いよいよ翌月が審査会と大会!ということで、9月も基本の稽古に加え各々の目標に向けた稽古を重ねてきました。先のコラムに書いた杖道指導者・審判講習会も開催され、桃林からも多くの方が参加されていました。参加された皆さまお疲れさまでした!
また、このコラムを書いている時点で10月4日の審査会も終了しています。詳細は活動記録に記載していますが、合格された皆さま、本当におめでとうございます!いくつになっても合格、という響きは嬉しいものですよね。
そして、10月19日にはいよいよ全日本杖道大会が開催されます。稽古の成果を存分に発揮!といきたいところですが、大会には緊張がつきもの。
実は、緊張して呼吸や動きが早くなってしまうとそれを脳が感じて更に緊張する、という悪循環に陥ってしまうなんて話も聞きます。この対策として有効なのが、意識的にわざとゆっくり動く、落ち着いた振る舞いをすることだそうです。脳が身体に影響されるなら、身体の方を変えてしまえばいいという理屈ですね。
武道的な観点でもどっしりゆったりとしている方が強そうに見えるはずですので、それで落ち着けるなら一石二鳥かもしれませんね。緊張をなくすことは出来ないと思いますが、上手く付き合いベストを尽くしていきましょう!
この講習会は誰でも参加できて、外部の高段者の方の教えも受けられる貴重な催し。特に今回は、2週間後に五段以下の審査会が開かれるせいか、静岡など近郊県も含め参加者は100人近い盛況でした。うち桃林所属は12人。初参加の方もいて、こうした外部イベントへの会員の進出も増加傾向です。
講習会は、準備体操と基本単独動作を全体で行なった後、まず全員に対する全剣連制定形の講習からスタート。過去の講習会では模範演技の先生と解説の先生は別でしたが、今回は、F先生が、打太刀を相手に解説しつつ杖を実演。話しながらの杖の操作はゆっくりでしたが、その動きは、なんと力強かったことか。私たちがやってることは「制定形もどき」でしかないと、痛切に感じた迫力ある講習でした。一見どころか百見、千見の価値ありですよー。
この後、六段以上の方は、本来の目的の審判講習へ、五段以下は各段別の実技講習へ、と分かれて受講。
段別講習では、先生方が、普段よりも審査を意識した指導をなさっていた気がしました。例えば「雷打の、2本目は、少しでも突く動きを」「正眼で杖が前に出る時、3歩目の着地の瞬間に、それまで杖の中心を持っている右手を手元四分の一幅に狭めると、滑らかに打ったように見える」などなど。
普段の稽古中に、聞いたことがあることも、こういう場で聞くと鮮明に記憶に残る。これも講習会の良さかも。
昼食を挟んで、午後は、会長の30分の講話、団体戦の審判講習、そして午前に続いての段位別の講習。
会長の講話は杖道の成り立ちのほか、今、スポーツ界で問題になっているセクハラ、パワハラにも言及。きっと桃林の皆さんは「ウチの会員は、誰もが超マトモで、この種のハラスメントなんか無縁」と思っているでしょうが、武道的に当たり前のことであっても武道未経験の方にとっては衝撃的!なんてケースもありえます。
全く意図しなくとも「慣れ、習慣からくる無神経」が、周囲の人に不快感を与えている可能性はあるかも、と改めて気をつけるとともに、「あっ、××さん、それセクハラですよー笑」とか、ズケズケ言える“不快指数ゼロ“の風通しのいい桃林にしたいですね。
6時間にわたるこの日の講習のハイライトは、七段以上の先生約30人が、太刀を持って六段以下に指導してくださる掛かり稽古。桃林の先生お二人も、次から次へと皆さんのお相手をしてらっしゃいました。
桃林には七段の先生がお二人も‼️
両先生。この度はおめでとうございました🎉
8月もかなりの暑さでしたが、それもそのはず。2025年夏の平均気温は過去最高だったようです。そんな猛暑の月でしたが、髙山一三先生・髙山ゆき子先生が見事に昇段され、新しく仲間も一人増え、と嬉しいことも沢山の月でした。
稽古では通常の稽古に加え杖道中央・地区講習会も実施されました。7月のコラムでは大会後は新しい形などを覚えるチャンスと書きましたが、皆さま進捗はどうだったでしょうか。形の動きを覚えるだけでも非常に大変ですが、まずは動きを覚え、次に解説書のポイントを意識する、など一歩一歩上達していきたいですね。
また、ある程度解説書通りにできるようになってからも、「解説書に書いてない部分」には成長・工夫する余地が多いにあります。解説書には正しい動作が書いてありますが、それを実行するための力の入れ方・意識の持ちようなどは記載がありません。(個人の感覚によるところなのである意味当然ではありますが)
「コツを掴む」という言葉もありますが、正しい動作をするための自分なりの「コツ」を探しあてることも形武道の醍醐味と言えるのではないでしょうか。
何度もやった技でもふと新しい発見があったりもしますので、そんな気付きを大切にして稽古を重ねていきましょう!
