大腸菌
大腸菌
Escherichia coli
Escherichia coli
大腸菌と聞くと O-157 などの病原性大腸菌が思い浮かぶかもしれませんが、実験室で使われている大腸菌には病原性はありません。大腸菌は、その名の通り、わたしたちの大腸にも普通に生息している生き物です。
大腸菌は人類によってもっとも深く研究されている生き物です。大腸菌ゲノムは1997年に公開され、460万塩基対の環状 DNA 中に 4300 ほどの遺伝子が含まれていることがわかってきました。大腸菌は分子生物学研究の代表的なモデル生物として用いられ、生き物を構成している数多くのタンパク質分子やそれらのはたらきが明らかにされてきました。また、様々な生物種の研究に用いるプラスミド DNA を作成する際に DNA をクローン化して増幅させるための「装置」として、あるいは研究対象の組換えタンパク質を合成するための「装置」として、実験室で日常的に使われています。
私たち生命分子遺伝学分野では、プラスミド DNA や組換えタンパク質を作成するための「装置」としてはもちろん、もっとも研究が進んでいるモデル生物として、生命現象の本質をより深く理解するための研究対象として扱っています。
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生命分子遺伝学分野(伊藤研)では研究生、大学院生、日本学術振興会 特別研究員を随時募集しています。お気軽にご連絡ください。(→ アクセス)大学院への入学を検討中の方は大学院へのガイダンスもご参照ください。