具体的にいこう!

何かについて(特に自分について)語るときには、具体的に話そう・書こう。

・具体的である=真実味がある=相手に本当だと信じてもらえる。

・具体的である=伝える意思を感じさせる。

・マジックワードに要注意:「よかった」「面白かった」「有意義だった」「勉強になった」「貴重な経験になった」などは、何となく使ってしまうけれど、具体的に書かないと意味がない言葉です。これらの言葉に留まらず、いちいち具体的に話す・書くクセをつけてください。

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例:夏休みの報告の場面で

ダメな例「夏休みは、サークルの合宿に行きました。三日間、飲み会やって、楽しかったです。」

*何のサークルかわからない。聞き手は置いてけぼり。

*「そっかあ」としか言いようのない内容。(正直質問する気にもならない。)

→ 本当かもしれないが、もっと聞き手に何か伝えようとするべき。その態度表明が大事。

ましな例「夏休みで一番思い出に残っているのは、バンドサークルで箱根に合宿に行ったことです。実は、三日間、練習はせずに飲み会ばかりやってたんです。だけど、ただ楽しいだけでなくて、メンバーと長い時間真面目に話す機会が持てたりしたので、二期の活動にやる気がでました。行ってよかったです。」

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例:エントリーシートで・面接で「あなたが学生時代に熱心に取り組んだこと」と問われて:

ダメな例「私はサークル活動に力を入れました。特に、三年生の時は、幹事としてがんばりました。つらいことも楽しいことも両方ありましたが、多くの仲間と過ごした三年間は、私にとってとても有意義なものでした。」

*何のサークルかわからない。

*幹事として、何をがんばったのかわからない。

*つらいことや楽しいことが両方あるのは当たり前。通り一遍のことで何の真実味も感じられない。(というか、逆に嘘くさく聞こえる。)

*どう有意義なのか、具体性がなく、これまた真実味が感じられない。

ましな例:「私は、障害者福祉施設で作られたお菓子を大学生協で販売するボランティアサークルに力を入れました。三年時には幹事を担当し、皆をまとめることに力を注ぎました。活動の中では、思ったように売り上げが伸びず悩むこともありましたが、みんなで相談して看板の書き方や売り場の見せ方を工夫し、売り上げが改善した時はとてもやりがいを感じました。協力することの難しさとそれゆえの喜びを感じることができた点で、多くの仲間と過ごした三年間は、私にとって有意義なものでした。」