8月16~17日に千葉のYohaSアリーナにて杖道中央・地区講習会が開催され、桃林からは7名が参加しました。
今回の講習会では350人を超える参加者があったとのことで、1月の講習会に続き全国の皆さまの杖道への情熱を感じる二日間でした。
講習内容は1月同様、講師の先生方の解説から始まり段別稽古、七~八段の先生方とのかかり稽古と充実した稽古内容でしたが、ここでは私的に特に印象に残った点を3つご紹介します。
1つ目は、講習会でも基本の大切さが説かれていたこと。
基本の大切さは行事の度に耳にしますが、それだけ重要だということですね。ただし、これは単に数をこなせということではなく「正しい基本」を身に着けよ、ということだと思います。杖道における正しい基本とは、即ち解説書の通りであること。そして、その解説書通りの基本を講師の先生方が詳しく教えてくださるのがこの講習会です。ただ、教えていただいてもすぐに出来るようにはならないのが武道の難しいところです。講習会で学んだことを日々の稽古にも活かし、上達していきたいですね。
2つ目は、形とは対話である、というお話。
たしかに、杖道の形はお互いの動きの順番こそ決まっていますが、相手を見ずに好き勝手に動いていては上手くかみ合いません。相手の言葉に適切な言葉を返す対話のように、独りよがりにならない形の稽古をしていきたいと思いました。
3つ目は、背中を見れば強さが分かる、というお話。
これは武道的には稽古の成果が立ち居振る舞いにあらわれること、ということなんだろうと考えました。(背中で語るというリーダーシップ的な面もあるのかもしれませんが)杖道はただ形を覚えるのではなく、形を正確に行えるよう身体操作を磨いていくところに面白さがあります。杖道を通じて、より良い身体操作を身に着けていきたいですね。
杖道中央・地区講習会は年に2回開催され、そのうち1回は東京で開催されます。東京都の団体は参加しやすいという利点がありますので、興味が沸いた方はぜひご参加ください!
7月はまさに夏といった感じの暑さでしたね…!
先のコラムでも書きましたが、7月は半ばに東京都杖道大会・杖道祭が開催されました。参加された皆さまお疲れさまでした!
そのため、7月の前半は大会に向けた仕上げの稽古、後半は通常稽古と各自の課題に取り組む稽古となりました。
大会後は次の行事まで少し期間が空くので、大会や審査の形よりも後半の形を覚えるチャンスでもあります。新しい形を覚えるのは大変ですが、そういう時は基本に立ち返りましょう。初めて稽古する形でも、すでに基本で習っている動きが沢山あるはずです。
大会審判長のお言葉でも基本稽古の大切さを説かれていましたが、正確な形のために、普段の稽古でも基本を一本一本大事にしていきたいですね。
8月になってからは記録的な猛暑も観測されています。体調には十分に気をつけ、稽古を重ねていきましょう!
