25.4.6 北海女子 記
「メロゴールドと文旦」
2月3月は本州産の柑橘類が旬を迎える。スーパーの棚に初めて名前を目にする、伊予柑 清見 せとか デコポン 八朔 文旦 はるか 等々。北海道人には珍しいものばかり!華やかなオレンジ色に早い春を感ずる。ひと際目立つのは、メロゴールド。米国から輸入された700g前後の磨かれた大玉が、山のように鎮座している。グレープフルーツと日本の文旦を掛け合せて、カリフォルニアで栽培されたという。日本の文旦は、今をときめくメロゴールドのご先祖さまなのに、棚の隅にひっそりと置かれている。…なんだか寂しい思いがしてしまった。
25.4.13 natchi 記
「障がいと生涯学習」
今日で三回目の投稿ですが、詳しい自己紹介をしていませんでした。心理と教育コースに所属しているnatchiです。本題に入る前に少し自己紹介を書かせて頂きます。私自身脳性まひという身体障害がある当事者です。具体的には歩行障害・発語障害・書字障害があります。皆様には全く馴染みのない話かもしれませんが主に重症心身障害児者を対象とした当事者研究をしています。
今回は障がいと生涯学習について考えてみたいと思います。ほとんどの重度障害児者は特別支援学校という障害を持った方が通う学校があり、12年間をそこで過ごします。一人一人の障害状況にあった学習カリキュラムが組まれ学習をします。通学する生徒もいれば教師が病院や自宅に出向き学習をする生徒もいます。しかし、特別支援学校高等部を卒業すると学習の機会が無くなるどころかコミュニケーションをとる率が格段に減少します。私が皆様に知って頂きたい事が一つあります。私自身もそうですが、身体の自由がなく自身の口では意思疎通が困難な方であっても知的能力には何の問題もない方もたくさんいます。
私もそのことを広めていけるような活動を今後も発信していきたいと思います。
25.4.20 北海女子 記
「アンコール5曲」
辻井伸行氏のピアノコンサートを聴いた。満員のキタラホールに、 ベートーベン リスト ショパン が、清らかな美しい音色で奏でられてゆく。汚いもの醜いものを知らない天上の音が響く。
そして、アンコールとしては別格の5曲もの演奏がなされた。ベートーベンの「悲愴の第二楽章」、ショパンの「革命」、「くるみ割り人形」から間奏曲と行進曲。そしてリストの「カンパネーラ」! 悲愴や革命は今の戦争が起きている世界情勢を怒り憂い悲しむ。くるみ割り人形からは楽しく明るい世界を願う。「カンパネーラ」の情熱をこめた演奏! 辻井さんの音の世界を満喫させて戴いた、満たされた早春の一夜であった。
25.4.27 ひかり 記
「学生控室」
学友会では監査を担当しております。学友会の会計は、正直で帳簿はきれいですので、監査をしていて清々しいです。
4月16日に監査のために学習センターに出向いたところ、会計担当者以外に学生控室にいた人から最中の差し入れがあり、帰り際には別の人から包んだべこ餅を頂きました。
前日夜、布団に入りウトウトしていると、どこからともなく小豆を炊いている香りがしてくるのです。この香りは何だーと思いながら寝付きましたが、和菓子がもらえるという天からのお告げだったのでしょう。今年度の幸先のよさに、これからの一年間は、どんな経験が出来るのかとワクワクしています。
25.5.04 goji 記
「北大散策シリーズ」
№10 クラーク像 #3
1915年のサンフランシスコ万博の際、米国が日本の国立大学に寄与した貢献として札幌農学校のことを紹介した小冊子『 What America has done for a Japanese Gavernment Callege 』がありました。そこには、博士が伝えたかったメッセージの説明が以下のように記載されているそうです。
Boys, be ambitious ! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, nor for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for knowledge , for righteousness , and for the uplift of your people. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.
