継承日本語
カリキュラムプロジェクト
プロジェクトの概要
☆プロジェクトの目的
・海外で暮らしながら日本につながる子どもたちのために、多言語話者の多様性に配慮した、柔軟で創造的かつ先進的な教育を実施している世界各地の学校・継承語学校・グループからカリキュラムをご提供いただきます。
・ご提供いただいたカリキュラムのご紹介を通じて、多様化が進む週末学校・補習授業校等へ新たな教育モデル・方向性を提案することを目的としています。
☆カリキュラム・教材・教授法の特徴
継承語教育には地域やコミュニティの事情が強く反映されますが、このプロジェクトでは、横の広がり(地域性)だけでなく、縦方向(小学校~高校まで)のカリキュラムの特質を考え、それぞれの段階に即した教材・教授法等を提供、提案することを目指しています。
☆カリキュラムと教材例の構成
個々の「カリキュラムと教材例」(学校別の個別スライド)は、以下の9項目を考慮した構成になっています。特に⑤が中心です。
① 地域社会の言語環境・言語政策
② 対象プログラムの位置付け
③ 対象者の(言語)背景
④ 学年ごとの到達目標
⑤ 授業実践の実例(シラバス・授業プラン・教材例・評価方法)
⑥ 授業における言語使用のルール
⑦ 教師の確保と研修
⑧ 授業設計において依拠した理論的枠組み・スタンダード等
⑨ 今後の課題
☆プロジェクト発足の背景
本プロジェクトは、MHB学会のSIGである海外継承日本語部会とJSPS科研費18K12423「海外日本語補習授業校におけるリテラシー能力強化をめざす新たな日本語教育プログラム」(研究代表者:國學院大學 教授 加納なおみ)の助成を受けた共同研究として2021年度に発足しました。2021年度と2022年度には、MHB学会 海外継承日本語部会年次会において、世界各地から合計10のカリキュラムが発表されました。「継承日本語カリキュラム・プロジェクト」ウェブサイトではこの共同研究の成果として、2024年3月公開開始の時点より、それら10の発表をご紹介しています。
大変貴重なカリキュラムをご発表くださった先生方(以下・発表順)に、心より感謝を申し上げます。
・本多由美先生(ボリビア・サンファン学園)
・リー季里先生、モイヤー康子先生、フレミング奈津子先生、宮林晴美先生(アメリカ・プリンストン日本語学校)
・明石智子先生・辻内智重先生(香港・香港日本人補習授業校)
・根元佐和子先生(フランス・パリ南日本語補習校)
・松尾馨先生(ドイツ・デュースブルク日本語学校でんでんむし)
・秋山碧先生(パラグアイ・アマンバイ日本語学校)
・鈴木理子先生(デンマーク・コペンハーゲン市立母語学校)
・吉澤明子先生(カナダ・モンクトン日本語センター)
・前田亜津子先生(韓国・イルサンひまわりキッズ日本語クラブ)
・フックス-清水三千代先生(スイス・バーゼル日本語学校)
・クレニン-道上まどか先生(スイス・ベルン日本語教室)
・ミューレバッハ-名倉千春先生(スイス・チューリヒ日本語教室)
・渡辺-ロッフェル芽先生(スイス・ヌーシャテル日本語学校/ローザンヌ日本語学校)
☆今後について
MHB学会海外継承日本語部会のプロジェクトとして、今後も地域や学年のバランスなどを考慮しつつ、緩やかに拡充していければと願っています。
カリキュラムプロジェクト紹介校 一覧
以下の地図をクリックするか、地域別に示された学校ごとのアイコンをクリックすると詳細がご覧いただけます。
地域別
※地域分類については、外務省の国・地域分類に準じています。
アジア
北米
中南米
欧州
コペンハーゲン
市立母語学校
(デンマーク)
(2022年度)
スイス継承日本語ネットワーク
(スイス)
(2022年度)
デュースブルグ日本語学校
でんでんむし(ドイツ)
(2021年度)
フランスパリ南日本語補習校
(フランス)
(2021年度)
(関連サイト) 海外継承日本語部会
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