第3号(2025.8.3)
目次
記事では『おもちゃ四天王』にならなかったけれど、それぞれのカウンセラーさんが熱く推薦するおもちゃも紹介します!
【プレイセラピーとは>>】
子どもは言葉で自分の悩みをうまく話せないことがほとんどです。プレイセラピーは専門のカウンセラーが、遊びを通して子どもの悩みを扱ったり、コミュニケーションの幅を広げたりするもので、子どものカウンセリングには欠かせない方法の一つです。
【カウンセラーさんの推しコメント】
未就学児から小学校中学年くらいのお子さんと遊ぶ時の鉄板おもちゃ! 小さい時は、おもちゃを出して並べるだけでも楽しいですし、お人形ごっこができるようになると、おうちを拠点にして、子どもは人形を部屋中にお出かけさせて遊びます。棚が公園になったり、そのへんの箱が学校になったりして、様々な世界が広がります! もちろん、セラピーで使用する場合は、その子どもが持つテーマが投影されますが、ご家庭ではそんなことは気にせず楽しく遊んでいただけると思います!
【公式ホームページから抜粋情報】
2025年でシルバニアファミリーはなんと40周年!
対象年齢:3歳以上。ただし公式ホームページには「誤飲・窒息の危険がありますので、3歳未満もお子様には絶対あに与えないでください」とあります。口におもちゃを入れずに遊べるようになってからの利用が良いでしょう。
価格(写真のおもちゃ):『はじめてのシルバニアファミリー』4,800円(税込・公式HPより)
様々なおうちや、人形、小物があり、買いそろえる楽しみもあります。
シルバニアファミリー公式サイトL:https://www.sylvanianfamilies.com/ja-jp/
【カウンセラーさんの推しコメント】
お子さんによっては、こまめに両替をしたり、保険に全部入ったり、株を買いまくったり、逆に何もしないとか…意外と性格がでます。お子さんの発達に合わせて大人がお手伝いをしたり、子どもにお手伝いをしてもらったりすることで、ルール理解やお金の計算、勝敗の受け入れなどを促す療育的な要素もあります。
老若男女楽しめる鉄板ゲームです!
【公式ホームページから抜粋情報】
“人生山あり谷あり”のキャッチフレーズで人生ゲームが日本で発売されたのは1968年! 人生ゲームはこれからも昔ながらの良さを残しながらも進化を続けていきます!
対象年齢:6歳以上。
価格(写真のおもちゃ):『人生ゲーム タイムスリップ100』5,500円(税込・公式HPより)
タイムスリップマシンに乗って約100年前から現代のゴールをめざそう!
他にも様々な『人生ゲーム』が発売されています。
人生ゲーム公式サイトL:https://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/index.html
【カウンセラーさんの推しコメント】
男の子も女の子も、作ることが好きな子がよく好んで遊びます。大人は子どものお手伝いをしながら、おしゃべりをしたり、子どもの作業をほめたりできます。最後に作品が出来上がるというのもいい! そして実は、一緒に遊ぶ大人にとってはあまり動かなくて済むので楽なおもちゃです。ただしビーズが床にポロポロ落ちるのはしょうがない(汗)。
【公式ホームページから抜粋情報】
アイロンですぐにくっつくパーラービーズ。2025年で30周年を迎えました!
対象年齢:5歳以上。
価格(写真のおもちゃ):『はじめてのパーラービーズ』3,278円(税込・公式HPより)
アイロンビーズデビューにぴったりのオールインワンセット!
パーラービーズ公式サイトL:https://www.kawada-toys.com/brand/perlerbeads/
【カウンセラーさんの推しコメント】
<サッカー盤>
操作やルールがシンプルでわかりやすいので、幅広い年齢層、知的水準のお子さんが楽しめます。感情の表出が少ないお子さんでも熱が入りやすく、感情表出、気持ちの発散につながりやすいです。言葉を介さなくても、ボールという目で確認できるものを介して二者のやりとりを生み出せます。ゴールを決める、いいパスを出すなどのお子さんの動きに対し、「それいいね!」「ナイス!」など、即時にポジティブなフィードバックをしやすいです!
<野球盤>
最近は野球のルールを知らない子が増えましたが、なぜかこの野球盤をしたがる子が後を絶ちません! ピッチャーが投げて、それをタイミングよく打ちかえすという、シンプルなやりとりが大きな魅力だと感じます。相手のペースに合わせるのが苦手だったり、衝動性の高いお子さんと一緒に、「投げるよ、せーの!」と声をかけあい、上手く合わせられればホームランにつながるというわかりやすさから、『相手のペースに合わせて楽しむ』という経験を積むのにもってこいだと思います。
【公式ホームページから抜粋情報】
サッカー盤「憧れのオーバーヘッドシュートを実現できる新機能を搭載した、サッカー盤のDXモデルが登場!」
野球盤「1958年の『初代野球盤』から時代とともに歩んできた野球盤」
対象年齢:サッカー盤・野球盤ともに5歳以上。
価格(写真のおもちゃ):
『サッカー盤ロックオンストライカーDX』9,980円(税込・公式HPより)
サッカー盤公式サイトL:https://epoch.jp/ty/soccer/sg_los_dx/
『野球盤3Dエーススタンダード』6,380円(税込・公式HPより)
野球盤公式サイトL:https://epoch.jp/ty/yakyuban/
【カウンセラーさんの推しコメント】
<虹色のへび>
療育に使っています。視覚的にルールが入りやすいので、お子さんへの負担も軽く、盛り上がります!
