2026年4月25日
このコラムは、読むというより、思い出す体験に近いのかもしれません。
子どものころの感覚。誰かに、ちゃんと聴いてもらえた記憶。
あるいは、聴ききれなかった、あの瞬間。
こえまっぷアドバイザー宮里暁美先生のコラム連載「子どもの声が育つとき」が始まりました。
第1回のタイトルは、「聴きたくなる」。
何かを伝える前に誰かの声に耳を澄ませる。
子どもの言葉は、その小さな姿勢から少しずつ育っていきます。
リレーのバトンを持ったときの気持ち。
帰り道にふと交わした会話。
どれもとても小さな声かもしれません。
その声が、きちんと受け止められること。
「話していいんだ」と思える気持ちがその子の中に少しずつ残っていくのかもしれません。
私たち大人にできることは、うまく聞き出すことでも、言い換えることでもなく、
ただ、少し立ち止まって「聴く人」でいることなのかもしれません。
「どうして?」ではなく、「どう思う?」。
その違いの中に、子どもの声が育つ余白があるように思います。
「こえまっぷ」は、子どもたちが安心して声を届けられる社会をめざす取り組みです。
このコラムは、その一歩手前、「声になる前」の時間を思い出させてくれます。
子育てを終えた私は、ふと振り返ってしまいます。
ちゃんと聴けていただろうか。
そのままでいられる時間を持たせてあげられていただろうか。
聴くこと。
待つこと。
この連載が「少しだけ聴いてみようかな」と思う瞬間を静かに増やしていくことを願っています。
これから、ゆっくり一緒に聴いていけたらと思います。
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宮里暁美先生プロフィール:こえまっぷ - こえまっぷとは
一般社団法人そだち・からだ・あそびラボ代表理事。一般社団法人倉橋惣三協会副代表。株式会社えんのした顧問。国際校庭園庭連合日本支部顧問。
大阪総合保育大学特任教授。お茶の水女子大学客員研究員。東京家政学院大学客員教授。宮崎学園短期大学客員教授。文京区立お茶の水女子大学こども園運営アドバイザー。
子どもは「自ら育つ」という考えのもと、乳幼児保育の実際・研究に携わる。主体性を育む保育、自然教育、園庭環境の工夫、探究活動、「食」を中心に置いた保育、素材との出会い、子育て支援等に関心を寄せ保育実践研究に取り組み、国内外で発信している。