海洋学の持つ特殊性と学際性という一見背反する性質を意識し、漫然とした漸進主義でも野放図な破壊主義でもない柔軟な姿勢で、海洋研究を進めています。古典的な海洋観測に根ざしながらも、その手法の妥当性を問い続けるとともに、新奇な技術を導入することで、海洋理解の再構成を試みます。非海洋分野・非理工学分野・非学術界との交流を積極的に行い、知の流動を促すことで、海洋学の縁辺を解きほぐすことを目指しています。
海中にひろがるサウンドスケープを読み解くことで、海洋生態系を把握する研究を進めています。2024年からはJST経済安全保障重要技術育成プログラム(Kプロ)の支援を受け、JAMSTEC生物音響グループとして活動しています。
輝度変化のみを捉えるイベントカメラ(EVS)を利用して、海中に漂う粒子や遊泳する生物の観察を進めています。2021年からは文部科学省の海洋生物ビッグデータ活用技術高度化の支援を受けて、SONYグループと共同して活動しています。
海洋研究の基盤であるCTD多連採水器を利用する水塊生態系調査です。海洋開発のそれぞれに適した環境影響評価として計画立案することで、期せずして一般的な海洋調査から逸脱した採水層アレンジとなり、新奇な知見を獲得します。
JAMSTECが誇る有人潜水調査船や無人探査機の威力を最大化するべく、新奇なツールを開発しています。深海底から持ち帰った試料に適用する分析化学や生命科学の手法を念頭に、最適な状態で試料を持ち帰られるように設計を進めます。