変化が現れ始め、かつ観測の空白域である東南極南大洋の環境変化を把握し、物理環境ー物質循環(生物地球化学循環)ー海洋生態系(低次生態系)を結びつけるミッシングリンクを現場観測と数値シミュレーションから明らかにし、将来予測を含む包括的な実態を解明する。
1)東南極周辺海域のHNLC海域としての特徴を把握。現場の観測から物理環境ー物質循環(生物地球化学循環)ー低次生態系の間を結ぶメカニズムについてどのような仮説が立つか?
2)海氷ー海洋物理ー物質循環(生物地球化学循環)ー低次生態系結合モデルのアウトプットは観測によって提示される物理環境-物質循環-生物生産を結ぶ仮説をどこまで記述できるか? さらに、この結合モデルを用いてCO2排出シナリオに沿って数値計算される東南極周辺の南大洋低次生態系は将来どう変わっていく可能性があるか?