Kuga Laboratory

久我研究室

主宰者 : 久我隆弘

2023年3月の定年退職にともない、研究室の片付けを同年4月27日に完了しました。

最終講義のページを作りましたので興味のある方はご覧いただければ幸いです。

また今後は箱根でボランティアベースの教育、研究活動を行います。以下のサイトをご覧ください。

https://sites.google.com/view/hakone-qelab/ホーム

プロフィール (現役時代のもの)

1957年生まれ。麻布学園、東京大学理科I類、理学部物理学科、同大大学院理学系研究科物理学専攻課程を経て、1986年に理学博士の学位取得。

学位取得後、米国 AT&T Bell Laboratories (Holmdel, NJ)  客員科学者、東京大学物性研究所極限レーザー・助手(松岡正浩研究室)、東京大学教養学部物理学教室・助教授、大学院重点化により東京大学大学院総合文化研究科・助教授を経て、2001 年より教授。2023年3月退職。同年6月 東京大学名誉教授。

研究分野は量子エレクトロニクス・量子光学。特に、光そのものの本質に迫る研究や光と原子との相互作用(電磁相互作用)の基本を解き明かす研究を手がけている。それなりの予算と人手を投入して、日本で初めて (といっても世界では16番目) 気体原子のボース・アインシュタイン(BE)凝縮を1998年に実現させた (もちろん実際に手を動かしたのは当時の助手や学生で、私はそれをそばで応援していただけ)。ただ研究自体が大掛かりになりすぎて個人的には面白くなくなったため、2011年に実験装置を他大学に譲渡してBE凝縮の研究からは撤退した。それ以降は、一人で行うことのできるこぢんまりとした研究を進めている。たとえば、より簡便な単一光子源開発や、波動光学による量子状態の時間発展の可視化などである。また、大学の1、2年生向けの基礎物理学実験にも深く関与しており、新しい学生実験種目の開発なども行っている(2006年に基礎実験にLabViewを導入した際、National Instruments のインタビューに応えた動画はこちら -> wmv(124MB))。

著書には、『レーザー冷却とボーズ凝縮』(岩波書店)、『量子光学』(朝倉書店)、『"測る"を究めろ ! ー物理学実験攻略法』(丸善出版)、他に国内外での学術論文がある (英語による論文に関しては Google Scholar を参照してください → 私の情報はここをクリックしてくださ)。

趣味は、山登り(中学から大学院時代)、自転車(大学から大学院時代)、ランニング(けっこう常時)、電子回路工作(中学時代から「ラジオ小僧」で秋葉原には随時出没)、機械工作 (旋盤、フライス盤、大学院時代から夜中は工作室に適宜出没) 、木工、薪割り(在米時代から)など。他に電気配線、水道・ガスの配管工事などの日常生活関連の作業も普通に (= 法規通りに) できるが、法的には資格がないと行ってはいけないことになっているのでしていないことにしている。その他、薪ストーブ陶芸。山登り、自転車など。好きな (影響を受けた) キャラクターは Back to the Future のドク。