美大を出て10年ほど芸術活動をしながら、いつか心理学を勉強しようと思っていました。30代で一念発起して心理学を学び始め、臨床心理士となりました。児童相談所やスクールカウンセラー、小児神経科の心理師として10数年勤務。その中で国家資格となった公認心理師資格を取得。さまざまなご相談を受けてきました。これまで、子どものことや子育てに関する現場で勤務してきましたが、最近は、学生さんや中年期以降の方のご相談も受けることが増えてきました。
上手く言葉にできなくても構いません。思いつくところからお話しください。一緒に考えていきましょう。
1973年生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
目白大学大学院心理学研究科臨床心理学専攻修了
公認心理師(国家資格)・臨床心理士
精神分析的心理療法を基本とするセラピストに6年間師事しながら、認知行動療法やEMDRに関する研修なども受け実績を積む。グループセラピー、アートセラピーについての研鑽も積む。
PE/持続エクスポージャー療法(公式研修修了)、EMDR(weekend 1 研修修了)、自我状態療法(Season1&2トレーニング修了)
小児神経科、児童相談所、スクールカウンセラーなどで勤務。
自我状態療法、認知行動療法、EMDR、マインドフルネス、ナラティブアプローチ、家族療法、来談者中心療法、ペアレントトレーニング、オープンダイアローグ、アートセラピー他を実施します。
所属学会:日本マインドフルネス学会、日本行動分析学会
開発したプログラム:発達障害児の親のための感情コントロールプログラム
研究:
新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛下における発達障害児へのオンライン支援―仲間との遊び活動を提供する試み― 『小児の精神と神経』2021
発達障害児の親におけるマインドフルネス・プログラムの体験内容の検討 日本マインドフルネス学会第9回大会 学会発表 2023
子どもへのアートプログラムの評価に関する研究 研究中
親の感情コントロールにおけるマインドフルネスを中心としたプログラムの開発 研究中
もちろんメインはカウンセリングですが、近接領域をつなぐ仕事も色々しています。
フリースペースえん(川崎市夢パーク内)の様子。
2025年7月
2日間に分けて、全8か所の不登校支援施設を視察してきました。
中でも『フリースペースえん』は、日本初の公設民営のフリースペースで、学校や家庭、地域に居場所を見いだせない子どもや若者が、学校外で多様に育ち、学ぶ場です。
『えん』は神奈川県川崎市の『子どもの権利に関する条例』の具現化を目指して作られた施設「川崎市夢パーク」内にあります。条例の27条『子どもの居場所』では、「子どもがありのままでいることができる居場所の確保と存続に努める」とあり、計画段階から子ども達が会議に参加し、その意見が反映されています。
つまり『えん』は、不登校の子どもたちが『学校に戻ることを前提としていない」施設なのです。毎日子ども・若者たちが自分たちで昼食を作って一緒に食べています。そういう意味では、こども食堂の役割もしています。
印象的だったのは、理事長の西野さんの「不登校支援はアートだよ」という言葉でした。アートという評価不可能なものでたとえることで、『子どもを評価する』ということがどれほど子ども達を窮屈な場に追いやってしまうのかということにしみじみ思いいたりました。
最近教育関係の方々のお話しを聞く機会があったのですが、意外にも!?学校の先生方の中にも、点数や通知表で子どもたちを『評価すること』に強い葛藤を抱いている方たちがいるのだな…と感じています。
今回の視察をヒントにしつつ、これからの活動について自分なりにイメージを膨らませています。
フリースペースえん(川崎市夢パーク内)の様子。手作りのウォータースライダー、暑い日は大活躍です。
奥にあるのは子どもたちが作った『サウナ』! 手前の焚火で石を焼いて入れるようです。
2023年~2025年
写真は、アートプロジェクトにて野焼きをしていた時の写真です。アートと教育の研究をしています。
取手アートプロジェクト:小規模特認校連携プロジェクト
2023年7月~2024年3月
東京藝術大学美術学部先端芸術研究科の学生たちと、アートとケアに関する講座とオープンダイアローグ体験会を5回にわたって行いました。
2023年6月~2024年8月
オープンダイアローグの練習からはじまった『ダイアローグ・ジャム』というグループで、オープンダイアローグの体験会をしました。隔月の対面体験会の他、クラウドファンディングを通じて支援を募りつつ、オンラインでの開催も実施しました。