家族の言語方針検討における医療専門家の影響
アメリカ手話と英語のバイリンガルを選択するまで
アメリカ手話と英語のバイリンガルを選択するまで
本論文は、親が聴者でバイモーダル・バイリンガルのろう難聴児のいる8家族の「家族の言語方針(ファミリー・ランゲージ・ポリシー)」を扱ったものである。家族の言語方針の枠組みを通して、意思決定プロセスをどのように進めたか、彼らのアメリカ手話(ASL)と英語に対する信念や価値観はどう反映されたのか、その過程を探究する。
ろう難聴児のいる家族に提供される情報は、ろうという文化的観点より医学的視点を反映したものが多い。医療専門家、教育関係者、ろう難聴児に関わる専門家は、ろうに関する家族の意見、信念、態度に強い影響力をもっていることから、アメリカ手話に対する誤解を正し、「家族の言語方針」をろう難聴児の立場に立った内容にするよう働きかけることがよりいっそう重要である。本論文は、家族のアメリカ手話と英語の〔バイリンガル習得という〕言語方針策定をサポートすることについて、研究者、教師、その他の専門家に向けて、潜在的なメリットと課題を提示するものである。
監訳
杉山 安代 高山 亨太 森 亜美
手話翻訳
久保沢 寛 根本 和徳 皆川 愛
翻訳
秋山 なみ 賀屋 祥子 高山 亨太
中井 悦司 皆川 愛 山田 茉侑
※本翻訳プロジェクトは、文部科学省研究費補助金「ろう者学の知見を反映したソーシャルワーク教育に関する実証研究(研究代表者:日本社会事業大学付置研究所 高山亨太)」により実施されました。