テー・タレー(tee.taree, mp.5188?-5136)は、クレオスの初代王(在位mp.5173-5136)。タリ氏族の長リュドムの長男であり、分かれていたクレオス高原部の諸氏族をまとめ上げ統一勢力を成立させた父親の跡を継いで氏族長になると、西の砂漠部のウォブロやカンチャエといった諸氏族を征服し、クレオスすべての氏族を支配下に治めて前5173年にクレオス王を名乗る。
有能な側近に恵まれたことも手伝って、彼の在位中にクレオスは強大な軍事力をつけることに成功し、ラネーメやクワイエを脅かす力を持った。
後世、クレオスの末裔と自認するデーノ国では伝説的な英雄の一人とされ、デーノ銀貨には彼の肖像が刻まれた。また幼い頃から馬術や武芸に秀でていたとされており、クレオスにおける武芸の神としてもあがめられた。
テーはクレオス草原部の有力氏族であったタリ氏族の長リュドムと、リュドムの正妻でクレオスの有力氏族エルテュ氏族の長の妹だったタランの元に生まれた。テーには全部で5人の姉(うち一人は夭折)と3人の妹がいた。テーは同じ年に生まれたタリ氏族のカーラ、ニュルカとともに育てられ、この二人はテーが氏族長となってから生涯を臣下として仕えた。12歳の時に一人で虎を仕留めて(「虎を狩る者」の意味)の称号を獲得し、14歳で父リュドムに従って初陣する。