遊びかた:「頭」「胴体」「しっぽ」の3種類のカードを組み合わせてヘビを完成させるゲーム。
<道のカード>
ルールがシンプルで未就学児でもできて、多少の難易度調節もできます。1回ごとに違う道ができて面白いです。本当にありそうな道とか、逆にありえなさそうな道とか、色々な道ができます!
遊びかた:同じ色の道をどんどんつなげていきます。
対象年齢:虹色のへび・道のカードともに3歳以上。
価格(写真のおもちゃ):
『虹色のへび』1,760円前後(税込・公式HPがわかりませんでした)
『道のカード』1,000円(税込・公式HPより)
道のカード(オノ・グラフィックス)公式サイト:https://onographics.com/188
【カウンセラーさんの推しコメント】
未就学児から療育やプレイセラピーでよく使います! 勝敗理解や、数理解を楽しく体験するのにもってこいです。相手のタイミングを見たり、フェイントをしたりと、相手との間合いを体験するのにも良いです。最近ご相談で多い「不安が強いお子さん」のケアにも使います。どう使うかは秘密です! 難点は壊れやすいところですが、それくらい使用頻度が高いとも言えます。
対象年齢:4歳以上。
価格(写真のおもちゃ):
『ぽかぽん』1,800円(税込・公式HPより)
ぽかぽん公式サイト:https://epoch.jp/gt/comical/pokapon/
【カウンセラーさんの推しコメント】
シンプルなおもちゃですが、激しく体を動かしたい子と室内で遊ぶときによく使います。風船だと思いっきり打ってもゆっくり飛びますので、お互いに楽に打ち返せます。室内でも汗をかくほど遊べます。最後は風船を割ってストレス発散も。
対象年齢:0歳以上。
価格(写真のおもちゃ):
『バルーン100個セット』550円(税込)
【カウンセラーさんの推しコメント】
電車好きの子に大人気のプラレール。小さいうちは大人の見守りの中で遊びながら集中力がついていき、成長に従って他者と一緒に遊ぶという感覚が芽生えていくのを促します。レールのつなげ方や、どんな風に電車を走らせるか、お友だちとのやりとりは?などなど、お子さんの発達に応じて大人も関わりを工夫しやすいです。
対象年齢:1歳半以上。
価格(写真のおもちゃ):
『プラレールエントリーセット E5系新幹線はやぶさ』3,850円(税込)
プラレール公式サイト:https://www.takaratomy.co.jp/products/plarail/
レールと想像力をがっちゃんこ!
【カウンセラーさんの推しコメント】
対象年齢は3歳からですが、小学校中学年以上でも好きな子はハマります! 難しいコースや、大人が「変だよ」と思うようなチャレンジングなコースでも、とにかく挑戦する経験を共有することで、自己肯定感を高めます。
対象年齢:3歳以上
価格(写真のおもちゃ):
『スロープあそび』4,500円+税
スロープあそび公式サイト:https://www.mocco.jp/item/view/75
やはり昔からある定番おもちゃが強いですね。
子どもの心理カウンセリング業界にいると、『プレイセラピーは遊んでいるだけと保護者様に思われやすい』という意見を聞きます。しかしきちんと意図をもってプレイセラピーをしているカウンセラーなら、保護者の方からそういうことを言われることはあまりないと思います。もし保護者の方が、「うちの子のカウンセラーは、ただ遊んでいるだけかも」と思うなら、カウンセラーさんにその疑問をぜひぶつけてみてください。そこで納得できる答えが返ってこなかったら、カウンセラーを変えても良いと思います。
上記のおもちゃに関するコメントを読んでも、カウンセラーさんたちは、おもちゃを通して子どもの状態を見立てながらケアをしたり発達を促していることが分かっていただけると思います。特に、カウンセラーは常に遊びを通して『子どもをほめるポイント』を探しています。しかも、ただほめるのではなく、お子さんが『ほめられた』と感じることが大切です! お勉強やお手伝いなど、大人のニーズに応えてほめられるのではなく、子ども自身が自発的に楽しんでいることをほめられることで、子どもの自己肯定感は高まります。このような関わりをベースとしながら、カウンセラーは治療的な介入を行っています。
今回は、記事をまとめながらあらためて、子ども達を遊びでケアするカウンセラーさんたちの『おもちゃへの熱い思い』を感じる回でした。
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