保全活動

左手首にワイヤーが絡まったワカメス

このオスはワイヤーのため右足首から先を失っている

密猟やワイヤーを使った罠はチンパンジーやサルたちにとって脅威です。トラッカーは常に密猟者の存在やハンティングの跡(犬やハンターの足跡)に注意して森を歩き,密猟を事前に防ぐ努力をしています。スネアーリムーバーは,禁止されているワイヤーを使った罠を発見するたびに取り除いています。しかし,ワイヤーで傷つく個体は後を絶ちません。

森林性レイヨウ(ダイカー類)や小型哺乳類捕獲用の罠

密猟のために殺されたチンパンジー

違法伐採の跡

密伐と炭焼き

建築素材や炭焼きのための立木伐採も禁止されています。木材としては特定の種の巨木が狙われやすく,森林の生態系に影響します。現地の森林局(NFA)と協力して違法伐採を減らす努力をしています。

教育センター

講義の一幕

環境教育

保全には地元の人たちの理解と協力が必要です。近隣の村に設立された教育センターでは,村の小学校の先生の協力で,毎日曜日小学生向けのオープンスクールが開かれています。また,毎月一回は特別講義の機会を設けています。カリンズ森林でおこなわれてきた研究や保全のための活動を紹介しています。

NPO法人 (カリンズ森林プロジェクト)  を通じて保全活動をおこなっています