Safer sex編 回答
Q1.異性が好きで、同性を好きになったことはないし、風俗に行ったり、風俗で働いたりしたこともないのであれば、HIV感染の心配はしなくていい。
A1.×
HIV感染は、性別や性指向、性行動などに係わらず、性行為があれば誰にでも起こり得ることです。こういう人は感染しやすい、あるいは、こういう人は感染している筈ないなど、思い込みは良くありません。
相手の方がHIV陽性であるかどうか確認出来ないまま、「コンドームを付けない挿入する性行為をする」「相手の性器を直接なめる」「薬物注射で針の使い回しをする」、この3つが感染経路となります。
思い込みや決め付けではなく、感染の可能性のある行為があった場合には、必ず検査を受けましょう。
Q2.自分が検査を受けてHIV陰性(感染していない)であれば、パートナーも感染していない。
A2.×
HIVは、HIV陽性の方と性行為があれば、必ず感染するとは限りません。性感染症の中でも、感染の確率は低い方のウイルスです。
そのため、あなたが陰性だとしても、パートナーは陰性とは限りません。あなたにまだ感染が起きていない可能性もあります。パートナーの感染が心配な場合は、検査を受けてくれるように勧めましょう。
Q3.予防のためには、コンドームは、保管、使用方法などを正しく守って使う必要がある。
A3.○
コンドームは、使用期限が切れたまま保管していたり、高温や摩擦に晒されやすい形で保管していると、ゴムが劣化します。
使用する時も、取り出す時にゴムを傷付けたり、2枚重ねて付けたりすると、ゴムが破れる原因となります。挿入してから行為の途中で付けるのも、完全な予防とはなりません。
コンドームは、箱の中に必ず使用説明書が入っていますので、それを読んで正しく使いましょう。
Q4.HIVは、相手の性器を直接なめると感染の可能性があるが、自分が性器をなめてもらったり、キスでは感染の可能性はない。
A4.○
HIV陽性者(感染している人)の、精液(射精の前のカウパー液)と膣分泌液にはウイルスが含まれているので、それが他の人の口の粘膜に接触すれば、感染の可能性となります。
逆に、感染している人でも、唾液には感染力のあるウイルスは含まれていないので、性器をなめられたり、キスでは感染の可能性はありません。
ただし、他の性感染症では、自分の性器をなめられて感染するものもありますので、注意が必要です。
Q5.HIVは感染経路が限られているウイルスなので、日常生活では感染することはない。
A5.○
HIVが含まれている体液は、血液、精液、膣分泌液、母乳の4種類です。これらの体液が他の人の粘膜に接触すれば、感染の可能性があります。
しかし、人の身体の中でしか感染力の保てないウイルスなので、身体の外に出て、物に付いた体液との接触では感染はありません。また、ウイルスの含まれた体液が、粘膜以外の身体のどこかに付いても、ウイルスは身体の中に入れません。
そのため、HIV陽性者と同じ職場で働く、性行為を伴わない同居をする、HIV陽性者の働く飲食店、美容院、病院などを利用するといった行為で感染することはありません。
Q6.カップルが2人ともHIVに感染していなくても、コンドームをつけずに性行為をしていれば、どちらか、あるいは2人ともHIV陽性となる場合がある。
A6.×
HIVは、ウイルスによって感染します。感染していない相手から感染することはありません。
しかし、本当に感染していないか、自分以外の人とは性行為をしていないかは、2人の間でだけしか分からないことです。
この人とはコンドームを付けないと決める時には、お互い良く話し合い、検査に行くかどうかも決め、本当に信頼し合えてからの方が良いでしょう。
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