第37回東京都杖道大会・第26回東京杖道祭が7月19日、東京武道館(東京・綾瀬)で盛大に開催されました。「関東1都6県から300人以上が参加」(主催者)とのことでしたが、そのうち桃林からは、一団体としてはおそらく最多の24名(他団体との重複登録者2名を含む)がエントリー。総参加者数のなんと7~8%を占める計算です。今後、桃林は大会や、その他の行事でも注目を集めそうで、「悪い意味で目立たないよう」気をつけねば、ですねー。
さて今大会の最大の目玉は団体戦の初導入。桃林からはA、Bの2チームに加え、他団体と合同の1チームが参加しました。
結果は最高が2回戦敗退でしたが、1回戦で警視庁と対戦したチーム、2回戦で強豪大学と競ったチームなど、大将戦まで持ち込んで旗判定1対2で敗れるなど大接戦を展開しました。出場者の感想は「個人戦と違って、仲間と一緒に戦っているという連帯感を感じる」、「仲間に迷惑かけられないという気持ちと、負けても仲間がカバーしてくれるという気持ちがミックス」など。一方、応援する側も、気づけば、個人では無く「桃林」を応援していました。団体戦は、桃林をone teamとしてまとめてくれる効果もありそうです。
また、個人戦はベスト4が3組。中でも声帯を故障中のY先生は、有声の気合を出せないのに技だけ⁈で勝ち上がられて応援の弟子たちを沸かせました。また三段の部の決勝では、桃林に出稽古に来てくれたこともある方の組が警視庁組に勝利して優勝。スピードと力強さで警視庁有利と見えましたが「技がより正確だった」(先生)のが勝因のようです。
さらに閉会式では審判長も、「接戦が増えた」と、全体のレベルアップを評価されつつ、「正確な基本の大切さ」を改めて強調されていました。
Y先生が見せてくださった例といい、三段決勝や、団体戦の結果といい、参加者たちが今大会から学べる「教訓」は、この辺り……窮地・接戦になればなるほど浮上してくるのは、基本の大切さ、ということでは。
大会前、先生は、「出場することは普段の稽古と違って非日常的な体験で、緊張するけれど、それは必ず良い刺激になる」と送り出してくださいました。
初参加の方は「小学校の発表会以来で緊張したけど、今は、何がダメだったか早く動画見て振り返りたい」、「剣道とは緊張の仕方が全く違う。剣道は相手を前にして緊張するけど、杖道は自分に対して緊張し、それは全く新鮮な体験」など、それぞれ初参加の緊張をプラスの力に変えていらしたようです。
試合後の打ち上げでも「なぜ負けたのか分からない」「一回は勝ちたい。今度こそ」と前向きの発言が相次でいました。
日常の稽古と、非日常の試合は、本来、車の両輪。試合も、向上を目指す桃林稽古の大切な要素……というのが参加を強く勧めてくださった先生の本意だったのでは、と弟子たちが(なんとなく?)理解した1日でした。
杖道祭にも全員が演武に参加。四段の方達が水曜の特訓の成果として古流演武に挑戦したことも今年の大きな収穫でした。
皆様、大変お疲れ様でした。各自しっかり振り返りを行い、来週からの日常の稽古でまた一緒に励んでいきましょう。
6月といえば梅雨ですが、今年はシトシトと降るというより大雨でした。幸い稽古時は大雨に降られることはありませんでしたが、暑さもなかなかのもので、冷房が効いている室内でも稽古のあとは汗だくでした。
稽古内容としては先月と同様通常の稽古に加え、いよいよ一ヵ月後に迫った都大会に向けてペア同志での稽古も継続して行ってきました。4月頃はまだまだ先だと感じていましたが、時が経つのは本当に早いものです。
また、6月15日には1級審査が実施。桃林からは2名が受審され、見事合格されました!おめでとうございます!
いざ審査や大会が近くなると、細かいところやクセが気になり慌ててしまうこともありますが、去年・あるいは杖道を始める前と比べたら見違えるほど上達しているはずです。
慌てずに、今まで積み重ねてきたことを十分発揮することだけを考え仕上げを行っていきましょう!あと、気合も忘れずに!
5月になり暑くなってきましたね!稽古中は水分と塩分の補給を忘れないようにしましょう。
5月は基本的な杖・太刀の稽古に加え、いよいよ近づいてきた東京都杖道大会に向けてペア同志の稽古も始まりました。
桃林からは大会・杖道祭ともに参加者も多く、皆さんのやる気の高さを感じます!
