メンター制度
3年生一人が2年生一人に付き、統計学や経済学、就活の面倒をみます。
データ
データセットをきちんと作成する能力はとても大切です。2年生の時に4年生と3年生の研究の手伝いをして、エクセルを用いてデータマイニングの技術や欲しいデータがどこで手に入るかのデータの勘どころを身に付けます。さらに3年生の秋学期に専門家から6回連載でエクセルのVBAとマクロを学びます。3年生からはStataを用いてデータマイニングを行います。時間のある学生はデータサイエンス基礎の検定に必要なエクセルの知識を利用して独学でエクセルでのデータマイニングを学びます。
2年生の間に以下の5つのデータに精通してもらいます。
Panel Data Research Center at Keio University
Institute of Social and Economic Research
以下の資料も目を通してもらいます。
4年生
4年生のゼミの時間に2回生と3回生が参加し、4年生から研究のコメントや就活のアドバイスをもらいます。
ミクロ経済学とマクロ経済学
大会に出ながら身に付けてもらいます。Allミクロ経済学、Allマクロ経済学、レヴィットミクロ経済学はおすすめの書籍です。
統計学
2年生の春学期に統計検定3級を3回生から教えてもらうプレゼミ、2年生の秋学期から統計検定2級を僕から習い、統計検定2級の過去問を3年生から教えてもらいます。
計量経済学
2年生の秋学期に環境政策で基礎ミクロ計量経済学を学び、3年生の春学期にゼミで応用ミクロ計量経済学を学びます。
プログラミング
2年生の秋学期に環境政策でR、3年生の春学期にStataを学びます。更にプログラミングを学びたい学生は、Pythonデータ分析検定、Pythonを独学で学んでもらい、その後online courseを用いて取り組んでもらいます。
先行研究
2年生では英語の文献のアブストラクトを一人約20本読んで発表してもらいます。また3年生になると、約5本の英語の論文を真剣に読んでもらいます。英語が苦手な人のためにDeepL翻訳 未来翻訳 あるいはGoogle 翻訳を利用することを推奨しています。
論文を読んだら以下の通りまとめてもらいます。
Author :
Journal:
Motivation:
どんな課題や問題点を解決しようとしたのか?
既存の研究で足りないところはどこだったのか?
Data:
どんなデータを用いたか?
Method:
どんな計量手法(実験)をしたか?なぜその計量手法(実験設計)でよいと仮定したか?
Insight :
どんな結果が得られたのか?どんな条件だと上手くいって,どんな場合は上手くいかなかったのか?
新しくわかった知見はなにか?
Contribution Summary:
「[Author]は[Motivation]という課題のため,[Method]を行い,[Insight]がわかった.」
論文の筋書き
論文の論点がずれないようにMindMeisterを用いて論文のマインドマップを書いてもらいます。
相手に分かりやすい文章を書くための文章術
トピックセンテンスの書き方を学んでもらいます。2年生からコンペに沢山出場して論文を書いたり、3年生の春学期から自己分析シートや企業のエントリーシートを書いたり、ISFJに出場したりで沢山文章を書く機会があるのでそこで学んでいきます。意欲のある4年生は英語で論文を書いてもらいます。
以下は僕の尊敬している大塚先生から教えてもらったイントロの書き方です。
例)
Writing abstract and introduction properly is the key
•I recommend to write 100 words abstract first in order to recognize major contributions of the study.
•Introduction: My recommended structure is to follow 起承転結
1st para:Discuss broad significance of the addressed issues (Never begin by saying “the purpose of this paper is.”)
2nd para:Brief literature review
3rd para:Discuss reality and point out the gap
(Literature review may need two paragraphs. Also some studies would be cited in the first paragraph.)
4th para:State the purpose in such a way that the purpose is exceedingly important. In order to do so, try to highlight the first sentence in the 4th paragraph from the first sentence of the introduction.
5th para: Organization of the paper.
This is one recommended patter, and so there are other good styles.
日本語例)
誰かが、あなたに何を研究しているか、尋ねたとする。ひとつの優等生的答えは、
起: あのですねー。貧困問題って、いろんな意味で重要ですよね。
承: それでね、いろんなことが言われているんです。金がないから事業を起こせないとか.….
承: でもね、現実をみると、そうかなあーと思うんです。
転: だからこういう研究をやるんですよ。
参考資料
The Writing Center University of North Carolina
writing tips for PH.D .student
Top Ten Rules of Economical Writing