東京女子医科大学では、文部科学省令和 6 年度大学改革推進等補助金「高度医療人材養成事業(大学病院 における医療人材養成環境の更なる高度化)」に採択されました。この事業は、大学病院における医療人材養成機能の充実を図るため、教育・研究に供する高度な機能を持つ最先端医療設備の整備を支援し、我が国の「未来の医療」を担う高度医療人材の養成に貢献することが目的となっています。この目的のため、本学におい ては医学部教育の充実、医療の国際化に加え、小児希少難病の研究分野における人材養成に特に注力することとなりました。
東京女子医科大学ではかつて「臓器別センター制」を導入し、診療部門は心臓病センター、腎臓病センター、膠原病・リウマチ痛風センターなどと分かれて運営され、それぞれに小児を診療する部門が存在していました。その関係から現在でも一般小児科に加え、循環器小児・成人先天性心疾患科、腎臓小児科、 小児リウマチ科などの専門診療科が他の医療機関では提供することができない高度かつ集約的な医療を提供しております。小児を対象とする研究分野を「高度医療人材養成事業」での支援対象としましたのは、これらの各診療科において小児を対象とする研究と診療の実績がこれまで蓄積されてきたという本学ならではの強みと特色があるためです。
「高度医療人材養成拠点形成事業」の採択を受け、令和6年度中に「高度小児希少難病センター」が設立され、小児科、循環器小児・成人先天性心疾患科、腎臓小児科、小児リウマチ科に加え、脳神経外科の小児部門、八千代医療センター小児科、そしてゲノム診療科が参加しています。これらの診療科は普段は診療レベルで連携していますが、本事業を通じて各診療科において取り組んでいる研究内容や手法等について、互いに情報交換するなどによる相乗効果が期待されます。それにより一層高いレベルの研究成果を挙げ、さらに高度な医療を提供できる体制が構築されるものと考えます。
文科省による「高度医療人材養成拠点形成事業」を通じて東京女子医科大学における「高度小児希少難病センター」が発展していく過程を見守り下さり、 今後の活動をご支援下さいますようお願い申し上げます。