大会とはいえ形の内容が変わるわけではないので、日々の稽古の延長上にあるということは間違いありません。とはいえ、やはり特別な舞台では緊張したり焦ったりしてしまうものです。
武道においては心技体の統一が大切と言われるように、心が乱れては技も乱れてしまいます。大会が始まる前から、自分なりの心の落ち着け方を探しておく、試合の段取りを頭にいれておく等の準備を十分にしておきたいですね。
特に、今年は初めての団体戦も開催されるとのことです。個人戦・団体戦・杖道祭でそれぞれ演武内容も段取りも異なりますので、当日混乱しないよう、しっかり内容を把握して臨みましょう!
4月では通常稽古に加え、先にコラムでも書いた桃林合宿が開催されました。参加された皆さまお疲れさまでした!
通常稽古では基本の稽古はいつも通り欠かさず、自由稽古では各自課題にチャレンジする月となりました。
杖道の課題として、まず形の動きを覚えることが分かりやすい目標になりますが、形の動きを一通り覚えたらゴールになるかというとそういう訳でもありません。形の動きを覚えたら、次は正しい動きを「どのように身体を制御して実現するか」が課題になってきます。
合宿でも先生から肩甲骨のお話がありましたが、人間の身体というのは自分で思っている以上に色々なところが動かせます。これらの動きすべてを形にあわせて最適化していくことになる訳ですが、これが意識すれば意識するほど新しい課題が見つかり大変難しい…
そう考えるとゴールと呼べるものには到底辿りつかないのかもしれませんが、逆にいえば上達の種は尽きることがないとも考えられます。
昨日の自分より上達できるよう、工夫を凝らして稽古をしていきましょう!
桃林杖道会の2025年度合宿が、4月12、13日の両日、千葉県大網白里市にある合宿向け施設で行われ、会員15人が参加しました。
天候・環境に恵まれて、合宿ならではの素晴らしい稽古ができ、「合宿の良さ、もっと伝えたいね」「4月は暑くも寒くもなく合宿にいいね」など前向きの意見が一杯出た有意義な催しになりました。
そもそも、昨年秋に初の桃林合宿をして、なぜ2回目が半年後の4月かといえば、秋は人気が高く会場の予約が取れなかったから(焦)。「だったら春でもいいですよ」という先生の柔軟な発想で、この時期、この場所になったのですが、これが予想以上の大当たり。「太平洋に面していて、昇る朝日に向かって素振りできる」という桃林的こだわり条件(笑)を満たす上、体育館は超広く快適。しかも4月中旬は合宿オフシーズンで空いていて、部屋も全員が10畳個室の超贅沢。風呂も銭湯並?の広さ。さらに極めつきは食事の良さ。昼2回、朝夕1回ずつの食事は、いずれもご飯に一汁四、五菜!!の本格メニュー。おまけに今どき貴重な白米が食べ放題(笑)で、キャベツもふんだんに。皆が「ここ素敵」と大満足でした。
主眼の稽古では、両先生は「壁と肩甲骨の意識」を重点に指導してくださった印象でした。例えば引落打なら、構えの真半身は、右側の「壁」と身体を平行にし、「肩甲骨」を寄せ、胸を張る。そこからの打ちでは、手や肩でなく「肩甲骨」から動き出し、杖を「壁」に触れないように右手を後ろから上に回して持ち上げ、「壁」に触れないように振り降ろす…。こんな稽古も、稽古場が長辺40m以上と広いため、参加者の一人一人が、壁に取り付くことが可能だから。各人が納得できるまで30分以上も、この教えの習得に励んでいました。
休憩時間では、普段はできない袋竹刀vs杖や、雨傘vs袋竹刀、ナイフ(折畳み傘)vs素手の勝負?などにもチャレンジ。笑いが絶えない楽しい雰囲気も合宿ならでは。
こうした昼間の稽古、5時からの入浴、夕食を経た後は、振り返りタイム。前回合宿に続く2回目ですが、さらに内容が充実し、今合宿の特筆すべき成果になったと思います。
