12月は演武会も無事終了し、28日が2024年最後の稽古となりました。
演武会終了後の稽古はしばらく審査や大会がないこともあり、いつも通り基本の稽古や打ち込み、回り稽古をし、あとは自由稽古で各自課題にチャレンジしていくといった内容になりました。(といっても審査は25年の3月なので意外とすぐではありますが…)
さて、24年の稽古始めの時に先生から目標を立てる、というお話がありましたが、1年を振り返ってみて進捗はどうだったでしょうか?最終的な進捗具合は人によるかと思いますが、何かしらの変化はあったかと思います。
武道において現在の自分の実力というのは、段位といったものはあれど数値などで正確に表すことはできません。だからこそ、去年の自分より成長している部分をたまに振り返って確認し、その実感を大事にしていきたいですね。
2025年1月4日は桃林の稽古始めになります。2024年の自分を見つめなおし、新しい目標を立てられるようにしておきましょう!
この日、12月8日は、朝から気持ちの良い冬晴れ。会場の「ひがしんアリーナ」武道場も、いつもの半面ではなく全面を借り切り。最高の環境の中、午後3時、演武会がスタートしました。
参加会員15人。これを見守ってくださる来賓は、創立者で、岡山から遠路お越しいただいたK先生、東都日経杖道会からU、N両先生。
幹事のYさん作成のスケジュールに従い、この1日を振り返れば…。
まず第一部。
髙山一三先生の号令のもと、参加者全員で、
《一. 太刀 構え、体捌き、素振り》
《二. 基本相対動作 本手打から体外打まで》
杖道の演武会なのに、太刀から入るのが、「そもそも杖道とは」とルーツの剣術を大事にする桃林らしさかも。ご自分の道場で指導しておられる来賓の先生も「桃林は太刀の扱いもしっかりやってるね」「相対動作は、普段なかなかできないんだけど、ここはしっかり稽古していて素晴らしい」など高く評価されていました。
《三. 全剣連杖道制定形》
今回は来賓の3先生と髙山(一)・ゆき子両先生にも打太刀をお願いし、参加会員それぞれが、回り稽古風に移動して、自分が磨きたい技3つを、各先生にお相手願う新方式。参加会員にとって、これだけ多くの高段者の方に集中的にお相手をしていただくなど、普段はありえない贅沢。参加者からは「あれが一番良かった」「すごく緊張して、演武会というより、いい稽古だった」などの声が上がっていました。
その後、10分の休憩を挟んで第二部。
《一. 神道流剣術前半五本 合寸(左)、合寸(右)、鷲、乳払、左輪》
《二. 神道流剣術後半七本 受返、二刀合、摺込、咽中、受流、三受留、突出》
《三. 内田流短杖術前半五本 小手(左)、小手(右)、捨身、繰付、後杖》
《四. 内田流短杖術後半七本 水月(左)、水月(右)、斜面(左)、斜面(右)、拳摧、脛摧、入身》
神道流剣術は、昨年の演武会では二刀合までで、摺込以降がこの一年の新学習。今年は短杖術も含め、加入歴2、3年の方の第二部参加が増えて「会としての底上げを物語っており感慨深い」(古参会員)。
《五. 指導者演武 一角流十手術・表 /髙山(一)- 髙山(ゆ)》
《六. 来賓演武 其の壱 神道夢想流杖術・表/髙山(一) - N先生(東都日経)》
《七. 来賓演武 其の弐 全剣連制定形/U先生(東都日経)-K先生(桃太郎杖友会)》
髙山両先生の十手術は、初披露。また来賓演武の神道夢想流杖術・表は、古参会員がそろそろ稽古を始めてみたいと思っているもの。最後の先生方の制定形もただ感嘆して見入るばかり。
いずれの演武からも、桃林杖道会で来年以降修業していくべき内容がいかに幅広く、奥深いものであるかを垣間見せていただきました。
この後の打ち上げも含めて、参加者は皆、大満足(でしたよね?…笑)
今年は諸事情により参加できなかった方も、来年はぜひご一緒に‼
11月は桃林演武会も迫ってきたということで、基本の稽古に加え、各自演武会に向けた稽古を行いました。
演武会では併伝武術の演武も予定していますので、杖道制定形に神道流剣術・内田流短杖術も加え、盛りだくさんの稽古になりました。一気にたくさんの新しいことを体験すると混乱してしまうかもしれませんが、頭で理解しきれなくてもその経験は身体に蓄積されています。
最近読んだ本に「できるが先」、つまり身体的・感覚的にできることが先にあり論理的な理解は周回遅れでやってくる、というお話があり、なるほどと思わされました。たしかに言葉ではうまく説明できないが体を動かしてみるとできる、なんてことも結構ありますよね。
稽古はそういった身体的・感覚的に「できた」経験を積める時間でもありますので、論理的な理解と同じくらい、稽古で獲得した言葉にできない経験も大事にしていきたいですね。
12月8日はいよいよ桃林演武会となります。今年の稽古の成果を存分に発揮した演武をしましょう!
