ユニバーサルデザイン(UD)の考えを授業に取り入れていますか?
ここ10数年の間に、本当に色々な特性をもつ子が増えたと思います。そして、特別支援教育は、以前の特殊教育のような性質ではなく、すべての児童生徒が対象です。さらに、インクルーシブ教育の考え方が広がって(一般的になって)きています。そのため、特別支援学級を担当する先生だけでなく、すべての先生がチームとして指導・支援していくことが大切です。
特別な支援を必要とする子どもを含め、すべての子どもにとって「分かる・できる」授業をしたいものです。そのためには、ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた授業づくりをしていくことが大切です。先生方みんなが、ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた授業づくりを、自然に行っていけたらいいなぁと思っています。
【ユニバーサルデザイン(UD)についての基本的な押さえ】
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ここまでは、次の書籍やウェブサイトに示されているUDの考え方についてまとめています。
(1)小貫悟・桂聖、2014、『授業のユニバーサルデザイン入門-どの子も楽しく「わかる ・できる」授業のつくり方』、東洋館出版社
(2)阿部利彦、2017、『通常学級のユニバーサルデザインスタートダッシュ Q&A 55』、 東洋館出版社
(3)青森県総合学校教育センター、2017、『授業のユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業づくりについて』、
(4)秋田県教育庁南教育事務所、2019、『通常の学級におけるユニバーサルデザインの視点による授業づくり』
(5)さいたま市教育委員会(埼玉県)、2022、『ユニバーサルデザインの考えを取り入れた授業づくりガイドブック』、 https://www.city.saitama.jp/003/002/017/005/p073418_d/fil/universaldesign-jugyo.pdf
(6)藤枝市教育委員会(静岡県)、2019、『ユニバーサルデザインの視点を取り入れた「授業づくりの工夫」』、 https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/material/files/group/1/ud.pdf
(7)宮城県総合教育センター、2019、『ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた授業について(「ともまなびガイド」内)』、
http://www.edu-c.pref.miyagi.jp/midori/tokushi/tomomanabi/tomomanabigaido/gaido_all.pdf
(8)トレイシー・E・ホール、アン・マイヤー、デイビット・H・ローズ(バーンズ亀山静子訳)、2018、『UDL 学びのユニバーサルデザイン クラス全員の学びを変える授業アプローチ』、東洋館出版社
(9)北海道教育大学未来の学び協創研究センター、UDLラボ 部門 特設ウェブサイト、
https://udl-lab2023.my.canva.site/home
(10)日本授業UD学会、2020、『授業のユニバーサルデザイン Vol.12』、東洋館出版社
なお、「ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた授業づくり」についてより理解を深めるためには、実際にこれらの書籍をお読みになることをお勧めします。実践事例が示されているため、具体的にイメージがもてます。
【授業UDとUDLのイメージ図と具体】
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【UDL実践者の成長ルーブリック】
「UDL実践者の成長ルーブリック 」は、「UDL実践者としての現在地を知るツール」と説明されていますが、視点を変えれば、「具体的にどのようなことを行っていくのか」ということの参考例と捉えることができます。なお、本ウェブサイトは、「児童の資質・能力の育成を目指した授業づくり」について学び、実践していこうという趣旨であるため、「生徒(student:児童生徒)」を「学習者」と置き換えて、お示ししています。
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「UDL実践者の成長ルーブリック 」につきましては、次のウェブサイトを参考にしています。
(1)UDL(学びのユニバーサルデザイン)研究会ウェブサイト、
https://udlkenkyukai.wordpress.com
(2)北海道教育大学未来の学び協創研究センター、UDLラボ 部門 特設ウェブサイト、
【単元を通したUDの取組】
具体的実践例につきましては、随時、追加していく予定です。
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【UDの視点を取り入れた学習指導】
具体的実践例につきましては、随時、追加していく予定です。
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【UDLの授業実践について】
UDLについては、まだ授業実践を集積できていません。そのため、UDLの実践についてよく理解するためには、UDLラボのウェブサイトを見たり、北海道教育大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)准教授の川俣智路先生の教育講演会などでお話を聴いたりすることをお勧めします。特に、直接お話が聴ける場合には、具体的な事例を示していただけるため、明確なイメージがもてます。
「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図る環境の整備や指導の工夫」の視点
単元を通したUDの取組やUDを取り入れた学習指導を行うことにより、児童一人一人が見通しをもって学習に向かい、自分の考えをもったり、他者と話し合ったりすることができます。
すべての子どもが学習に向かうための基盤として、 UDの考え方を取り入れた環境の整備や指導の工夫を行いながら、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図り、「主体的・対話的で深い学び」を実現し、児童の「資質・能力」を育成していきます。