学振研究員(DCもしくはPD)後にすぐに常勤の仕事に就けた場合は関係ないが、人によってはそうも簡単にはいかない。そのような場合に役に立つ対策について記しておきたい。
まず、前年度よりも所得が大幅に減少した際、年金と国民健康保険料は減免される可能性がある。この2つに関しては、任期が切れ次第できるだけ早く申し込みましょう。私は年金の減免申請はしたが、国民健康保険については減免申請をしなかったので、後者については額面通り納めることとなった。毎月、かなりの額が引き落とされていき、とてもつらかったので、私と同じ過ちはしないでほしい。
私はしなかったのだが、もしかすると失業給付をもらえた可能性がある。助教の任期切れ後に失業給付をもらえるケースもあるようだ。失業給付についてはほとんど情報はないのだが、ハローワークなどに相談してみることも選択肢に入れても良いだろう。
各種学会も、非常勤の研究者に対して減免措置を取ってくれることもあるので、そちらも申し込むべきだろう。
あとは学振研究員時代からいくつか非常勤をこなして、授業のストックを作っておくとよいだろう。ストックがあれば、新しい非常勤にも取り組みやすい。授業は、授業準備に一番の時間がかかるのである。また、確定申告を毎年することで社会保険料が控除になったり、所得税が還付されたりとメリットがあるので、確定申告をする習慣もしっかりと持っておくべきだろう。