■ 2024年12月16日 狛江市立第一小学校 「地域の方との交流会」にメンバーが参加しました
テーマ:「多様な人々がそれぞれの良さを生かして活躍できる社会」
地域の多様な方々と交流することを通して、より良い共生のあり方について考えることを目指した、第一小学校の地域授業にメンバーが参加しました。
元気のよい小学生に圧倒される様子が目に浮かぶ、参加メンバーのレポートです。
■活動内容
〇 生徒からの質問
・どうしてボランティアを始めたのか?⇒退職して、狛江のことをいろいろと知るため、いろんな人と知り合いたいから
・どんなことをしているか?⇒日本語しえんや国際交流協会でやっていることを紹介
・何が楽しいか?⇒相手が楽しくやっていることが分かると嬉しい。信頼関係ができると嬉しい。これらの嬉しいことが楽しい。
・困ったことは何か?⇒これまであまり経験(日本語しえん)がないので、やりかたがわからない。なかなか外国人と接触できない。
・どこの国の人が多いか?⇒近くの国、アジア系のひと
・夢は何ですか?⇒この歳になると、夢はない(ちょっとまずかったので、フルマラソンを走りたいと回答)
・外国人にどうしてほしいですか?⇒どうして欲しいではなく、外国人がどうして欲しいと思っているかを考えて、行動するといい
〇当日の様子
・協力者それぞれに朝の出迎えの生徒が決まっており、校門から教室まで案内してくれた。終了後も、生徒が出口まで送ってくれた。
・交流会の開始、グループの交代、終わりの挨拶など、決められた生徒がきちんと統括していた。
〇「こまえくぼ」からのお願いに対して
①子どもたちにどのようなことを伝えましたか?
・自己紹介カードに書いたとおり、何かを続けてやることが大切ということ
・相手の立場(気持ちになって)に立って考えることが大切ということ
②交流会に参加してみてどのようなことを感じましたか?
・生徒のみんな、結構、緊張していた。初対面ではそんなものか
・全般的に、女子生徒の方が元気がよかった
・運動系の好きなことがいろいろあり、ネットのゲームが少数派なんだ
・習い事している子が多い
・1グループあたりの時間が短い
③その他、気づいたことなど
・自分に対してですが、生徒にゆっくりと分かる言葉で話すのが難しい
■ 2024年9月7日 狛江市社会福祉協議会主催「福祉カレッジ」第3回
~『多文化共生の理解』 地域で暮らす外国の現状と、外国をささえる地域活動~に 講師として参加しました。
毎年様々なテーマを題材に地域の福祉について学ぶ福祉カレッジ。今年初めて講師として参加しました。団体の紹介の後、狛江市の外国人住民の現状、今ある課題についてを話しました。
普段深く外国人に接することがない方が多く、そんな課題があるとは思わなかった、確かにコンビニなどでよく見かけるが、自分たちの生活とは関係ないと思っていたという声が聞かれました。
そして受講者の方たちに、やさしい日本語の変換体験をしてもらいました。簡単に説明した後、実際に学校で配られた保護者向けのプリントの内容を、即席で訳してもらいます。
協力者として来てもらったフィリピン人の女性二人に果たして通じるか?!
なかなか複雑な内容だったのですが、皆さん臨機応変に1度で伝わらないときは他の言葉をさがして、何とか伝えようという気概を感じました。
やさしい日本語翻訳で一番難しいのは、情報の取捨選択だと思います。
特に最近は配慮やクレーム対策の影響か、ルールが細かくなって、ますます一番伝えたいことが分かりにくいように思います。いらない情報をすっぱり捨てる勇気をもつとよい翻訳になるかもしれません。
最後にこの活動の面白さを「狛江にいながらして、日々カルチャーショックが味わえる活動」と伝え終了です。
やさしい日本語の練習素材
■ 2023年5月19日 にほんごしえん出前授業レポート
テーマ:多文化共生とは何か?
にほんごしえんのメンバーで狛江第6小学校4年生の3クラスに出前授業に行ってきました。▼
にほんごしえんのメンバーで狛江第6小学校4年生の3クラスに出前授業に行ってきました。
テーマは「多文化共生とは何か?」
ほとんどの子どもたちはマジョリティとして日本文化を享受していますが、自分が文化的マイノリティになったらどうするか、を体験してもらうことにしました。
そこで「他の国の学校に行くことになったら」という設定で、
にほんごサロンに通っている生徒が読んだ中国語とネパール語の文章を聞いてもらいます。
音声は合わせて2分弱、最後までなんとか聞き取ろうとする子や、早々に聞き取りをあきらめてしまう子、ずっとびっくりした感じの子などが見受けられます。
音声が終わり、毎日全く分からない言葉に囲まれていたらどんな気持ちになると思うか、を尋ねると、
「つまらない」「ストレス」「気が狂う」「日本に帰りたくなる」などの意見が出ました。
それがまさに今、日本にいて日本語で困っている子どもたちの気持ちです。
そのうえで、自分が外国人の立場だったら、日本人の立場でクラスに日本語の分からない子がきたら、
の二つの視点で、自分が他の人にしてほしいことは何かをグループで考え、1位~5位までのランキングにしてもらいました。
選択肢は9つ。
①自分の国の言葉で会話がしたい。(日本語または外国語)
②自分の国の文化(食事や遊び等)を紹介したい。
③ 友達になってほしい。
④ そっとしておいてほしい。(話しかけないでほしい。)
⑤ 「○○○人だから」という偏見を、捨ててほしい。
⑥ 自分の国の人に接するように、平等に接してほしい。
⑦自分の国の文字を使って活動(交流)したい。
⑧ 進路の情報を教えてあげたい。教えてもらいたい。
⑨ 地域の人と仲良くなってほしい。(仲良くなりたい。)
グループによりランキングは様々でしたが、
相手の立場を想像するよいアクティビティになったと思います。
次にやさしい日本語の活動にも取り組みました。
やさしい日本語ができた理由や、やさしい日本語とは何なのかを説明し、
① 登下校
② 耳鼻科
③ 保護者
④ 放課後
⑤ 安全確保 をやさしい日本語翻訳してもらいました。
⑤の安全確保が一番難しかったようですが、
思ったよりすいすい進める子どもたちでした。
最後に、なぜこの活動をしているのか、言葉が分からなかったらどうやって交流すればいいのか、など
質問が出ました。
2番目の質問に対しては、ほかの子たちからジェスチャーする、絵を描くなど、自然と答えが出ていました。
自分たちがどういう立場になったとしても、自分たちが良いと考えるやり方で良い共生社会を作っていってくれると
うれしいですね。
にほんごしえんのような活動があることも知ってもらい、私たちにとっても発見が多くあり、実りの多い3時間、
そして子どもたちのパワーに圧倒された3時間でした。