月日が過ぎるのは早いもので、あっという間に10月も終わり年末が近づいてきました。
月末には五段以下審査会が控えていましたが、やはり基本の稽古は欠かさず、自由稽古を各々目標に向けて仕上げる形で稽古を行っていきました。
基本の稽古と書きましたが、今月杖は基本の相対動作を稽古。単独動作と比べ杖の動きも少し変わりますが、何より太刀の動きを忘れがちです。杖は太刀の動きに応じて千変万化するのが特徴ですので、太刀がしっかり動かないと杖も正しく動くことができません。単独基本の時も前方に太刀がいると想定して、動きを忘れないようにしたいですね。
月末には五段以下審査会があり、桃林からは11名が受審しました。
今回は一級~四段と幅広い層での受審となりました。桃林の層の厚さを感じますね!
最近 活動記録 というページを作成したので結果はそちらに記載しましたが、受審された皆さま本当にお疲れさまでした!
審査は今までの稽古の成果を確かめる良いチャンスですが、合格がゴールということではありません。
気持ちを新たに、また昨日の自分より良い自分になれるよう、稽古を積み重ねていきましょう!
10月はイベントが盛りだくさん。5日からは、会員14名が参加して1泊2日で合宿を行いました。会としては初の試みで、不参加の方もいらっしゃるため、記録を残す意味も含め、やや詳しいレポートを。
髙山一三・ゆき子両先生にご指導を受け始めて、まだ2年数ヶ月。会歴の浅い方も多いため「合宿をするなら参加しますか」という会員アンケートを行ない、希望者が15名と、過半数を超えたので開催することに決定。
合宿は5日午前9時、JR東京駅の高速バス乗り場からスタート。ここに至るまでには会場の選定等、諸々の準備に事務局長のYさんが奔走。また新幹事のWさんは「旅のしおり」作成、バスチケットの購入などに尽力してくださいましたが、直前に参加できなくなり、大変お気の毒でした。
アクアラインで東京湾を横断すれば、南房総市の合宿所まで1時間半。昼食後、併設の体育館で午後1時から5時まで、まず4時間みっちり稽古しました。
この稽古の最後では、髙山両先生が打太刀となり、各人の希望する形を5本ずつ相手してくださいました。さらに、この動画は夕食後の午後8時からのミーティングで、幹事のOさん、Yさんにより、大型テレビに映しだされ、先生から一人ずつ、改善点の指摘を受けました。自分の問題点だけでなく、他の会員へのコメントも勉強になり、貴重な合宿ならではのレッスンでした。
合宿に付きものの飲み会は午後10時から午前零時すぎまで。
翌6日の朝は午前6時半から宿近くの東京湾の砂浜で、全員で円陣を作り木刀の素振り。これも合宿でしか叶わないことで「これを一度やってみたかった」など大変好評でした。
朝食後の稽古は、基本の相対動作を復習した後、両先生が、今度は仕杖として、一人ずつ会員に太刀を指導してくださいました。
そして昼食に、宿からカレーライスを出してもらい、午後1時過ぎ、高速バスで帰路につき、初の合宿は、事故もなく無事に終了、内容充実、タイパ、コスパの高いイベントになりました。
1週間後の13日は、10月二つ目のイベント、全日本杖道大会が京都で開かれ、合宿組4人が参加。二段の部では、ベスト4まで勝ち上がりましたが、惜しくも優秀賞を逃しました。六段の部では、髙山先生組が残念ながら2回戦で2対1の敗退。その勝ち残りの兵庫県のペアが優勝したので、実質準優勝だと言えなくもありません。早くも合宿の成果でしょうか。
26日は、10月三つ目のイベントとなる五段以下審査会。エントリーした11名の皆さん、日ごろの稽古の成果を活かすべく平常心で頑張ってきてください!!