方法は、昼間の先生への掛かり稽古の録画を見ながら、両先生が、弟子一人につき10分程度ずつの個人指導。そのコメントは、出現頻度の高い引落打一つをとっても、前述の「壁」「肩甲骨」に加え、各人の“クセ“に応じて「前足を盗んでる」「構えた時、右手が右足の腿に付いていない」「打ったあと、軸手を引き過ぎて脇が空く」など詳細なレベルで、参考になる事この上なし。他の人の動画を見るのもとても刺激になり、10人分で2時間以上みっちりと。参加者からは「普段の稽古ではあり得ない贅沢な時間」「この振り返りを合宿に来られない人にも」「土曜に泊まれない人もいるから、東京では午前中に稽古、午後に振り返りの日を作れば」etc。皆さんが、合宿の良さを今後にどう生かすか真剣に考えた夜でもありました。
13日朝は、睡眠5時間ほどで起きて、歩いて10分ほどの海岸に行き、砂浜で素振り。皆さん、海が好きらしく、終わった後も寒さにもかかわらず立ち去り難い雰囲気でした。
そして、午前中に前日の反省を踏まえジックリ稽古し、入浴、昼食、解散。その後、最寄りの大網駅から、JRに乗れば、たった1時間で錦糸町に。
今回、参加できなかった皆さん。こんな近場で、こんなに身になる合宿、オススメです。またお泊まりできない人に向けに、振り返りをメインにした1日の都内合宿もありかな。with alcoholの楽しさも含め、ちょっぴり非日常の合宿の良さ、皆んなでもっと探究しましょう!!
3月は暖かくなり、過ごしやすい季節になりました。(寒暖差の激しい少々厳しい日もありましたが…)
3月は通常稽古に加え、先にコラムにアップした墨田区民スポーツ大会など行事が多い月でした。
まず15日には杖道五段以下審査会があり、桃林からは二段審査を一名が受審。日頃の稽古の成果を発揮され、見事合格されました!おめでとうございます!
そして翌週の23日には墨田区民スポーツ大会での演武(先日のコラム)。
さらに翌週の29日には稽古後に杖道の歴史講義会が実施されました。講義会といっても桃林が実施した内々の勉強会のようなもので、会員が神道夢想流杖術と杖道の歴史について調べ発表、先生に補足していただくという形式で行いました。
武道の歴史にふれる機会は意識しないとあまり多くないのですが、このような形で自分の学んでいる武道にどのようなエピソードがあったかを知ることは、とても良い刺激になったと思います。参加された皆さまお疲れさまでした!
4月からは年度始まりのため忙しくなる方も多いと思います。武道は一朝一夕で身につくものではありませんが、逆に考えれば稽古する機会が人生の中で何度でもあるともいえます。無理はせず自分のペースで上達を目指していきましょう!
3月23日、ひがしんアリーナにて第78回墨田区民スポーツ大会(剣道)が開催されました。剣道の大会ではありますが、今回会員の方が繋いでくれたご縁があり、桃林杖道会も杖道の公開演武をさせていただきました。貴重な機会をありがとうございます!
桃林からの参加者は髙山両先生をはじめとする六名三組で、制定形の後半六本を演武。
小さな子どもから大人、剣道の先生方と多くの観客の前での演武は緊張しましたが、なんとか無事に終了することができました。
全剣連は剣道・居合道・杖道の三道を統括していますが、意外と他の武道の演武を見る機会はないものです。今回の演武で、杖道を知らなかった人にも少しでも杖道の魅力を伝えられていたら嬉しいです。
最後に、大会に参加された皆さま本当にお疲れさまでした!
2月はかなり寒い日が続きました。こういう時は室内で稽古できるありがたみを感じますね。(汗をかくので帰りは体を冷やさないよう注意が必要ですが)
2月は稽古のほか杖道指導者・審判講習会が国士舘大学世田谷キャンパスで実施され、桃林からは5名が参加しました。参加された皆さまお疲れさまでした!
