私のように、大学や企業で研究を行う獣医師もいます。獣医師の仕事は、動物だけでなく、人間を守る仕事でもあります。今回は、獣医師のお仕事の紹介と、獣医師になるために必要な勉強や獣医学で行う研究についてお話ししたいと思います。また、女性が性別を気にかけることなく働ける環境は未だ十分に整っていませんが、女性であることで直面する困難な状況への対処法や心の持ち方、ライフイベントと仕事の調整についてもお話しできたらと思います。
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