平成29年度 さいたま市防災リーダー研修会報告
平成 30 年2月 10 日市民会館おおみやにおいて防災に関する講演会が開催されました。
主催:さいたま市自主防災組織連絡協議会 共催:さいたま市
◆講師:(㈱)ウェザーニューズ取締役最高運営責任者 安部 大介 氏
◆テーマ:(1) 気象予報の成り立ち (予測手法等について)
予測提供に必要なもの…実況データ→気象予測モデル→予報士による判断→実況データで 補正→完成
気象庁の主な観測は世界中の地上、高層、海上、航空機、静止気象衛星などを使って行わ れます。観測のみでは補足できない局所的な現象を一般会員からの五感集約などを総合して コンピューターが計算したものと予報士(チーム)による適正な補正により予測されます。
◆テーマ:(2) ゲリラ豪雨や線状降水帯 その発生原因と対策
雲の素材は①水蒸気②上昇気流であり、高気圧と低気圧の作用により 冷たい空気と暖か い空気の境目に前線(温暖、寒冷、停滞、閉塞)ができます。寒冷前線は通過時間が短めで も大雨になる恐れがある。また停滞前線は動きが遅く長雨や集中豪雨になることもある。 ヒートアイランド現象や台風の連続発生、海面水温上昇他により夏は大雨、冬は強い雪をも たらす。日本の自然災害リスクは世界171か国中4位(2016 年版)
被害を少しでも減らすには自助(自分で自分を助ける)、共助(近隣で共に助け合う)
公助(国や自治体など公的機関が援助してくれること)です。
さいたま市減災プロジェクトは Web やスマホからも閲覧可能です。
* 災害をもたらす大雨は1日の降水量が年間降水量の 5~10%より多くなったときで、 さいたま市の目安は 65~130mm/日。 車が浸水しやすい所<坂ノ下、水路や川のそば、高架下> ドアの 3 分の1まで水がき たら開きにくくなります。ドアの取っ手までくると開かなくなります。
* 風の目安 10~15m(歩きにくい)、15~25m(転倒する人も)、25m(立っていられない)
* 竜巻は上昇気流と巨大な積乱雲で条件が整うと発生する。逃げるには窓のない風呂場や トイレへ。
* 台風に備え、排水溝の掃除、植木鉢など風で飛びそうな物の移動、非常用持ち出し袋の 準備、避難経路の確認。
* 地震に備え、家具の固定など、防災用品の準備。
領家7丁目自治会防犯防災担当 押田(纏め)