ゲーム理論 予備の連絡ページ 2022年度 (log)
このページでは補足的な連絡事項,授業の内容 (教材) への補足,期末試験結果などを掲載する予定.重要な事務連絡は主として Moodle コースページで行う.ここで更新があれば Moodle コースページでお知らせするように努める.
以下は古い記事から順に並べる予定.
科目ポスターと研究紹介文 9/29
2021年度の記事を参照.
履修登録を取消すべきか迷っている人へ 9/29; 10/7 修正
10/7. 2018年度以降の成績分布を修正.
事務連絡だと思うが,Moodle に載せると「うざい」と言われそうなのでこちらに載せる.シラバスやメールに書いたことと重複があるが,以下を参考にして参加するかどうかを判断するといい:
取消期間が短いので注意.
取り消さなければ成績はつく (シラバス5頁「履修登録の意味」参照).
不可などの悪い成績がつけば GPA (grade point average) は下がる.GPA が下がると在学中や卒業後の海外留学のチャンスを大きく失うだろう.また,奨学金が取り消されたり,特定科目群で一定の成績を要求するような卒業要件を満たせなくなったりする.
この科目ではボードゲームやコンピューターゲームは扱わない.社会における人間行動をあつかう.
高校数学の知識はほとんど必要ない.だが,関数を表す f(x, y) といった数学記号に早いうちに慣れないときびしい.「場合分け」などの数学的議論について行ける力も必要.補助教材の2章を眺めれば感じはつかめるはず.「場合分け」はたとえば2.3節に登場する.
成績に差がつきやすい.期末試験問題の大半は課題や小テストにひじょうに近い類題である.それらをしっかりやっていれば「優」以上を取るのは容易だが (でも2022年度は自習がメインだから「しっかりやる」というのが大変かも),手を抜いたらすぐに「不可」になるだろう.現在の教材に切り換えたのは2016年度で,その年は秀,優,良,可,不可はそれぞれ 4, 2, 0, 3, 1名で,2017年度は1, 0, 1, 0, 3名だった.中間試験を Web 小テストに替えた以降は,秀,優,良,可,不可がそれぞれ:
2018年度は 7, 3, 2, 1, 9 名 (期末試験受験者に限れば 7, 3, 2, 1, 1 名).
2019年度は 2, 4, 2, 5, 4 名 (期末試験受験者に限れば 2, 4, 2, 5, 0 名).
2020年度は 1, 1, 1, 3, 14 名 (期末試験受験者に限れば 1, 1, 1, 3, 3 名).
2021年度は 1, 0, 0, 1, 6 名 (期末試験受験者に限れば 1, 0, 0, 1, 1 名).
講師の自己紹介 9/29
2021年度の記事を参照.
期末試験直前情報 2022年度 2/9
2020年度の直前情報を参照.
期末試験結果 3/15 [3/18 追記]
記録・事務連絡
期末試験は2月10日金曜実施.5名受験.1030開始,12:00より前に1人退出した気がするが,忘れた.
期末試験問題・正解例・配点・採点基準は Moodle のコースページに掲載した.
期末試験の採点は以下の3種類の点数を別々に計算して念入りに行った: (i) 獲得点を手計算で合計した点数,(ii) 獲得点を自動で合計した点数,(iii) 減点を手計算で合計した点数.
期末試験の得点率は60%だった.得点率60%未満の問題が8問中3問あった.小テストや試験対策用として予告した課題との類似性を考えれば,もっと点数を取って欲しかった.2016年度以来のこの数値は80%, 57%, 80%, 70%, 56%, 64%だった.
過半数の受験者が失点した問題 (中央値が満点でない問題) は2022年度は8題中7題とふるわなかった.2016年度は8題中2題,2017年度は9題中7題,2018年度は9題中1題,2019年度は8題中5題,2020年度は8題中6題,2021年度は8題中5題だった.
期末試験問題は返却しない.内容を確認したい人はメールで連絡を.
成績に関するデータはこちら. 成績評価 (秀はS, 優は A, 良は B, 可は C, 不可は X) の分布,小テスト・期末試験・それら合計の得点分布・平均点・中央値が載っている.得点分布はそれぞれ高い得点から順にリストしており,特定の行に横に並ぶ点数は同一学生のものを意味しない.
期末試験の各問題ごとの得点分布・平均・中央値は,上のスプレッドシート左上の「期末詳細」タブをクリックすると現れる.得点分布は問題ごとに高い得点から順にリストしており,特定の行に横に並ぶ点数は同一学生のものを意味しない.
初期および最終的な履修登録者23名と8名に対して,期末試験受験者は5名,合格者は2名だった.
