尾野山七井戸の一つ。
里老の口碑によれば、この井戸の名称の起きは、小諸の與良氏が武田勢に従い、天文十七年(1548)の村上氏討伐の際、尾野山に布陣した時、この井戸を水の手にしたのが始まりだと伝えられています。
また、お寺の梵鐘にある銘に、「與良井戸のほとりに柳の大樹あり かつて大蛇が出て柳木に登り 遂に天に飛び去ると云う。万治元年(1658)僧 秀慶 大樹を伐って十一面観音像を刻し 別当の寺号を龍尾山 龍泉寺と改むと云う。