2016/12/15

Post date: Dec 15, 2016 10:37:40 AM

論文が2報でました。

Hirose M (2016)

Diversity of Freshwater and Marine Bryozoans in Japan.

In: Motokawa M. and Kajihara H. (Eds), Species Diversity of Animals in Japan. 629–649. Springer Japan.

タイトル通り日本の動物の多様性をまとめた書籍の中で、私はコケムシに関するレビューを行いました。

日本で得られるコケムシの種,群体形態,生活様式の多様性を紹介するとともに,

先行研究で報告された種数を各海域ごとに整理しています。

論文へのリンクはこちら

http://link.springer.com/chapter/10.1007/978-4-431-56432-4_24

書籍のサイトはこちら

http://www.springer.com/jp/book/9784431564300

Schwaha T., Hirose M. and Wanninger A. (2016)

The life of the freshwater bryozoan Stephanella hina (Bryozoa, Phylactolaemata) – a crucial key to elucidating bryozoan evolution. Zoological Letters, (2016) 2:25. DOI: 10.1186/s40851-016-0060-5

ヒナコケムシの群体や個虫の形態と行動を観察・記載しています。

日本ではそこらへんの溜め池にも普通に生息しているヒナコケムシですが、

じつは海外ではほとんど報告がない超レア種なのです。

しかも、淡水コケムシの中で最も祖先的な位置にある重要種…

にも関わらず、形態や行動に関する記載はほとんどありませんでした。

この論文では、すべての種が群体性のコケムシの祖先形質と、

単体性の他分類群との関係性についても考察しています。

美しい動画も満載です。

下記サイトからダウンロード可能です。

http://zoologicalletters.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40851-016-0060-5