8.中尾井戸

尾野山七井戸の一つ

「水天神」の銘のある立派な石柱が建立されているが、残念ながらその年代は不詳。

この井戸のある中尾地籍一帯では、遥か昔(観応二年 1351年 室町時代前期)「信濃の国小県郡夜山(尾野山)中尾の戦い」が繰り広げられたそうです。

それは足利尊氏と弟の直義とが仲たがいとなり、互いに味方する者を巻き込んで両者の戦いが京都から鎌倉まで各地で行われたが、結局、弟の直義が敗れて降伏し、毒を盛られて殺された。この争いの余波は信州にも及び、この地、丸子の夜山(尾野山)中尾でも合戦が繰り広げられたという史実です。

この中尾井戸は、その合戦に遭遇したのでしょうか。