アニメ撮影の為のソフトウェア

アニメ撮影に使われる主なソフトウェア

Adobe AfterEffects

http://www.adobe.com/jp/products/aftereffects/

Adobe開発。元はCoSAという会社が開発していたのをAdobeが買収した。

CoSA時代は今の標準プラグインが別売りで、すごい高価だった。思想は多分今も変わっていないのでは。

アニメに特化している訳ではないが、有志達によりスムージングとタイムシートの問題を解決して、現在の日本でのアニメーション撮影のスタンダード。

バージョン互換以外は問題無し。

Celsys RETAS STUDIO [CoreRETAS]

http://www.retasstudio.net/

アニメーション作成に特化したソフト。日本産。

TraceMan、PaintMan、CoreRETAS等の数種類のソフトで構成されている。

ある日突然それまで単体の販売だったものがまとめられたパッケージでの販売となり、価格が急激に安くなった。

TraceManとPaintManは現在でも動画のスキャン〜仕上げで大活躍。

基本的にジャギーのある絵をペイントしていって、CoreRETASでスムージング、タイムシートを打つという思想。

簡単な撮影なら充分だが、凝ったアニメ撮影をするのは大変。

CAS Animo

CAS(ケンブリッジアニメーションシステム)が開発。

現在はToomBoomAnimationが買収した。

ペイント特化のInk&Paint、コンポジットのDirectorなどの数種類のソフトで構成されている。

元々持っているスタジオが少ない(IMAGICA Digixを通して買う)のと、高価なので現在は使われていないか、局所的にしか使われていないと思われる。

Scanはスキャンするソフト

タップ穴を認識してそろえてくれるので、スキャンしたときにタップ穴の裏が黒くなるようにスキャナ側に黒い紙を貼ったりしてた

スキャンすると解像度の情報が埋め込まれる。

Ink&Paintはパレットを持っており、塗りの済んだセルに対してもパレットの色を変えるだけで色の変更が可能。

夜色、昼色、などのパレットを作成しておき、Director作業者が任意にパレットを選んで色を変えることも出来る。

セルは独自形式で線レイヤー、塗りレイヤーを持っており、線のタッチそのままを画面に出すことも可能。

色トレス線をにじませる機能もついているが、これはすごい手間。

Directorはコンポジットソフト

Directorには超強力なパス機能がある。

パス上にknotと呼ばれるポイントを定義でき、各knotはパスに対して直角なライン上に赤、緑の子knotを出すことができ、すべてのknotは関連し合い、不透明度や色を設定することが出来る。

それらは独自にアニメーションをつけられる。さながら動くイラストレーターのように。

Directorは解像度を認識する。同じ絵を違う解像度でスキャンした数種類のデータを読み込むと、Director上では同じ大きさになる。

拡大していくと解像度の高いほうが拡大に耐えられることがわかる。

Renderはレンダリングするソフト。

ネットワークレンダリング可能

クライアントはいつでもレンダリングジョブに参加、中止が可能。何処のコンピュータが空いているのかも一目で分かる。

基本は画像の連番をレンダリングする。

Animo1.7はNeXTSTEP上で動いていた。2.0よりWindows版登場。かつDirectorがノード形式になった。いつの日かOSX版もでた模様。

Apple Shake

開発終了。

あまり使われない。

AfterEffectsがそうであるように、スムージングとタイムシートの問題を解決すれば実用可能。

モーフィング、ワーピング、キーイング、トラッキングが標準で強力なのでそれらを使用したい場合はよい選択。

開発終了して安いし

販売も終了した。

NUKE

the Foundlyが開発、販売

もともとはDigitalDomeinのインハウスツールだったそうだが、いまは誰でも買える。

CGコンポジットソフトとして、シェアを伸ばしているが、アニメ撮影はこれではまだされていないと思う。

Shake同様スムージング、タイムシートをどう解決するかによると思われる。

基本的にはAfterEffectsでアニメ撮影は行われている。

TOONS使ってるのはジブリだけ?

アニメ撮影を補助するソフトウェア

アニメ撮影において肝心な部分は、仕上げがPaintManを使っている関係上、セルのスムージングをどうするかと、タイムシートの入力をどうするかである。

タイムシートに記述されているセル番号はタイムリマップで割り振るのだが、補助ソフト無しではちょっとつらいので有志による変換ソフトを使用する。

タイムシート

STS

http://striping2nd.or.tv/sts/

AERemap

http://bry-ful.ddo.jp/BRY/software/AE_Remap/help/index.html

 

T-SHEET

http://homepage3.nifty.com/higematsu/soft/tsheet.html

あと何種類か公開はされてないけどあったりする。

MAC版のネイティブなソフトはいまのところ無い。

webアプリみたいなのはあるのでそちらを使うか、IntelMacならMikumikuInstallerなどで上記ソフトを動かせるかも。

webアプリ

りまぴん

http://www.nekomataya.info/nekojyarashi/wiki.cgi?%A4%EA%A4%DE%A4%D4%A4%F3

りまっぷちゃん

非公開

スムージング

OLM smoother

https://www.olm.co.jp/opentools/modules/pico/

無償(要登録) Ps版、AE版あり

anti-aliasing

http://www.psoft.co.jp/jp/product/antialiasing/index.html

有償。買うとグラデーションプラグインがついてくる。Ps版、AE版あり

KW smooth

http://kengolab.net/AEplugin/

無償(デジタルアニメ制作技術研究会の会員限定)

GONZOsmooth

グラフィニカに問い合わせるともらえるかも

loilo smooth

http://loilo.tv/product/3

高価なため、アニメ業界では現在利用は少ない

個人制作、フリーランスはOLM smootherがいいかなーと。