伝食インタビュー
皆さんこんにちは
今回は、敦賀市の企業「株式会社 伝食」さんにインタビューをしてきました!
突然ですが、皆さん知っていますか?
福井県敦賀市の地方税交付金が減額したことを!
福井県敦賀市と宮崎県都農町の全国2市町だけが、2021年度特別交付税が減額しているのです。敦賀市の財政に関するこんな記事もありました。↓
“福井県敦賀市が17日に発表した2022年度一般会計予算案の歳入で、ふるさと納税分が、原発などによる電源3法交付金を初めて上回った。11年の東京電力福島第1原発事故以降、日本原子力発電の敦賀原発3、4号機新設計画も暗礁に乗り上げて原発マネーが年々目減りする一方、エビやカニなどの返礼品が人気でふるさと納税の寄付額を押し上げた。市民からは原発依存からの脱却に期待する声も上がる。」”(出典:エビ・カニ人気 敦賀市予算案 ふるさと納税歳入が原発マネー上回る 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20220217/k00/00m/040/277000c)
では、なぜこのような事が起きているのか。
それは、ふるさと納税がめちゃくちゃ増えているからなのです。
自分の選んだ自治体に寄附を行った場合に、寄附額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度であるふるさと納税金額で、福井県内では、ぶっちぎりで敦賀市が一番。20年度は34億1576万円に増え、21年度は過去最高の77億円を見込むほどまで伸びているのです。では、敦賀市のなにがふるさと納税の激増に貢献しているのか?
色々と調べてみると、カニ、エビ、カニ、ふぐ、カニ、ふぐ、カニ、、、、どうやら、株式会社 伝食という企業がふるさと納税の大半を占めているようです。
これは、一度お話をお聞きしなければ!ということで今回インタビューさせていただきました。
はじめに、伝食について簡単にご紹介させてもらいます。
「株式会社 伝食」
株式会社伝食は2011年の創業以来、海産物の提供を通じて日常の食生活を健康で豊かなものにし社会貢献することを目指し、「本場のカニ料理をもっと身近に」を合言葉に『甲羅組 』を主力に展開していらっしゃいます。また、通販事業でも沢山の賞を受賞するなど、事業を年々拡大していらっしゃいます。
【主な受賞歴】
👑2019年3月 Yahoo!ショッピング年間ベストストア 魚介類、海産物、肉部門 2年連続第1位(2018,2017)
👑2020年1月 楽天市場 海産物ジャンル大賞 3年連続受賞(2019,2018,2017)
👑2020年2月 福井ふるさと企業表彰 商業・サービス部門 最優秀賞受賞
👑2020年3月 Yahoo!ショッピング年間ベストストア 魚介類、海産物、肉部門 3年連続第1位(2019,2018,2017)
👑2021年1月 楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2020 総合10位/海産物 ジャンル大賞 受賞
👑2021年3月 PayPayモール 年間ベストストア2020 食品部門 第1位
そして、今回のインタビューでは、「敦賀のことを知る」「知られていない魅力や、価値を発見し発信する」「実際に社会で活躍されている方から沢山のことを吸収し私達自身、多くのことを学ばさせていただく」このようなことを目的、活動意義として、行いました。
インタビューには、通販事業部にてネットショップのサポートセンター荷物の管理をされていらっしゃる佐田さん、そして人事課にて従業員の労務管理・採用活動をされている山下さんにオンラインでお話をお聞きしてきました。
では、早速インタビュー内容を、Q&A方式で紹介していきます!ぜひ、最後まで御覧ください。
Q 「ふるさと納税」を活用することは会社に、どのような利益をもたらしているのか?
安定した売上を得ることで雇用創出・商品開発を行えている
例えば、一万円の寄付をしたら、その半分が自治体へ、もう半分が事業者に行くような仕組みになっています。もちろん利益としてありがたいものである。さらにどんな利点があるのか考えてみると、安定した売上から雇用を生み出すことになったり、ふるさと納税を活用することで、初めてインターネット通販をしたというような方がいらっしゃる。あらたな顧客収集につながるのではないか。全体として、EC化率が増えたのは大きいと思います。
EC化率:対面販売・店舗販売・電話・FAX・ECなどのすべてを含めた商取引のうち、ECがどの程度の割合を占めているかを示すもの。現在日本ではBtoC(顧客間取引)で、約8% 。もっと高いと思っていました…
まだまだ、インターネッ卜の可能性は秘めているし、面白いと思う。
Q POPやバーナー等の工夫は?