(青年よ、大志を抱け。金銭や私利私欲や、人が名声と呼ぶようなはかないものに対してではなく、知識や正義や人々の向上のために、そして、人としてあるべき究極の姿に到達できるように、大志を抱け)
まさに、若者に投げかける言葉ですね。
25.5.11 kbhi 記
「近代美術館」
道新で浮世絵世界に没入体験の記事を読み、道立近代美術館での「浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展」を見て来ました。
絵は美人画から寄せ絵まで幅広く、3作品は撮影可能。
なんと言っても、立体的に見える映像はプロジェクター8台で正面、左右壁と床面を映写され、まるで大学のVRサークルでやっている映像のようでした。内容は「宮本武蔵と巨鯨」
などで7分間でしたが、少し船酔い状態でした。気になる展示品についてメモを取っていましたら注意され、「メモ書は鉛筆で・・」と言われ、使い捨ての鉛筆を差し出してくれました。
学割1000円で見られて6月15日まで展示しています。
25.5.18 natchi 記
「旅先での放送大学」
〜放送大学を広めたい〜
今回は番外編になりますが3月下旬に平取町まで行ってきました。初日に『平取町二風谷アイヌ博物館』に行きましたが、そこの施設内の出入り口に なんと ! 放送大学のパンフレットが置いてありました。
ここからは話が逸れますが、私は大学進学を本格的に考え始めた高校一年の時までは通学制大学を目指していたので、放送大学の存在自体を知りませんでした。担任の先生から『放送大学っていう通信制大学があるんだよ』と教えてもらい、在宅学習ができる大学があることを知りました。そして本格的に放送大学に入学をすると決めたのは高校2年の秋でした。
ニ風谷博物館に行き思ったことは、公共施設に沢山のパンフレットを置くことで進学することができる方達が増えると思います。これからますます放送大学のパンフレットを沢山の場所に置いて頂けると良いなと思いました。
25.5.25 北海女子 記
「神宮の杜」
五月はじめ、満開の桜の北海道神宮へ出かけた。
桜を眺めながら、円山公園の中を歩く。神宮へ続く参道はヒトで溢れている。長い行列は、お正月の初詣の人波と同じ。参詣の人々は半分以上が外国人観光客だ。お神籤を引いて、嬉々として日本文化を楽しんでいる。お宮参りの紋付羽織姿の家族連れの記念写真も、華やかでまぶしい。
境内に咲き誇る桜は、日本の国花だ。神聖なる神宮の杜では、厳粛な気持ちになる。
そして、梅園では紅白の梅の饗宴だ。梅の花の香りが漂い、風に花びらが舞う。
桜の薄紅色と、紅白の梅に酔いしれる。
かつてここでは、ジンギスカンの宴が盛んであったが、
今は禁止となった。
ジンギスカンの煙と騒音は、鎮守の森には相応しくない。
25.6.1 natchi 記
『ふ・く・し』って何ですか?
皆さんはふ・く・し(福祉)と聴くと何を思い浮かべるでしょうか?ボランティア、お年寄りの世話でしょうか?はたまた耳の不自由な人の手話通訳でしょうか?そしてふくし と聴くと自分は福祉とは無縁と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
上記に挙げた例はどれも間違えていません。しかし、ふくし の世界はもっと広いのです。
福祉の対象になる人は障害者や高齢者だけではありません。地域で暮らすすべての方々が対象となります。
ここから私の話を例に出します。私も生後間もない頃から沢山の福祉制度を利用し、21年間を過ごしてきました。医療従事者さんたちももちろんですが今でも近所の住民の方には『なっちゃん、元気かい?』と声をかけて頂いています。
SDGsが掲げる『誰ひとり取り残さない社会』を実現するにあたっては福祉は肝心な役割を果たしていると言えます。
私の想う福祉はふつうの 暮らし 幸せ です。もちろん人それぞれ普通の価値観などは異なるものだと思います。個々の価値観を互いに認め合い理解しようとする姿勢、そしてその人にとって最適な生活を送れることが福祉の道に繋がっていくのかもしれません。またおいおい深掘りしていきたいと思います。