通常稽古ではいつも通り基本の単独動作、太刀の扱い、打ち込み、自由稽古を行いました。
現在基本は相対動作、単独動作を月代わりで稽古していますが、杖の扱いは身についてきたでしょうか。
人間の脳は二つのことを同時にできないとはよく聞きますが、相対動作は相手がいる分気にすべきところも増え、杖の扱いまで中々気をまわせないかと思います。
単独は杖の扱い、相対は相手との関係などと、それぞれポイントを意識し集中して稽古していきたいですね。
3月になっても雪が降ったりとまだまだ寒く花粉も激しくなってきましたが、体調には十分気をつけ頑張っていきましょう!
全剣連主催の杖道中央・地区講習会が 1月25日・26日の両日、江戸川区スポーツセンターで行われました。コロナが明けて社会が落ち着いたせいか「今回は参加者が久しぶりに500人を超えた」(主催者)という大盛況。会場に到着すると、北海道、沖縄、宮崎、岩手など遠隔地の名札をつけた方々とごく普通にすれ違い、杖道の裾野の全国的な広がりを実感できました。そんな方々と杖を交えて稽古できると考えれば、モチベーションも自ずからアップ!。
午前10時から開講式。それに続く講習は、まず模範演技を見せてくださる講師(8段)の先生方を受講生が囲む形で、礼法、太刀の構え、基本単独動作、相対動作の注意点、両者の杖の操作の違いなどを、講師の先生が詳説。さらに午後一番では制定形12本の留意点についても細かい指導を頂きました。「桃林の指導と違う点は特になく、桃林では、いかに丁寧に細かいことまで教えられているかが実感できた」(桃林からの参加者)。一方で、模範を示してくださった某先生の引落打、逆手打の打音は、ガキッでも、カチンでもなく、小さなコツッという音しか聞こえないなど、高段者の方の凄ワザは、一見の価値あり、でした。
午前の基本動作解説の後は、段ごとに5クラスに分かれ、それぞれ担当の先生の指導を受けましたが、例えば3・4段担当の先生がまず始められたのは受講生同士の相対動作の稽古。その際「これをやったことがある人、手を挙げて」という先生の問いに挙手したのは半数ほどで、実際に戸惑っている人も多く見られました。この講習会で相対動作にも力点が置かれたのをきっかけに、これからは桃林のように相対動作を普段の稽古メニューに取り入れる道場も増えていくのかな、という気もしました。
午後の制定形全体解説の後は、2日目の午前中にかけ、各クラスに分かれて制定形の指導を中心に講習が続きましたが、今回の二日間のハイライトは、なんといっても7・8段の先生方相手のかかり稽古でした。これは7・8段の先生方が出身地域に関係なく横に元立ちとしてズラリと並び、その前に6段以下の受講生が列を作って、順番に何本かずつ相手をしていただく、という今回初めて取り入れられた趣向。この講習会でしかお会いできないような全国各地の先生のご指導も受けられ、「普段では絶対に無理。ここでしかできない体験」と参加者に大好評でした。
特に、3・4段の受講生のクラスには、当会の創始者で、前日に7段に昇段なさったばかりの岡山のK先生が参加され、運良くK先生に当たった古参の桃林メンバーにとっては、この点でも記憶に残る講習会になりました。
次回この夏の中央・地区講習会は千葉、今秋の全日本大会は埼玉とのこと。桃林にとっては地の利たっぷり。ぜひ皆さん、ご一緒に参加しましょう!!
寒さも厳しくなってきた中、今年は1月4日(土)が稽古始めとなりました。
三が日が明けてすぐの朝の稽古となりましたが、参加人数は20名近くと皆さんのモチベーションの高さが伝わってくるようでした。
稽古内容は基本の相対動作、太刀の扱い、打ち込み、自由稽古などいつも通りではありますが、去年の自分との変化は感じられたでしょうか。
上達したところを探していたら課題の方が多く見つかった、なんてこともあるかもしれませんが、課題が自覚できることも上達の証といえます。
3月には審査会も控えていますが、焦らずに上達することを楽しみながら稽古していきましょう!