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テーマ自由(日常の「たわいもない」こと)300~400字程度 写真添付 ニックネーム
宛先 oujhokkaido.gakuyukai@gmail.com
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今年もまた放送大学の新学期がやってきた。僕が日常使う通学ルートは大学農場の一本道を通る最短コース。この時期、農場では地上からも空からもヒバリのさえずりが聴こえてくる。
このさえずりを聴いていると、かつて都立高校の生徒だったとき、古典の授業で習った『万葉集』の中の一首を思い出す。教えてくれたのは、通称ミヨちゃんと生徒たちから呼ばれていたおばさん先生だった。大伴家持の「春愁三首」のうちの一首である。
うらうらに照れる春日にひばり上がり
こころ悲しもひとりしおもえば
古代歌謡の特色である集団性・口承性を受け継ぎつつ、しだいに個の自覚をみるようになっていった万葉和歌は、四世紀余を経て、この歌にみられるような、明るさゆえの哀しみという、今の僕たちにも容易に理解できる、近代性といっても良い境地へと達した。当時の家持の心を占めていたのは、藤原氏の台頭により、その立場を弱めていくかつての名門大伴氏の長としての苦悩と孤独感だろうか。家持の歌は、「万葉の終わり」を締めくくる哀しい歌々なのであった。
豊平区の寒地土木研究所に植えられているチシマザクラが今、満開である。構内を流れる精進川の両岸に200本ほどが、並木になっている。
昭和59年に浜中町霧多布から苗木を取寄せて、植樹したものだという。北海道や千島列島など寒冷地に分布している。北大の宮部金吾先生の命名で、別名エトロフザクラとも呼ばれる。木の丈が低く、目線の高さで花を観ることができる。咲き始めは薄紅色をしているが、満開になるに従い白い色になる。そして散り際にまた紅くなり、色の変化を楽しめる。円山公園の山桜などとも、少し雰囲気が違うように感ずる。
サクラの中で強い耐寒性を持ち、5月の中旬から咲き始め「日本一遅く咲く桜」といわれるが、今年の開花は早い。これも温暖化の異常気象の影響だろうか。
JR留萌本線:留萌・羽幌方面最後の鉄路
JR留萌本線最終営業日の2026年(令和8年)3月31日、私は深川~石狩沼田の往復列車に乗った。車内は沿線住民や全国から集まった鉄道ファンで、満員状態であった。途中の北一已、秩父別、北秩父別の駅前にも多くの人が駆けつけ、名残を惜しんだ。
留萌本線は1910年(明治43年)11月23日、深川と留萌の区間で開業、1921年(大正10年)11月5日、留萌から増毛まで延伸した。さらに1958年(昭和33年)10月18日、留萌から日本海側の羽幌方面を経て幌延まで鉄路が延長したことで、羽幌線が誕生した。二つの路線は札幌からの急行列車が運行するなどして利用客も多かったが、赤字を理由に1987年(昭和62年)3月30日、羽幌線が廃線。その後、2016年(平成28年)12月5日に増毛~留萌、2023年(令和5年)3月31日に留萌~石狩沼田が順次廃止。そして、深川~石狩沼田が無くなり、約116年に及ぶ留萌本線の歴史が終わった。
北海道の地図から留萌・羽幌方面の鉄路がすべて無くなったことを、私は残念に思う。
毎年この季節になると、学習センターの学生控室から眺める北大の風景に、あらためて木々の生命力の不思議を感じます。冬の間、あれほど見事に「丸坊主」になっていた木々が、春になるとまるで合図でもあったかのように一斉に芽吹き、やがて全身を覆うほどの葉を茂らせます。ついこの前まで裸だった枝が、気がつけば豊かな緑に包まれているのです。
北大構内は、そうした木々に囲まれた緑あふれる場所です。なかでも北大の象徴とされるエルムの木は、堂々とした姿でキャンパスに立ち続けています。今年、北大は創基150周年を迎えます。その長い年月のあいだ、季節を繰り返しながら、学生や研究者の歩みを静かに見つめてきたのも、こうした木々なのだと思うと、ふと感慨深い気持ちになります。
群馬県の片田舎で育った私が、初めてクラシック音楽に出会ったのは、中学一年生の時です。学校行事として体育館で開かれた群馬交響楽団の演奏会でした。その時は「感動した」と言えるほどの強い印象は残っていません。
当時の群馬交響楽団は、県内のさまざまな地域を巡って演奏活動を行っており、終戦直後のその取り組みは、映画『ここに泉あり』(監督 今井 正)でも紹介されています。今になって思えば、地方の子どもだった私がクラシック音楽に触れる機会を持てたのは、実はとても幸せなことだったのかもしれません。
そんな記憶をふと思い出したのは、先日「石田組」という弦楽ユニットの演奏会に出かけたことがきっかけでした。クラシックを中心にしながらも、親しみやすいポピュラー曲も織り交ぜたプログラムで、実に楽しい時間でした。このユニットのコンサートは三度目になりますが、期待どおり、いやそれ以上の素晴らしい演奏でした。 そして何より、会場は札幌が誇るコンサートホール「キタラ」。音響の良さで知られるこのホールで聴く弦楽の響きは、やはり格別です。
子どもの頃に体育館で聴いた演奏から半世紀。クラシックとの付き合いは、思いのほか長く続いているようです。