基本的な文の作り方

セルナーダは主語、述語、目的語が基本語順となっているため、この順番で意味をなすように単語を並べれば文を作れる。一つの文には必ず主語と述語が必要となる。

ただし、すでに述べたようにセルナーダ語は主語は頻繁に省略される。また、述語になれるのは動詞だけである。他の品詞は、決して述語にはなれない。



vis erv kilreys.俺は戦士である


sata era zeresa.彼女は尼僧である



【vis】俺、おれ、私 人代一火単 【erv】である、だ er動一火現 【kilreys】戦士 名火

【sara】彼女 人称三地単 【era】である、だ er動詞三地現 【zeresa】尼僧 名地


上記の文は、それぞれ主語が火炎形、大地形となっている。visは人称代名詞であり一人称火炎形に属するため、後ろの動詞も一人称火炎形を用いている。

一方、次の文の主語、sataは同じ人称代名詞でも、三人称大地形である。そのため、動詞も三人称大地形を使用している。



cod ers artis.これは剣である


hal era wel.あそこは森である



【cod】これ、この 指代近 【ers】er動三火単 【artis】剣 名火

【hal】あれ、あそこ 位代遠 【wel】 森 名地


こちらはまた別種類の代名詞を用いた例である。

codは指示代名詞であり、すべての指示代名詞は火炎形として扱う。さらに指示代名詞は常に三人称として用いられる。なので、この場合は三人称火炎系の動詞になっている。

一方、halは位置代名詞であり、すべての位置代名詞は大地形として扱う。指示代名詞同様、位置代名詞も常に三人称として使用される。結果として、動詞は三人称大地形が使われている。



主語の省略

セルナーダ語ではしばしば主語が省略される。



erv kilreys.(俺は)戦士である


era zeresa.(彼女は)尼僧である


ers artis.(これは)剣である


era wel.(あそこは)森である




どの例でも、動詞の活用の方法によって主語を推測することは容易なため、特に主語が代名詞の場合、実際に表記する必要があまりない。ただし、むろん、きちんと主語をつけてもよい。




否定文の作り方

否定文の場合、動詞の後ろに否定を意味する後置補助詞【ned】をつける。


erv ned kilreys.(俺は)戦士ではない


era ned zeresa.(彼女は)尼僧ではない


ers ned artis.(これは)剣ではない


era ned wel.(あそこは)森ではない



【ned】~ない、~しない、~ではない 否定の後補




存在文の作り方

なにかがそこにいる、もしくはある場合、動詞【yer】を用いる。


reys yas.男がいる


artis yas.剣がある


resa ya:.女がいる


dust ya:.石がある



【yas】いる、ある yer動三火現 【ya:】 yer動三地現


【yer】は主語が生物、無生物であるかを問わずに使える動詞である。



平叙文の作り方

主語、述語、目的語の順番に語を並べて文をつくる。


gxafs fovs la:kazo.子供が愛を欲する


nafava noszo.(あたしは)未来を考える



【gxafs】幼児、幼い男の子 名火 【fovs】欲する fovor動三火現

【nafava】考える nafar動一地現 【nos】未来、将来 名火



二番目の例では主語の【va】あたし 人代一地単 が省略されている。


受動文の作り方

動詞の後ろに後置補助詞【re】をつける


yu:jenartis asmos re asmoresle.傭兵が兵士に攻撃される



【yu:jenartis】傭兵 名火 【asmos】asmor動三火現 攻撃する、攻める 【asmores】 兵士 名火



使役文の作り方

動詞の後ろに後置補助詞【za】をつける


kads rxewos za tansale suyfuzo.父が娘に魚を料理させる


【kads】 父親 名火 【rxewos】料理する、調理する rxewor動 三火現 【tansa】娘 名地【suyf】魚 名地