寄宿舎 きしゅくしゃ

寄宿舎では、生活教育の重要な実践の場と考え、学部・保護者との連携を大切にし、心身の自立を目指すとともに意欲的な生活を営む力が身につくように指導・支援しております。

指導・支援にあたっては、お子さん一人ひとりの特性及び障がいの状態に即しながら、健康で安全な生活が送れることを大切にしています。

基本方針

寄宿舎は・・・

集団生活の中で身辺面の自立をはじめ社会性を養い、余暇も充実する場です。諏訪養護学校に入ったら一度は経験していただきたい生活教育の場だと考えています。寄宿舎に入ることは家族や地域から離れて生活をするということになります。集団生活のために一人になれる空間がないといった、家庭とは違った生活にもなります。だからこそ、家庭や教室との連携を大事にしながら、『寄宿舎 個別の指導計画』を作成し教育課題に沿って、一人ひとりに適した生活を考えています。そして、ぜひ寄宿舎で学んだことをご家庭でも生かせていただけたらと願っています。この点にもご理解をいただき、寄宿舎の利用を考えていただければと思います。

指導目標

<教育的ニーズに応じた寄宿舎生活>

児童・生徒一人ひとりの教育的ニーズに応えるために『3つの自立』およびコミュニケーションの力の育成を目標に据え、寄宿舎という生活空間ならではの教育を考えています。

支援方針

①身体的自立…日常生活に必要な基本的な生活習慣の確立をめざします。

* 生活の基本動作(食事 睡眠 排泄)

「しっかり食べて ぐっすり眠って ちゃんと出す」生活をつくります。

* 身の回りの動作(衣服の着脱 清潔習慣)

「人に不快感を与えない身だしなみ」を身につけます。

生活のリズムを整え、生きていくために必要な生活技能が身につく生活があります。


②社会的自立…社会性を身につけるための基礎的な力を育てます。

*日常生活を自立して送るためのより幅広い生活活動を身につけます。【整理整頓・そうじ・外出・買い物・金銭管理・  時間管理・情報管理・ルールとマナー など

経験の積み重ねから「できた!」が実感できる生活があります。


③精神的自立…豊かな人間関係といきいきとした生活づくりができるための力を育て、生活の質を高めます。

*興味・関心を拡げ、やってみたいことを選び(自己選択)、自分で決めること(自己決定)ができる力を育てます。

* 自己選択、自己決定の中から「充実感・満足感・成就感」が得られ、生きる意欲、働く意欲につながります。

やってみたいこと、一緒に活動して、遊んでみたい友だち、気持ちを豊かにする生活があります。


④言語・コミュニケーション力…3つの自立を支える言語・コミュニケーション力を高めます。

*言語・コミュニケーション力は生活の基礎・基本であり、よりよい人間関係を築くために欠かすことができないものです。3つの自立を支える土台となるものと捉え、生活の中で育てます。

仲間の中でコミュニケーション力が高まる生活があります