9月になり暑さも落ち着き、肌寒い日も増えてきました。
8月は新しいことにチャレンジしていきましたが、9月は10月の行事に向けた稽古もスタートしました。
杖の基本単独動作、太刀の扱い、打ち込みといった基本的な稽古は欠かさず、10月に全日本大会参加・審査受審の予定がある人は対象の形を重点的に。予定がない人は引き続き併伝武術の稽古を行っていきました。
桃林稽古の時間だけで大会・審査向け稽古をやり新しいことも覚え、となるとどうしても時間が足りなくなってきますので、自主稽古の時間を上手くとり、稽古量を増やしていきたいものです。
ただ、涼しくなってきたからといって無理は禁物です。杖や太刀がなくても出来る稽古もありますので、隙間時間をつかったりして無理のない範囲で少しずつ上達していきましょう!
8月は大会・審査も終わり一段落、といったところでしたが、大きな台風が多かったですね…!皆さまご無事だったでしょうか。
桃林では幸い大きな影響はなく、予定通り稽古を行うことができました。
今月も基本稽古は欠かさず、あとは各自の課題にプラスして新しいことにチャレンジ!具体的には新しい形と、併伝武術である神道流剣術も稽古していきました。大会や審査に向けて稽古していると新しいことに取り組む時間がとりづらいため、このような期間は意外と貴重です。
併伝武術も含め、形にはそれぞれ違った体捌きのエッセンスが詰まっています。多くの形を知れば知るほど武道の楽しみも広がっていくかと思いますので、出来る範囲でどんどんチャレンジしていきたいですね!
東京都杖道大会に関するコラムは先日アップしましたが、20日(土)には1~3級審査もあり、7月は行事が目白押しの月でした。
審査・大会ともに土曜日だったため桃林の稽古日と被るところもありましたが、午前や祝日を利用して4回の稽古を行うことができました。
稽古内容としては、太刀の素振り、単独動作、打込みなどの基本稽古は毎回欠かさず、審査や大会に向けて残った時間で最後の仕上げを行っていきました。
1~3級審査については今回三名が受審し、見事に全員合格!皆さまおめでとうございます!
次は10月末に初段審査があり、最初の頃は矢継ぎ早に審査が訪れますが、焦らず、自分のペースで着実に技を磨いていきましょう。
また、東京剣連だよりの第96号に髙山一三先生のコラムが掲載されました!東京都剣道連盟HPにも掲載されるはずですが、活動記録に全文を紹介していますので、ぜひご覧ください。
梅雨も明け、夏本番となり暑い日が続いています。水分補給は忘れず、気を引き締めて稽古を続けていきましょう!
7月27日(土)、快晴のなか第36回東京都杖道大会・第25回東京杖道祭が開催されました。
今回は100組近くのエントリーがあったようで、桃林からも19人が参加いたしました。
去年よりも参加者の多い熱戦となりましたが、桃林参加者からは一級以下の部で一組が準優勝!髙山一三先生・髙山ゆき子先生ペアは見事六段の部で準優勝を果たされました。髙山先生がFacebookにも投稿してくださっていますので、アカウントをお持ちの方はこちらからご覧ください。
また、今年は杖道祭にも多くの会員が参加。杖道祭では試合のように勝敗がつくわけではありませんが、やはり一発勝負の演武となると緊張するものです。
大会・杖道祭ともに稽古の延長にあるとはいえ、本番ならではの空気があり、参加した方は各自新たな課題も見つかったことかと思います。
これを糧に、さらに研鑽を続けていきましょう。皆さま、本当にお疲れさまでした!
梅雨にはいり蒸し暑い日が続きますね。杖道は室内で稽古するため雨の影響はさほどではありませんが、杖と太刀は木でできているため湿気は気になります。
6月の稽古では、基本の相対動作、太刀使い、形の稽古などを行いました。大会も迫り、稽古にも熱が入りますね…!
ただ、熱とともに、余分な力や焦りもはいってしまうことも間々あります。単独での技もそうですが、特に形ではお互いに適切な力・速度で行うことが大切になってきます。大会向けに同じ形を何度も稽古することも増えますが、毎回自分は適切な動きができていたか、という視点をいつも持ちながら、少しずつ上達していきたいですね。
7月27日(土)にはいよいよ東京都杖道大会・東京杖道祭が開催されます。日々の成果が出せるよう、体調にも気を付け最後の調整を行っていきましょう!
一気に暑くなり、水分補給が大切な季節になりました…!
