カリンズ森林

カリンズ森林はウガンダ共和国の南西部にあり,首都のカンパラからおよそ350km。Maramagambo 森林と連続する,ウガンダでも大きな森林ブロックの一つです。Maramagambo 森林は,ゾウやライオンなどサバンナの動物が豊富なクイーンエリザベス国立公園の一部です。

6月から8月と1月前後の2回の乾季があり,年間降水量はおよそ1,400mm。標高が高いため,熱帯林地域ですが,涼しく感じることも多い気候です。 森林はおよそ4つの植生に分類されます。二次林には Musanga, Myrianthus, Carapa, Trema などが含まれ, 成熟林は林冠が高く, Parinari, Strombosia, Drypetes といった巨木が優占します。イチジク(Ficus spp) の木が全体に多く,その果実は一年中チンパンジーやサルに食物を提供しています。

Omubare Hill から一望したカリンズ森林。正面に見える丘はSunzu Hill。

NFA (ウガンダ森林局) はカリンズ森林の有効な利用と保全のためにゾーニングを行なっています。

地図

霰(あられ)や雹(ひょう)が降ることもあります。

雨季にはさまざまキノコが生えてきます。

大木が倒れるとギャップができ,先駆樹種が成長して森林の更新が進みます。

森林とサバンナが隣接しており,哺乳類や鳥類だけでなく,爬虫類や昆虫の種類も豊富です。

ハタオリドリ

ハチクイ

カワセミ

セキレイ

ハシダカサイチョウ

アオバト

エボシドリ

カンムリクマタカ(幼鳥)

カンムリクマタカ

ウロコオリス

カメレオン

トゲグモ

ハダダトキ

チュウヒ

ゾウの足跡

タイヨウリス

ガブンバイパー

注 猛毒です

ブッシュバイパー

注 猛毒です

カエル

ゾウムシ

カリンズ スタディーツアー

カリンズでは旅行会社の道祖神やNFA(ウガンダ森林局)と共同して,スタディーツアーを開催しています。チンパンジーをはじめとする野生霊長類を安全に観察し,研究の一端に触れていただきます。熱帯林やアフリカの村の雰囲気をじっくり味わっていただくことができます。

チンパンジー観察中

野生チンパンジーを背景に

カリンズのトラッカー 達と

近くの村で地元料理を作る

ツーリスト用のハット(宿泊小屋)

ハットから夜空を眺める