Poly Modeling シェルフ、または、Create Polygon Primitive から作成できる、基本的な形状の3Dオブジェクトをプリミティブと言います。
左から Sphere (球体), Cube(立方体), Cylinder(筒), Corn(錐), Torus (ドーナツ), Plane(平面), Disc(円) に対応しています。
シェルフから立方体を作成し、Q キーを押してからクリックしてみます。Qキーは「選択」モードへの切り替えのショートカットです。
選択されたオブジェクトが緑色に縁どられ、選択中であることが確認できます。
同時にアウトライナでは対象のオブジェクトがハイライトされ、チャネルボックスでは選択中オブジェクトのトランスフォーム情報が表示されます。
また、何もない空間をクリックすることで、選択を解除することもできます。
Ctrl + Shift を押しながら順にクリックすることで複数のオブジェクトを選択することもできます。
この場合最後に選択されたオブジェクトが緑色に縁どられ、途中で選択されたオブジェクトは白く縁どられるようになります。
アウトライナでは選択中のすべてのオブジェクトがハイライトされますが、チャネルボックスに表示されるのは最後に選択されたオブジェクトになります。
Ctrlを押しながら選択中のオブジェクトをクリックすることで、そのオブジェクトの選択状態を解除することもできます。
また、ビューポートをドラッグすることでも複数のオブジェクトを一括で選択することもできます。
立方体を3つ作成します。
3つのオブジェクトを同時に選択し、真ん中のオブジェクトの選択だけ解除してみましょう。
Wキーでオブジェクトの移動モードに切り替わります。
赤青緑、三色の矢印と、同じくが3つの正方形が組み合わさったUIが出てきます。
これをマニピュレータと呼びます。 また、マニピュレータが表示される座標をピボットと呼びます。
赤い矢印をドラッグすると、左右(X軸方向)に移動します。(選択中は矢印が黄色に変わります)
チャネルボックスの値が連動して変化することを確認しましょう。
同じく緑の矢印で上下(Y軸)方向に、青い矢印でZ軸方向に移動させることができます。
矢印の周囲に置かれている正方形をドラッグすることで2軸同時に操作することができます。
赤い正方形をドラッグすると、X軸 以外 の値が変化します。
1軸移動の時に、X軸は赤、Y軸は緑、Z軸は青に対応しているという話をしましたが、触っている色以外の軸の値が変化する、と覚えればよいでしょう。
矢印が交差している場所にも四角形があります。ここをドラッグすると3軸同時に移動させることもできます。
しかし、2次元のディスプレイ上で操作している以上、3軸同時に移動させても狙った位置に移動させることは難しいでしょう。
Eキーでオブジェクトの移動モードに切り替わります。
赤青緑、三色の円とを水色の円で囲ったマニピュレータが出てきます。(最初は水色の円が選択状態になっているので黄色になっています)
回転でも、移動の時と同様に、赤がX軸の回転、緑がY軸の回転、青がZ軸の回転に対応しています。
それぞれの軸をドラッグすることで狙った方向に回転させられます。
黄色い円をドラッグするとカメラからオブジェクトの向きを軸に回転させることができます。
カメラの位置にもよりますが、基本的には3つの軸に同時に回転させることになります。
また何もない個所をドラッグすることでその方向に回転させることもできます。この場合も3軸同時に値が入ることになります。
Rキーでオブジェクトのスケール(拡縮)モードに切り替わります。
赤青緑、三色の立方体を線でつないだようなマニピュレータが出てきます。周辺には移動のマニピュレータと同様、三色の立方体が配置されています。
交点には水色の(初期状態だと選択状態になるので黄色の)立方体があります。
移動と同様、赤い立方体をドラッグするとX軸方向に、緑の立方体でY軸方向に、青い立方体でZ軸方向にスケールすることができます。
こちらも移動と同様、赤い正方形をドラッグするとX軸以外が、緑の正方形でY軸以外、青い正方形でZ軸以外でスケールさせることができます。
中心の立方体をドラッグすることで、3軸同時にスケールさせることができます。
この際、すべての軸には同じ値が入るので、縦・横・奥行の比を変えずに拡大縮小することができます。
これまでビューポートでオブジェクトの座標を操作してきましたが、チャネルボックスに直に値を入力して操作することもできます。
通常、ビューポート上で操作した場合、小数点以下の細かい数字が入力されてしまいます。
精密な座標を設定したい場合は、チャネルボックスから入力するのが良いでしょう。
チャネルボックス上をドラッグすることで複数のチャネルを選択し、一気に値を入力することもできます。
原点に戻したいときなど、移動・回転のXYZすべてのチャネルに0を入力する(スケールはすべて1にする)、という操作は頻出ですので覚えておきましょう。
Ctrl + Z でひとつ前の操作に戻ることができます。この操作を取り消し、Undo (アンドゥ)といいます。
戻しすぎた場合は、Ctrl + Y で「取り消した操作」を取り消すこともできます。