そんな5月の稽古では、いつも通り杖の基本単独動作・形、太刀使いの稽古などを行い、いよいよ近づいてきた東京都杖道大会に向けてペアを決めた稽古なども行いました。
東京都杖道大会は7/27(土)に開催されるためカレンダー上ではまだ先にも思えますが、月に稽古できる回数は限られているため意外とあっという間です。
一回一回の稽古を大事にしていきたいですね。
また、これは余談になりますが、手続き記憶(体で覚える技能)は練習後に睡眠をとることで定着度が高まるそうで、何時間練習してもできなかったことが次の日あっさりできたりするのはこの事が関係しているそうです。
毎日少しづつでも稽古をした方がよいというのも、睡眠を上手く活用する術なのかもしれませんね。
暑い日はまだまだ続くため無理はせず、少しずつ上達していきましょう!
4月の稽古では基本の相対動作・太刀使い・引落打や逆手打の打ち込みといった基本的な動作のほか、引き続き新しい形にチャレンジしていきました。
基本の相対動作は3月に先生が解説してくださりましたが、解説後にいざやってみて出来栄えはいかがだったでしょうか。
相対動作は単独動作と差異があるのはもちろん、相手がいる分意識するポイントも格段に多くなります。自分の動作は相手をイメージして一人稽古しておき、桃林稽古では間合いや気配など実際に相手がいないと難しい部分に集中して稽古できるようにするなど工夫していきたいですね。
4月は暖かいを通り越して暑い日も増えてきました。5月も暑くなってくるようですので、体調には気をつけ、稽古でも水分補給を忘れないようにしましょう。
3月になりやっと暖かくなってきました。
3月は先のコラムであげた講習会のほか、3月20日には杖道五段以下審査会も実施されました。
桃林の結果は、見事全員合格!皆さまおめでとうございます!
行事も一区切りつき、3月後半の稽古では各自新しい形にもチャレンジしていきました。
また、3月末にはお花見も実施。桜の開花時期が読めず七分咲き…といったところでしたが、話ははずみ楽しい時間を過ごすことができました。
さて、3月はちょうど年度も替わるということで区切りのよい月でもあります。今年のはじめに先生からお話のあった目標についての進捗はどうでしょうか?
7月の東京都杖道大会まで少し時間がありますので、こういう時こそ改めて目標を確認・設定し、実りのある稽古にしていきましょう!
3月9日~10日、杖道中央・地区講習会が開かれました。講習会は年2回あり1回は日本各地、1回は東京で開催されるのが通例となっています。今回の開催場所は東京都江戸川区スポーツセンターでしたが、各地から非常に多くの方が参加されていました。(総勢四百名を超えていたそうです)
講習は開講式の後は八段の先生方の模範演武+解説から始まり、次は段位別に分かれてそれぞれご指導頂く形となりました。1日+翌日午前中となかなか長丁場ではありますが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
杖道制定形の正しい動作は解説書に書いてある通りではありますが、そのための身体操作の「気づき」は人それぞれですので、講習会の教えが新たな上達のカギになったりもします。また、普段とは違う杖道仲間と稽古することもまた違った発見・刺激があるものです。
幸い東京は開催回数も多くなりますので、皆さまも是非来年は参加してみてください!
今年の2月は閏年!祝日も多く、桃林では毎週稽古を行うことができました。
また、嬉しいことに1月末から2名の方が入会してくださいました!3月以降は講習会・審査会・大会など色々な行事があり目標にもしやすいかと思います。自分なりの目標を定め、焦らず一緒に稽古していきましょう!
3月には早速講習会と審査会があるため、今月は基本の稽古とそれぞれ審査に向けた稽古を行ないました。
行事がある週は桃林としての稽古はできないことも多いため、一人稽古も大切になってきます。杖や太刀を使った稽古はもちろんできるとよいかと思いますが、無手でちょっとした時間にできることもあります。例えば手刀で刃筋や足運びを稽古する、歩くときや立ち止まったとき、重心や足の向きを気にしてみるなどなど。
武器を持っていなくても身体を意のままに動かすことは実に難しいものですが、自分なりの身体を動かすコツを発見できると楽しいものです。
そういったことも楽しみながら、少しずつ上達していきましょう!
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!
今年は1月6日(土)が稽古始めとなりました。
演武会も終わりましたので、気持ちも新たにまずは杖・太刀の基本から始まり回り稽古、自由稽古と制定形の稽古に取り組みました。
先生もおっしゃっていましたが、目標を立てて取り組むことは稽古においても大事なことだと思います。稽古の前には目標・計画を思い出し、次の稽古につなげられるようにしていきましょう!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。