ファーストビューでどれだけ目を引くか、どれだけ伝わりやすいかを重要視しています。でも、期待値をあまりあげないように、本当のことを書いてます。通販サイト上では、調理例や海外への買付の情報なども掲載している。ロシアとかアラスカまで行き、このような情報を載せている会社は少ないと思う。
創生部員:このようなことが、消費者としても安心安全に繋がりますよね?
そうですね、販売者側としても、安心して自身を持って販売できる商品を厳選しています。
Q レビュー数が多く、評価が高い理由は?
webサイトを見ると、レビュー数がとても多く、かつ評価が高いように感じます。絶対に書かないといけないものでもないし、一定数の低評価があるものだと思うのですが、どのようにアプローチして活用していますか?
私達は、レビューを重要視し、日々チェックしています。そのレビューを見て実際に内容を変更していくような商品もあります。お客さんの意見が反映されるような会社でありたいし、目指しています。スピードを意識しているから高いレビューをいただけるのかも。
Q 更に、会社を大きくしていくために意識していることは何ですか?
難しい質問ですね。毎年、通販事業部は年間売上を前年比で超えることを意識しています。物販・飲食事業部は、毎年県外に進出という目標を掲げています。東京・焼津・大阪ととどまることなく、徐々に挑戦し、攻めの姿勢でい続けることが大切だと思います。水産加工事業部は食のジャンルを水産物に限らず挑戦しています。変化を嫌わず、新しいことにチャレンジしていくことが大切で、現状維持は停滞と同じなのかなと思います。チャレンジ!
でも、お客様ファーストは変えない。安いものを使うこともできるが、自分たちが満足できるようなものしか使いません。
Q エゴサなどもするのですか?
SNSや公式サイトも持っています。エゴサもしています。例えば、インスタグラムなどで満足いただけていないような投稿があれば、品質・サービスの向上に役立てています。
Q 今後、高校生はどんな力を身につけておくべき?
佐田さん:これからは、いかに「自分で行動」できるかが大切だと思う。自分は何がしたいのか、何ができるのかをしっかりと考えた上で、行動できるような力が大切であると思う。更にITの力もあるともっといい!英語とITは大切だと思う。英語ができれば、マーケットが増えたり、文献なども英語が多いので。
山下さん:コミュニケーション能力が大切。また、言われたことだけでなく、自分で考えて行動できることが必要だと思います。人事課としても、そのような力を持った人材はほしい人材です。
Q これからの敦賀。どうなってほしい?
このような高校生が、敦賀から一度出ても、また敦賀に戻ってきたいと思えるような街を創っていきたい。敦賀にしかない魅力はもちろんあるし、敦賀で働きたいとか、住みたいと思えるように、魅力を更に磨いていきたい。
今回、一時間という短い時間ではありましたが、私達自身とても学びのある時間であったと思います。ビジネスや通販などの知識はもちろんですが、実際に敦賀の街で活躍されている方々のお話をお聞きする中で、自分が本当にしたいことや、身につけるべき力をしっかりと考えることのできる時間であったと思います。ニュースを見て、気になって、インタビューさせていただいた、今回の活動ですが、これまで以上に、「敦賀をより良くしたい」と感じることも出来ました。更に貪欲に、能動的に活動を進めていきたいです。
みなさんも、企業というまた違った「敦賀」を覗き見出来たのではないでしょうか。今回は、「敦賀」に特別重点をおいた内容ではありませんでしたが、実際に敦賀で活躍されている企業さんと交流することで、「まだまだ行けるぞ、敦賀!」と思えましたし、皆さんにとっても少し考えるきっかけとなっていれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
このような地元インタビューは今後も行っていく予定です。ぜひお楽しみにお待ち下さい!
福井県立敦賀高等学校 探求部社会的部門「創生部」