陽性者編 回答

Q1.感染が気になる性行為があり、その後、数日~数週間経ってから高熱、リンパの腫れ、発疹などの体調不良が起きたら、HIVに感染したと考えていい。

A1.×

 HIV感染は、症状では判断出来ません。心配な行為の後、感染していなくてもHIVとは別の原因で体調を崩す方もいますし、感染しても特に症状の出ない方もいます。

 検査を受ける前に、症状が出た、出ないで決め付けるのではなく、心配な行為があれば必ず検査を受けましょう。


Q2.クリニックの即日〜3日位かかる検査や、郵送検査で陽性となっても、感染しているとは限らない。

A2.

 保健所の即日検査とほぼ同じ検査なので、偽陽性=感染していないけど陽性反応が出る場合があります。

 陽性という結果になっても慌てず、保健所での通常検査(採血から結果まで1〜2週間かかる検査)か、医療機関で確認検査を受けましょう。



Q3.HIV陽性となり、正しく服薬を続けていると、そのままエイズを発症せず生活が続けられる。

A3.

 今は、治療が非常に進歩しています。服薬を続けていれば、これまで通りの生活を続けて、感染していない人とほぼ変わらない平均余命を送れるようになっています。

 仕事、趣味、スポーツなどにも、何も制限はありません。


Q4.HIV治療の服薬を続けていると、体内のウイルスは、他の人に感染させる力がない位に減って行く。

A4.

 服薬を続けてしばらく経つと、ウイルスは検出限界値未満という数値まで減って行きます。その状態を半年以上保てば、性行為によって他の人に感染させる可能性は事実上ないと言われています。

 ただし、他の性感染症のリスクもあるし、より安全な方法としてはコンドームをつけることをお勧めします。



Q5.HIVの治療薬はとても高額なので、払い続けて行くのは大変厳しい。

A5.×

 確かに、HIVの治療薬は高額で、国民健康保険でも1ヵ月に数万円かかります。

 しかし、HIVは福祉制度の対象となるので、福祉制度の適用を受ければ、毎月の支払いが0円で済む人から、どんなに高収入の人でも毎月2万円までの支払いで抑えられます。


Q6.HIVに感染したら、恋愛や結婚は諦め、他に生きがいを見つけた方がいい。

A6.×

 HIV陽性で、パートナーと幸せな関係を築いていらっしゃる方は、とてもたくさんおられます。異性間では、妊娠、出産も可能です。

 心配せずパートナーと出会い、良いお付き合いを続けて下さい。


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