予想の範囲内であるが,安易な受講はもっと減らしたいところ.過年度の実績をしめすことによりそれを減らそうとすると,好成績を目指すような (リスクを嫌う) 学生に限って履修登録を取り消したりする.最後までしっかりと取り組む学生だけを学期はじめに十分確保することは毎年度の課題である.
[追記] 今年度は小テストの点数が目立って低かった.2020年度までは満点が大多数だったため,昨年度から採点方法を変更したのが一因である.意図した通り点数は下がったが,それにしても今年度は低すぎると思う.
個別の成績は Moodle に掲載した.Moodle に表示された成績が大学から後日受け取った成績と一致していない場合は,修学支援グループに「成績調査依頼票」を提出のこと.
以下の全項目の値が確認できる (このような詳細な情報を提供していることを知ることもなく終わってしまう人が毎年のようにいるけど): 各回の小テスト点数,期末の各問の点数,小テスト合計,期末得点,試験総点,救済点,救済点コメント,救済後総点,最終評定. 救済点はそれによって合否が変わる可能性がない者 (たとえば期末未受験) については,すべてを集計していないことがある.
小テストの配点は26点で,各回の配点は当初予告した「評価点」通りとした.以下は合格した時期で区切った評価点 (受験回数による減点を除く):
小テスト1: 5, 0, -5
小テスト2: (6 or 5), 0, -5
小テスト3: 5, 0, -5
小テスト4: 5, 0, -5
小テスト5: 5, 0
小テストの受験回数による評価点の減点は最初の締め切り以前についてのみ実施した.締め切り以後は正解例が配布されているため受験回数を数える意味がないため.
すべての小テストについては予告した通りに減点した.
小テストの記録で (タイムスタンプと氏名表記を除く) すべての回答が同じものは重複としてあつかった.重複分はそのうち1回分だけを受験回数に数えた.(1度だけ送信したつもりのものが2度記録されたりするエラーにはこれで対処できる.)
7点を上限とする救済点 (ボーナス点) の扱いは以下のとおり.期末試験のコメント欄で2名が1点を獲得した.フォーラム参加は該当者がいなかった.救済点により評定が変わった人はいなかった.
Moodle コースページは 4月15日以降のいずれかの日に閉鎖される予定.
[教員向け情報] Moodle に成績評定を載せる方法をアップデートした.
最後に
ゲーム理論についてもっと知りたければ,あらためてシラバスの「参考文献」欄を見るとよい.読み物の類いも載っている.
もちろん補助教材の読書案内も参考に.特に経済学を専攻しようとする学生には,「はじめに」にある「経済学を学ぶ方のための読書案内」を何度も参照して,経済学マスターのためのプランを作ってみることを勧める.
なにか相談したいことがあったら連絡してくれていい.メールでないと捕まりにくいだろう.学問一般とか若者・学生事情にかんする雑談,経済学関連分野大学院進学にかんする相談などを歓迎する.一方,普通の就職とか経済情勢なんかについて尋ねてくれてもあまりためになることは言えない.また,自分はひとの名前だけでなく顔もすぐ忘れてしまうので,ゲーム理論を取っただれだと教えてくれないとたぶん分からない.
では,ごきげんよう! おっと,下の付録を忘れずに.
付録: 期末試験の自由記述欄のコメントと,それへの返答 3/15
期末試験の自由記述欄のコメントから (要約してある; カッコ内の数字は整理番号):
よく「数学は何の役にたつのか」という疑問が話題になる.私も小中学校ではその考えが強かった.しかしこの授業を受けて,その考えは変化しつつある.教材にもあったように,数学はリアルな世界と結びついている.たとえばこのテストにあるオークションは一見「運」に思える.しかし要素を整理すれば,戦略を立てることができる.実世界と学問のつながりを強く認識できたといえる.(2262)
三原: コメントどうも.あと,2年連続受講おつかれさま.去年この欄で「ゲーム理論を学習すればゲームで勝てますか?」という質問に答えたのが参考になると思う.
試験対策用の課題が理解できていれば簡単に解けるものだったと思う.理解しているつもりだったため [理解しているつもりに過ぎなかったため,いくつかの問題は],解けなかった.補助教材5章の記述を読んでおけばよかったと思った.(2254)
三原: 「試験対策用の課題が理解できていれば簡単に解ける」というのはその通り.また,特殊な問題を出す時はできるだけ予告している.今後受講を検討する学生はそれを知ってほしいと思う.
問題を解説する動画が分かりやすかった.(2222)
三原: ならばもっといい点数を取ってもらいたかった.もし試験対策用の課題を解説した動画は何回も見たというなら,それだけでは対策として不十分だということだろう.それらはあるていど普通に勉強した後に見てもらいたいのだけど,あれだけ見ればいいと勘違いしている学生がいるんだろうな.