ADLP時代

ADLP時代は、リパラオネ民族至上主義団体のADLPによってレアディオ・クワイエ・ラネーメが統治された紀元前1998年からピリフィアー暦560年を指す。

リパライン語やピリフィアー暦といった概念がこの時代に定められた他、シェルケンやリパラオネ優生思想といった現代にまで続く問題もこの時代に起源を持つことが多い。

ADLP

ADLP(akademice lineparine)は、FAFS.sashimiによって興されたリパラオネ人による世界統一を目指す団体である。紀元前1998年、小勢力の乱立するレアディオ、クワイエおよびアレス王朝の統治するラネーメという三つの世界をファイクレオネ史上で初めて統一し、ピリフィアー暦560年に フィシャ・アレス革命 で崩壊するまでのおよそ2600年弱にわたって支配を行った。

この世界統一の功績により、ADLPの歴代トップは代々 FAFS.sashimi を呼称として持つこととなった。

なお、革命によって支配権を失ってからもADLPの後継を称する団体は連綿と存在し続けており、完全に消滅したわけではない。

ADLPによる統一

成立当初のADLPは戦闘能力をもつリパラオネ人ら数人によって組織された自警団のようなものであったが、その強力な武力を用いて自分たちに敵対するヴェフィサイトや国を滅ぼし、レオクワとラネーメの両方にまたがる大きな版図を持つ中央集権政府を作り上げるまでに至った。しかしこれらの世界は広すぎたために、言語・規格・度量衡・暦などのおよそ全てにおいて国内すべてで通用するようなものが存在しなかった。そこで、ADLPが初めに取り組んだ事業はこうした各種の尺度を統一することであった。

特に言語についてはクワイエとラネーメで主流だったリパラオネ人による古ユナ語の他にもレアディオの先住民族によるノースンセダー系の言語やヴェフィサイトらによるヴェフィス語やリナエスト語といった様々な言語がバラバラに使われており、相互理解も困難であった。これらの問題を解決し、かつリパラオネ人による統治を強調するため、ADLPはリパラオネ人の口語である古ユナ語をベースに「リパライン語」という新しい共通語を作り、それを使用させることとした。

度量衡は長さのlorex、体積のdysost、重さのstysienなどが定められた。これらの単位の多くは一旦は廃れたが、後世のユエスレオネ革命において再定義されて復活した。

暦はアレス王朝によって用いられていたラネーメ暦が採用されたが、他の暦の使用や祭日は禁止されなかった。