プレゼンの仕方・聴き方
発表の仕方・聴き方を解説した動画を作りました。動画はこちら(YouTubeに飛びます)。
【プレゼンの目的を確認】
プレゼンの目的は、相手(聞き手)に何かを伝えることです。伝わらなければ意味がない。それゆえ、相手の立場に立って、どうやったらわかりやすいかを考えることが重要です。
【プレゼンする際のコツ6つ】
1. 大きい声ではっきり話す。
- ぼそぼそ話しても聞こえない。
2. ゆっくり話す。
- おしゃべりする時よりも少しゆっくり。
- 早口だと、難しい話は伝わらない。
3. 難しい言葉は使わない。
- 例:多忙だ → 忙しい
- 字(目)で理解できることと、音(耳)で理解できることは違う。
4. 相手を見て話す。
- 下を向く、ずっと原稿を見るはNG。
- 原稿を読むのはやめよう。原稿を見ないためには、練習が必要(後述)。
5. 相手が複数いる時は、みんなに視線を配る。
6. 慣れてきたらジェスチャーも活用しよう。
- 聞き手の注意を引くことができる。
プレゼンは、音と見た目で成り立っています。どんなにいい内容でも、下を向いてぼそぼそ喋っていたら、いいプレゼンとは評価されません。音と見た目で、あなたと「伝える気」を伝えることが大事です。
・練習は超重要です。
本番前に練習しましょう。練習したか・していないかはバレます。練習していないのは相手に失礼。グダグダのプレゼンをすると、「伝える気があるのか!?」と思われます。
練習をすることで、最低限、(1) 原稿を読まずに話せるように、(2) 長すぎず、短すぎず、時間内にプレゼンを終えられるようにしておきましょう。
(1) 原稿を読まずに話せるようにする練習
- まず話す内容を決める。最初は原稿を作ってよい。
- 読む練習→なしで話す練習。原稿を暗記するのではなく、内容を頭に入れる。
- 必要ならメモを作る。
(2)
- 原稿ができたら、心持ちゆっくり読んで時間をはかる。必要なら分量を調整する。
鏡の前で練習したり、スマホで録画したりする。
【聴き方のポイント ーよい聴き手になろうー】
プレゼンは話し手と聴き手、両方から成り立つものです。よいプレゼンが成り立つためには、聴き手の役割も重要。
話し手は、聞き手に自分のプレゼンが伝わっているか、とても不安です。この不安を解消してあげるのが、よい聴き手です。話し手が不安なく話せれば、プレゼンの質はもっと上が流。つまり、話し手も聞き手も Win-Win です。
・次のような仕草で、興味がある、聞いている、わかっていることを態度で示し、話し手の不安を解消してあげましょう。
- 話し手を見る。(下を向く・寝る=興味がないというメッセージに見える。)
- うなずく。(伝わってる感)
- メモを取る。(興味ある感・伝わってる感)
・リアクション(質問・コメント)も重要です。
- リアクションする=話を聞いていた証拠。話に興味があるというメッセージ。
- ぼーっと聞いていても、リアクションはできない。
- プレゼンを聞きながら、メモするクセをつけよう。
【参考書を読みましょう】
・福田健、『【図解】聞く力 話す力がたちまち身につく40の技術』、ダイヤモンド社、2013
・向後千春、『自己表現の教室』、情報センター出版局、2000年:文章の書き方、話し方の基礎。
・山本昭生、『論理的に話す技術』、サイエンス・アイ新書、2010年:話し方、発表の仕方の基礎。
・福澤一吉、『議論のレッスン』、NHK出版「生活人新書」、2002年:論理的に思考し、語る作法を勉強する本。かなり有用。ペテンにダマされないために。
・戸田山和久、『「科学的思考」のレッスン』、NHK出版新書、2011年
・菊池誠、伊勢田哲治他、『もうダマされないための「科学」講義』、光文社新書、2011年:科学技術とどうつきあっていけばよいのかを勉強する本。私たちは技術の恩恵を被って生きています。賢い「市民」であるために、自分がどういうふうに技術とつきあうのか、これらの本をヒントに考えておこう。両方読むのが無理という人は、戸田山さんの本だけでも読んで!
・ジョー・ナヴァロ『FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学』、河出書房新社、2011:人が何を見て、他人を判断するかを知る。人は印象に惑わされやすい生き物なので、印象をコントロールすることは非常に重要。