NEWS

2021年01月27

【重要・再掲載】マルウェアEmotetの感染に関する注意喚起

なりすましメールによるマルウエア「 Emotet (エモテット)」の感染被害が、2020年9月以降より国内で急増しております。なりすましメールの本文に、正規のやり取とりの文面が引用されているため、判断しづらいものとなっておりますので、下記内容をご確認のうえ、十分ご注意ください。

<参考1>

マルウェアEmotetの感染に関する注意喚起

<感染経路>

メールに添付された Word 形式のファイルを実行し、コンテンツの有効化を実行することで Emotet の感染に繋がることが分かっています。

Emotet の感染に繋がる添付ファイル付きのメールは、Emotet が窃取した情報などを元に独自に作成されているものに加え、実際の組織間のメールのやりとりの内容を転用することで、感染元から送信先への返信を装うものがあります。

そのため、取引先等の担当者から送られているようにみえるメールでも、実際はEmotet が窃取した情報を元に攻撃者側から送られている「なりすましメール」である可能性があるため、注意が必要です。

また、メールに添付されたファイルには、[コンテンツの有効化]を促す内容が記載されており、有効化してしまうと Emotet がダウンロードされます。Word の設定によっては、有効化の警告が表示されずにEmotet がダウンロードされる場合があります。

<影響>

Emotet に感染した場合、次のような影響が発生する可能性があります。

- 端末やブラウザに保存されたパスワード等の認証情報が窃取される

- 窃取されたパスワードを悪用され SMB によりネットワーク内に感染が広がる

- メールアカウントとパスワードが窃取される

- メール本文とアドレス帳の情報が窃取される

- 窃取されたメールアカウントや本文などが悪用され、Emotet の感染を広げるメールが送信される

<対策>

- Word マクロの自動実行の無効化 ※

- メールセキュリティ製品の導入によるマルウエア付きメールの検知

- メールの監査ログの有効化

- OS に定期的にパッチを適用 (SMBの脆弱性をついた感染拡大に対する対策)

- 定期的なオフラインバックアップの取得(標的型ランサムウエア攻撃に対する対策)

※ Microsoft Office Word のセキュリティセンターのマクロの設定で、「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」を選択してください。

また、Officeのマクロ機能を悪用する攻撃はEMOTET 以外にも多く存在します。マクロ機能を使用する必要がない場合には「警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする」の設定に変更することも検討してください。

<参考2>

●マルウエア Emotet の感染活動について

●officeドキュメントのマクロを無効にする方法