25.6.8 ひかり 記
「CANVA」
最近出てきているAIは、作業効率を高めるのに使うのが良いと聞き、ポスター、チラシ 、動画などを作るツールのCANVAを使い始めました。
テンプレートのデザインとBGMに使える曲が豊富にあり、作業時間が短く気に入りました。回数を多く使うのが上達する近道だと思い、ネタ探し、素材集めをしていますので、学 友会の総会&懇親会はチャンス到来です。 学習センターの事務室では職員の協力が得られ、カウンター横のマナピーの写真撮影を 行いました。
懇親会でも私の席の周りの人たちに協力してもらい、乾杯の写真を撮りました。
ショート動画は、初めの数秒が勝負ですからマナピーと、学生控室にあるテレビで野球 の試合をしていましたので、日ハムの9回裏逆転を入れました。
こうして作成した30秒のショート動画は、公開12時間後までの視聴回数が290回、視聴 継続10.1%と好成績を収めましたので、喜んでいます。
URLをシェアしますので、ご覧になってみてください。
https://youtube.com/shorts/JCeXfGZivK4
25.6.15 北海女子 記
「三種類のニンニクから思うこと」
スーパーマーケットの野菜売り場の棚に、三種類のニンニクが並んでいた。
日本青森産のニンニク1個40gで195円。スペイン産は1個70gで175円。中国産は3個120gで95円。日本産が一番高く、中国産ニンニクのあまりの安さに驚く。中国野菜はひところ農薬などの危険物を使用していた経緯をふまえて、有機ニンニク指定農園の説明が付けられている。中国は国土も広く、人口が多いので農業従事者も多いのだろう。そんな事情で安く生産できるのだろうか? 午前11時頃沢山並んでいたが、夕方4時過ぎには中国産のニンニクだけが売り切れていた。
地元のラーメン屋をはじめ、中華料理店、イタリア料理店、西洋料理店には必需品である。
しかし、ニンニクに限らず安いというだけで外国の輸入品を求め続けて良いのであろうか? 日本農業のためにも、地産地消、旬の地元の生産物を大事にしたい。
(画像のニンニクは左から、日本産、スペイン産、中国産)
25.6.22 北海女子 記
「札幌祭り ー特別な日ー」
6月15日は、札幌祭りの日であった。
札幌の初夏を告げる郭公が鳴き、畑に種をまいても良いと知らせてくれた。
小学校は2時間授業で、昼前に家に帰れた。お赤飯とフキや蕨など山菜のお煮しめが、お祭りのご馳走であった。着物を着せてもらって、カメラを持っている近所のお兄さんが写真を撮ってくれた。お祭りのお小遣いで、氷水を食べに行った。創成川のほとりにサーカス小屋が並んだ。綱渡りやオートバイの曲芸が、ハラハラ・ドキドキ恐ろしかった。
また、中学高校では、冬の制服から夏の制服に一斉に変わる日でもあった。
大人になり勤め人になると、6月15日は夏のボーナス支給日で、嬉しかった。
「札幌祭り」は「北海道神宮祭」になり、規模が大きく豪華になった。見世物小屋は中島公園に移り、見物の人の波で溢れていった。
年老いた札幌っ子にとっては、祭り囃子の笛の音が聞こえてくると、子供の時のように胸が高鳴りソワソワ・ワクワクしてくるのである。
25.6.29 natchi 記
「『うまくいった』経験を積む重要性」
私は身体障害の他に感覚過敏や場等の変化により不安になりやすい特性がある為、自宅での作業のほうが能力を発揮しやすい部分があります。なので普段は訪問型サービスを受けていることが多いですが、今回6/11に初めての美容院に行ってきました。そして理髪後にシャンプーをして頂き『美容師さんはシャンプーがお上手なんだなぁ』と驚きました。散髪前は最後までその場にいられるか不安でしたが無事最後まで居られて切ることが出来嬉しく思いました。
どなたでも初めての経験・体験には『不安』や『緊張』等があると思います。それでも挑戦し自分の中で『うまくいった、大丈夫だった』を経験することで前に進めることがあると思います。その『体験』が重要だと改めて思えた1日となりました。