作品によせて

西原村長からのメッセージ

平成28年4月16日、熊本地震の本震が西原を襲ってから二度目の春がやってきます。私たちの故郷は大きく変わり果ててしまいました。被災した住民の多くは未だ仮設住宅等での避難生活を続けており、住まいの再建と暮らしの復興にむけ日々取り組んでいる状況です。

久保さんからはそんな西原の今を長期にわたって撮影していただいています。個人の想い、家族の葛藤、集落の未来、行政の役割、私たちがこの2年間考え動いてきたことを描いていただいています。

度重なる地震、水害、火山噴火、津波、日本列島に生きる人びとはそのたびに立ち上がってきました。私達は今回の熊本を襲った未曾有の惨禍からも必ず立ち上がらなければいけません。

この映画はその取組みを語り継いでいくためのものです。私たちの被災経験を忘れずに次の世代に継承するために、そして西原の復興を次の被災地へつないでいくために、本プロジェクトへの応援をぜひお願いいたします。

2018年2月

西原村長 日置 和彦